ズバリ、カッコいい。ホンダCL250&CL500が大復活! 久々のスクランブラーの登場に興味津々です【排気音も】

11月に開催されたEICMA(ミラノショー)はその出展内容から、次年度登場の新機種が予見できるバイクショーとして知られている。ホンダブースを飾ったCL500の出展は同「CL」ブランドの復活新規投入として多くの話題を集めている。そんな中、報道関係者を対象に国内向けCL250(試作車)や純正アクセサリー装着車両が披露された。詳細解説等の一切は未公表。「量産車とは一部仕様が異なる場合がある」という注釈つきで撮影のみが許されたのである。

REPORT●近田 茂(CHIKATA Shigeru)
PHOTO●小峰 秀世(KOMINE Hideyo)
取材協力●株式会社 ホンダモーターサイクルジャパン

ディテール解説

ホンダ・CL 250

光軸を上下段で分けた4灯式LEDヘッドランプはレブルと同じ部品が流用されている。

ホンダ・CL 250

14本スポークタイプのアルミキャストホイールは19インチサイズ。ダンロップ製110/80RのTRAILMAX MIXTOURを履く。ブレーキキャリパーはNISSIN製2ピストンのピンスライド式を装備。

ホンダ・CL 250

搭載エンジンは基本的にレブル250と共通と思われる。少なくとも外観とマウント具合は同じである。水冷DOHC4バルブ単気筒の249cc、カムチェーンは右側にレイアウトされている。

ホンダ・CL 250

スイングアームピボット部直後を立ち上がるアップマフラーを装備。楕円の断面形状とデュアル排気口が採用されている。

丸形スチールパイプ製スイングアームと黒い2本ショックが採用されたリアサスペンション。

ホンダ・CL 250

油圧ブレーキキャリパーはNISSIN製シングルピストンのピンスライド式。タイヤサイズは150/70R-17。

ごく一般的なパイプアップハンドルを装備。メーターやステアリングのトップブリッジ、ウインカーステー共々ブラックアウトされている。

ホンダ一連のスイッチで、一番下にあるのがプッシュキャンセル式のウインカースイッチ。デザインはレブルと異なる。
上の赤いのがエンジンキルスイッチ、下の黒いのが始動用のスターター。中段のグレーがハザードスイッチ。

レブルと同じ液晶表示式の丸型ワンメーターを装備。

前側にはタックロールの入った、一体式のダブルシート。
シートは脱着式。若干の収納スペースがある。

リヤフェンダーにマウントされたテールランプまわり。レブル系の部品が活用されている。

CL250のエンジン・サウンド♪

ホンダ・CL500

ホンダ・CL500
ホンダ・CL500
ホンダ・CL500
ホンダ・CL500

CL500についても、詳細説明はない。しかしEICMA出展車両発表時のプレスリリースで少しだけ記されていたのは、欧州でも人気のCMX500 Rebelのエンジンを搭載。つまりダイヤモンドフレームに搭載されているのは、水冷DOHC4バルブの直(並)列2気筒。ボア・ストロークは67×66.8mmというほぼスクエアの471ccエンジンである。出力とトルクのスペックデータはほぼ共通ながら、吸排気系および燃料噴射制御ECUの専用設定と、2次レシオの変更で、総減速比が低く設定され、スロットル操作に鋭く反応するハイレスポンスを発揮。
φ41mmのフロントフォークはストロークに余裕を持たせリヤにはプリロード調節式ショックアブソーバーを採用。前19、後17インチサイズのホイールにはブロックパターン調のダンロップ製TRAILMAX MIXTOURチューブレスラジアルタイヤが装着されている。
果たして現在に蘇ったCLブランドが、どのような人気を獲得するのか。CL250と共に、デビューが楽しみな存在である。

ホンダ・CL500

右サイドカムチェーン方式の水冷DOHC4バルブ2気筒エンジン。

ホンダ・CL500

レブルと比較すると、ステップ位置はスイングアームピボットよりも後方に移設されている。

純正用品装着車。大きなトップボックスは38L容量、ワンキーシステムが採用されている。リアキャリアやバックレストも装備している。
タンクパッドやサドルバッグの他、アジャスタブルブレーキレバー、スポーツ・グリップヒーター、アクセサリーソケットが装備されている。

主要諸元

データ未公表

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著者プロフィール

近田 茂 近影

近田 茂

1953年東京生まれ。1976年日本大学法学部卒業、株式会社三栄書房(現・三栄)に入社しモト・ライダー誌の…