ハーレーがショーモデルをそのまま市販!? 超弩級カスタムの新型ブレイクアウト117|大阪・東京モーターサイクルショー2023

今年1月に発表された新型の「2023ブレイクアウト117」は、ハーレーダビッドソン最大排気量の1923cc油冷/空冷Vツインエンジンを搭載するモンスター。迫力のドラッガースタイルと煌めくクローム仕上げのボディは、第39回大阪モーターサイクルショー2023で絶大な存在感を放っていた。メーカーがここまでカスタムして326万4800円~というプライスは、購入後に手を加えることを考慮すればお買い得といえるだろう。

REPORT&PHOTO●川島秀俊
ハーレーダビッドソン最大となるミルウォーキーエイト117エンジン(1923cc)を搭載する「2023ブレイクアウト117」が登場! 第39回大阪モーターサイクルショー2023では、来場者の記念撮影スポットになるほど華やかな存在感を放っていた。

これぞハーレーらしい究極のロードゴーイングマシン、圧倒的な存在感はスーパーカーをも凌駕する

オートバイの魅力の中で、カスタムを重視する人はかなり多い。マフラーやサスペンションなどの機能パーツ、ルックスを向上させる外装パーツなど、オートバイならではの機能美はファンならずとも目を惹きつけるものがある。当然ながら車両を購入してからカスタムするとなると、それ相応にコストがかかってしまう。保安基準にも配慮しなければならず、なかなか理想を実現しにくい場合もあるだろう。そんな手間を完全に払拭し、メーカーがカスタムしてくれたのがハーレーダビッドソンの「2023ブレイクアウト117」だ。このシリーズは2013年から販売される人気モデルで、その時代ごとにトレンドとなるカスタムを施して市販されている。ハーレーダビッドソンは今年で創立120周年を迎えるのにあたり、年始の1月にこの「2023ブレイクアウト117」を発表! いかにも『ハーレーらしい』ルックス&パフォーマンスの純正カスタムモデルとして華々しくリリースを開始したのだ。

外観を見ればわかる通り、ソフテイルシャーシーをベースにしたカスタムの方向性はドラッガースタイル。細い21インチのフロントタイヤに対し、リヤタイヤは240幅の18インチという四輪車並みのサイズでド迫力のルックスに仕上げている。一文字にセットされるドラッグバータイプのハンドルには、小型で横長の2.14インチ液晶メーターを装着。ヘッドライトやテールランプ、ウインカーなどの灯火類はすべてLED仕様となり、スッキリしたシルエットに貢献している。新型へのフルモデルチェンジのトピックは、やはりハーレーダビッドソン最大となるミルウォーキーエイト117(1923cc)エンジンの搭載! 168Nmもの最大トルクを3500rpmで発揮し、怒涛の加速を見せてくれる。ズ太いエキゾーストを放って加速する姿に、ハーレーファンは心を揺さぶられることだろう。

新型の「2023ブレイクアウト117」は、クロームパーツの充実によって従来モデルよりも全体の質感を向上させている。前後ホイールも新設計で、26本スポークのアルミキャストに切削加工を加え、グロスブラックとのコントラストで高い質感を獲得。アメリカ本国の開発陣が各地のショーを見て仕上げたというハイレベルなディテールは、まさに本場のカスタムショーモデルにナンバーを付けたような仕上がりだ。キング・オブ・モーターサイクルを具現化した「2023ブレイクアウト117」は、刺激的なバイクライフを約束してくれるだろう。

シート高は665mmで、足つき性は抜群。圧倒的な加速を受け止めるため、深い段付きシートを採用する。テールランプはリヤウインカーの外周が点灯する設計だ。
ミルウォーキーエイト117エンジンの存在感を示すように、右サイドにヘビーブリーザーインテークが突出する。“117”のネームが入ったクローム仕上げで、カスタム感をしっかりアピールする。
リヤタイヤは240/40-18という超扁平のワイドサイズ! 切削加工されたグロスブラックのホイールも美しく、ド迫力のリヤビューを演出している。
ハンドルクランプを兼ねた2.14インチ液晶メーターを装着。視認性を確保しつつ、美しいシルエットを追求したカスタムスタイルだ。

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