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様々なバイクムーブメントを生み出してきた渋谷・原宿・表参道エリア
原宿/表参道は東京都心の渋谷区や港区に位置する、「表参道駅」「神宮前駅」「原宿駅」周辺、また片側2車線+遊歩道の表参道周辺エリア。メインストリートである「表参道(都道413号)」は1919年、明治神宮の参道として整備。歩道横には美しい街路樹が立ち並び、クリスマスシーズンにはきらびやかなイルミネーションで装飾。大型の商業施設「表参道ヒルズ」を始め、オシャレで高級なお店が集まる街として知られている。
表参道を西に進むと原宿エリアに突入。ここは1970年代、俳優の舘ひろしや岩城滉一が立ち上げたバイクチーム「クールス」が誕生し、活動した街。また原宿エリアから明治通りを南に下ると渋谷エリアに到達。この辺りは2000年代初頭、ヤマハTW200改やホンダFTR改などのトラッカーカスタムを操るライダー(ヤマハTW200改のオーナーはティーダバーと呼ばれた)や、ビッグスクーター改で街を流す若者が多数出没。これらのエリアでは、絶版・太足系のミニバイクやカブ系の人気も高まる等々、渋谷・原宿系と呼ばれる様々なバイクムーブメントを巻き起こしてきた。
メインストリートの表参道(都道413号)と、青山通り(国道246号線)が交差する「表参道交差点」から、明治通り側のひとつ手前の信号までの区間には、全国でも珍しい、知る人ぞ知るパーキングチケット式のバイク専用路上駐車スペースがある。上下線合わせて34台のバイクが駐車可能だ。
このバイク専用路上駐車スペースが設置されたのは、バイク駐車場不足が問題視されていた2009年11月30日。これまで四輪車用のみだった道路上の白枠+100円コイン用のパーキングメーターを、パーキングチケット式のバイク専用路上駐車スペースに変更。導入時は「表参道にバイク専用エリアが生まれた」と、ニュース等でも話題になった。
白枠の広さは縦2.5メートル、幅1.3メートルで、大型バイクも停められる余裕のスペースを確保。2009年設置時の駐車料金は、四輪車用と同じく60分300円だったが、2011年2月1日より60分100円に値下げされた。
取材時はゴールデンウィーク期間中の2023年5月2日・お昼の12時頃。遊歩道はたくさんの人々が行き交い、四輪車用の路上駐車スペースは満車の状態。しかしバイク専用エリアにオートバイの姿なし。
意外だったのは、バイク専用エリアに駐車している四輪車が一台もなかったこと(ドライバーが乗車した停車中の四輪車は一台)。警察の取り締まりが厳しいのか、それとも四輪車のマナーが良いのかは不明だ。
実は筆者、こんな便利な場所に格安のバイク専用路上駐車スペースがあるなんて知らなかった(この空き具合を見れば、まだまだ知らない人はきっと多いはず)。表参道周辺に用事のあるライダーは、ぜひ利用してみるべし。
使用方法
1:ハンドルロックをして正しく駐車する
1枠に駐車できるのは1台だけ。
2:緑色のパーキングチケットの販売機へ。テンキーでナンバープレートの番号を入力する
お金を入れてから、テンキーでバイクのナンバー(数字のみ)を入力し、確認ボタンを押す。間違えた時は取り消しボタンを押す。
3:領収書を受け取る
チケットのはがれ落ちなどにより、駐車違反として取り締まりを受ける場合あり。
そのため、チケット上部(下記の赤囲み部分)の領収書を要保管。
4:バイクのハンドル周辺等にチケットを提示
領収書部分をはがし、折り曲げるなどして終了時刻が見えるようにタンクや計器類などに提示。
提示がないと駐車違反となるの注意。
5:駐車時間を守ること
チケットの終了時刻を過ぎると駐車違反となる。
複数のチケットを提示しても、有効なものは1枚だけで、連続して駐車することは不可。