【WEC】開幕戦カタールでフェラーリ 499Pは優勝争いに絡めず

WEC開幕戦で厳しい戦いを強いられたフェラーリは「499P」と「296 LMGT3」がそれぞれクラス5位入賞

WEC開幕戦「カタール1812kmレース」において、フェラーリ・AFコルセの499P 83号車がフェラーリ勢最上位の5位入賞を果たした。
WEC開幕戦「カタール1812kmレース」において、フェラーリ・AFコルセの499P 83号車がフェラーリ勢最上位の5位入賞を果たした。
3月2日、FIA世界耐久選手権(WEC)開幕戦「カタール1812kmレース」の決勝レースが開催され、ワークスチームとして参戦するフェラーリAFコルセは、499Pの50号車が8位、51号車が14位という結果に終わった。今シーズンから3台目として参戦するAFコルセの83号車が、5位入賞を果たしている。

Ferrari 499P

3台目の499Pが5位でフィニッシュ

ワークス勢が厳しいレースを強いられた一方、今シーズンから参戦をスタートした83号車が総合5位でフィニッシュ。FIAワールドカップでは、2位を得た。
ワークス勢が厳しいレースを強いられた一方、今シーズンから参戦をスタートした83号車が総合5位でフィニッシュ。FIAワールドカップでは、2位を得た。左からイェ・イーフェイ、ロバート・クビサ、ロバート・シュワルツマン。

事前の予想どおり、高い気温にさらされる中東のカタールのルサイル・インターナショナル・サーキットにおいて、フェラーリ 499Pは苦戦を強いられることになった。

決勝レースでは 50号車(アントニオ・フォコ/ミゲル・モリーナ/ニクラス・ニールセン)と51号車(アレッサンドロ・ピエール・グイディ/ジェームス・カラド/アントニオ・ジョヴィナッツィ)が好スタートを切ったものの、接触による予定外のピット作業や、いくつかのミスによるペナルティも科され、上位争いから大きく遅れてしまったのだ。この結果、優勝争いに絡むことなく50号車が8位、51号車は14位でレースを終えた。(他車の失格もありそれぞれ6位と12位となった。3月29日更新)

一方、今回が初レースとなったAFコルセの499P 83号車(ロバート・クビサ/ロバート・シュワルツマン/イェ・イーフェイ)は、途中接触がありながらも、安定したペースで10時間のレースを走り切り、5位でフィニッシュ。83号車はプライベーターで争われる「FIAワールドカップ(ハイパーカーチーム)」において、ポルシェのハーツ・チーム・ジョタに続く、2位を得た。

フェラーリでのWEC初レースを走り切ったシュワルツマンは、次のようにタフなレースを振り返った。

「10時間におよぶカタール1812kmレースを走りきれたことで、非常にポジティブな結果を持ち帰ることができました。プラクティスと予選を終えて、決勝は簡単ではないことは分かっていましたし、実際その通りの展開になりましたね。総合5位とFIAワールドカップでの2位という結果は、チームとして喜ぶべきでしょう。ただ、自分のスティント中にLMGT3マシンと接触してしまったため、リヤウイングを交換しなければならず、貴重な30秒をロスしてしまったのは残念です」

WECデビュー戦を5位で走り切った296 LMGT3

新たにスタートした「LMGT3クラス」において、ビスタ・AFコルセ参戦したフェラーリ 296 LMGT3は、54号車が5位、55号車が7位で走り切った。
新たにスタートした「LMGT3クラス」において、ビスタ・AFコルセ参戦したフェラーリ 296 LMGT3は、54号車が5位、55号車が7位で走り切った。

2024年シーズンからWECに導入された「LMGT3クラス」に、フェラーリはビスタ・AFコルセが、2台の「296 LMGT3」を投入。54号車(トーマス・フロール/フランチェスコ・カステラッチ/ダビデ・リゴン)が5位、55号車(フランソワ・エリオ/サイモン・マン/アレッシオ・ロベーラ)が7位で完走した。

54号車はスタートから5時間の段階でトップ3のポジションをキープし、厳しいコンディション下においても素晴らしいパフォーマンスを発揮。リゴンは279周目に1分53秒529のファステストラップも記録している。

表彰台こそ逃したものの、296 LMGT3のWECデビュー戦で入賞を果たした54号車のトーマス・フロールは「フェラーリ 296 LMGT3は本当に最高のフィーリングでした。チームも素晴らしい仕事をしてくれたと思います。特に予選では、プロローグとフリー走行で行ったハードワークを活かすことができました」と、笑顔で振り返った。

WEC開幕戦カタール1812kmレースでデビューを飾った「ランボルギーニ SC63」

WECデビュー戦「ランボルギーニ SC63」が大きなトラブルなく10時間を走り切って15位完走

FIA世界耐久選手権(WEC)開幕戦「カタール1812kmレース」が、3月2日にルサイル・インターナショナル・サーキットで開催され、LMDhプロトタイプレーシングカー「ランボルギーニ SC63」が、10時間におよぶデビュー戦を15位で走り切った。

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ゲンロクWeb編集部

スーパーカー&ラグジュアリーマガジン『GENROQ』のウェブ版ということで、本誌の流れを汲みつつも、若干…