目次
ディテール解説
キリリと精悍なヘッドランプデザイン。LED式で中央はハイビーム用。
φ30と32mm、径の異なる2ピストン・ピンスライド式油圧キャリパーはブレンボ製。φ300mmのフローティングローターをダブルで備える。φ43mmの倒立式フロントフォークはKYB製。左が圧側、右は伸び側の減衰調節ができる。
270度クランクを持つツインカム直(並)列2気筒の水冷エンジンは、RSやトゥオーノ660と基本的に同じ。吸排気系や制御マップが異なり、独自の出力特性を発揮する。
エキゾーストパイプはエンジンの下方右側で集合し大容量の右出しアップマフラーに導かれている。(トップ写真参照)
赤いコイルスプリングが採用されたKYB製モノショック。ボトムにプログレッシブリンクを持つスイングアームはアルミ製。トップの黒いダイアルはプリロード調節。ボトムの右側では減衰調節ができる。
φ260mmのディスクローターにはブレンボ製、φ34mmシングルピストンのピンスライド式油圧キャリパーを採用。装着タイヤはピレリ製スコーピオンラリーSTR(チューブレス)だ。
幅は965mm。広過ぎないテーパードタイプのパイプバーハンドルは長距離ツーリングにも相応しい感じ。
TFTフルカラーディスプレイが採用されたマルチファンクションデジタルメーター。周囲の各種パイロットランプは12種もの情報表示を担っている。メーター近くの左脇にはUSB電源ソケットが装備されている。
フラットで細長い一体式のダブルシート。後席とサイドパニアとは高さがほぼ面一に設定されている。
左脇のキー操作で一体式シートが脱着できる。バッテリー前方の隙間スペースにETC機器が上手くおさめられている。
スマートなフィニッシュを披露するテールビュー。ウインカーも含めて左右への張り出しが少ない車体デザインが印象深い。
主要諸元
エンジン:4ストローク 水冷並列2気筒 DOHC 4バルブ
総排気量(cc):659
ボア × ストローク(mm):81× 63.93
圧縮比:13.5:1
最高出力(kW/rpm):58.8(80 HP) / 9,250
最大トルク(Nm/rpm):70.0 (7.13 kgm) / 6,500
燃料供給方式:電子制御燃料噴射システム、Φ48mmツインスロットルボディ、ライド・バイ・ワイヤ エンジンマネージメントシステム
点火方式:電子制御イグニッションシステム
潤滑方式:ポンプ付きウェットサンプ
潤滑オイル容量(L):2.3(オイル交換フィルター交換時)
始動方式:セルフ式
バッテリー:BS Li-04(12V 48Wh 280A)
トランスミッション:6速 リターン式
1次減速比:2.051(39/80)
ギヤ比:
1速:2.846(13/37)
2速:2.063(16/33)
3速:1.625(24/39)
4速:1.368(19/26)
5速:1.190(21/25)
6速:1.045(22/23)
2次減速比:2.800(15丁/42丁)
クラッチ:湿式多板式、機械式スリッパ―システム付
フレーム:スチール製チューブラー式ダブルクレードル及びアルミ製エンジン接合プレート
サスペンション(前/後):KYB製テレスコピック倒立式フォークΦ43mm フラジャスタブル式 / アルミニウム製スウィングアーム プログレッシブリンクKYB製フルアジャスタブル式モノショック
ホイールトラベル(前/後mm):240 / 240
ブレーキ(前/後mm):φ300mm デュアルディスク、ブレンボ製 異径(φ30/32mm)2ピストンフローティングキャリパー / φ260mmディスク、 ブレンボ製シングル(φ34mm)ピストンフローティングキャリパー
ABS:マルチマップ ABS
ホイール(前/後):ドロップセンター式アルミリムスポークホイール 2.15 x 21 / 4.52 x 18
タイヤ(前/後):90/90 -21チューブレス / 150/70R-18チューブレス
全長/全幅/(mm):2,220 / 965 /
ホイールベース(mm):1,525
シート高(mm):860
最低地上高(mm):240
キャスター(度):26.7
トレール(mm):113.3
装備重量(kg):204
乾燥重量(kg):187
燃料タンク容量(L):18(含む予備2.7L)
燃料消費率(L/100km):4(WMTCモード:25km/L)
試乗後の一言!
落ち着いた快適な乗り味は、ロングツーリングへ誘われる。