4代目に進化した新型「MINI クーパー 3ドア」の日本導入開始

シンプルを追求した新型「MINI クーパー 3ドア」がガソリンエンジンとフル電動のパワートレイン4機種で日本販売開始

新型「MINI クーパー SE 3ドア」のエクステリア。
2種類のフル電動パワートレインと2種類のガソリンエンジンを搭載した、新型「MINI クーパー 3ドア」の日本導入がスタートした。写真は「MINI クーパー SE 3ドア」。
ビー・エム・ダブリューは、新型プレミアムスモールコンパクト「MINI クーパー 3ドア」を、全国のMINI正規ディーラーにおいて販売開始した。デリバリーは2024年第2四半期以降を予定している。

MINI Cooper SE 3 Door

リサイクルマテリアルを積極的に採用

「カリスマティック・シンプリシティ」をテーマに掲げた新型MINI クーパー 3ドアは、クロムパーツやレザーの使用をやめ、リサイクルアルミニウムやリサイクルポリエステルが導入された。左は先代MINI 3ドア、右は新型MIN 3ドア。
「カリスマティック・シンプリシティ」をテーマに掲げた新型MINI クーパー 3ドアは、クロムパーツやレザーの使用をやめ、リサイクルアルミニウムやリサイクルポリエステルが導入された。左は先代MINI クーパー 3ドア、右は新型MIN クーパー E 3ドア。

2002年からBMWグループが開発・生産を行うプレミアムブランドとして生まれ変わったMINI。2002年に初代モデルがデビューした新世代「MINI クーパー」は、2007年に第2世代目、2013年に第3世代目へと進化し、今回発表されたニューモデルは、BMW製としては第4世代目のモデルとなる。

また、新型MINI クーパー 3ドアには、日本におけるMINI量産モデルとしては初のフル電動モデル「MINI クーパー E 3ドア」と「MINI クーパー SE 3ドア」をラインナップする。

新型MINI クーパー 3ドアは、MINIのデザインDNAを継承しつつ、MINIが持つ本質的な価値への真摯な姿勢が明確にデザインされた。新しいMINIのデザイン言語は「カリスマティック・シンプリシティ」と命名。あえてコンポーネントの数を減らすことで本筋にフォーカスしたという。さらに素材からクロムパーツやレザーを排除し、代わりにリサイクルポリエステルやリサイクルアルミニウムを採用した。

パワートレインは、2種類の高効率ガソリンエンジン搭載車、2種類の電気モーター搭載車を用意。幅広いニーズに応えられるラインナップを取り揃えた。

ICE搭載モデルは従来のデザイン要素を踏襲

新型「MINI クーパー S 3ドア」のエクステリア。
フル電動パワートレイン搭載モデルは、シンプルさを追求し、トリム類などを廃止。一方、ICE搭載車両は差別化をはかるべく、ドアハンドルやアンテナの形状、ホイールアーチの加飾が残されている。写真はMINI クーパー S 3ドア。

新型MINI クーパー 3ドアは、MINIのDNAを継承しつつ、新世代モデルであることを象徴するミニマルな新デザインに刷新。パワートレインの違いや航続距離に影響するエアロダイナミクスを考慮し、デザイン細部に調整を施した。電動パワートレイン搭載モデルは、重要なものだけを残したクリーンなサーフェイスが特徴。ボンネットスクープ、サイドスカットル、ホイールアーチの加飾、ロッドアンテナなどを廃止し、フラッシュドアハンドルとフィンアンテナを採用した。

内燃エンジン(ICE)搭載モデルの新型「MINI クーパー C 3ドア」と「MINI クーパー S 3ドア」は、EVとの差別化を図り、伝統のデザインコンセプトを踏襲。ドアハンドルやアンテナの形状、ホイールアーチの加飾などは、これまでのモデルの特徴を継承した。

また前後ライトには、3種類からカスタマイズ可能なLEDシグニチャーライトや、「Welcome/Good-bye」ライトの採用など、新世代MINIに相応しいギミックが新たに導入されている。

円形有機ELディスプレイを配置したインテリア

新型「MINI クーパー SE 3ドア」のインテリア。
ステアリング奥のメーターパネルは廃止され、すべての情報は直径240mmの大型円形有機ELセンターディスプレイに表示。また、オプションでヘッドアップディスプレイも用意されている。

温かく広々としたインテリアは、ステアリングホイール奥のメーターパネルが廃止され、運転に必要な全ての情報はヘッドアップディスプレイに映し出される。様々なものを削ぎ落とし、巧みにデザインされた高品質なコンポーネントによって、前方への視界が開け、広々とした室内空間を実現した。広々としたカーブを描くダッシュボードには、布地を連想させる新素材を初採用。リサイクルポリエステルを使用したこの新素材は、編み物を作るような製造プロセスにより、手入れが簡単な構造となっている。

最先端の有機ELテクノロジーが採用された大型円形センターディスプレイは、直径240mmの高品質ガラスを使用。ドライブ時に最適化された高感度タッチ機能により、スマートフォンを操作するような直感的な操作が可能でとなっている。また、メインメニューは各機能がウィジェットとして横並びに配置され、スワイプやタッチで操作を行う。メーターパネルとしての機能はもちろん、AR機能付きナビゲーションシステム、音楽などのメディア、電話、エアコンディショナー、各種設定など、すべて一括して円形有機ELディスプレイで操作できる。

全車標準装備の「MINIエクスペリエンスモード」は、ダッシュボード上に最大7パターンの光のグラフィックを投影させることが可能。光のパターンとアンビエントイルミネーション、新たに制作された「MINIドライビングサウンド」により、インテリア全体の印象が変化する。

ICEとEV、4種類のパワートレインをラインアップ

新型「MINI クーパー S 3ドア」のエクステリア。
新型MINI クーパー 3ドアは、2種類の高効率ガソリンエンジンと、2種類のフル電動パワートレインをラインアップする。

パワートレインはガソリンが2車種、フル電動パワートレインが2車種の合計4車種を日本に導入。エントリーモデルの「MINI クーパー C 3ドア」は、BMWグループが誇る式高効率1.5リッター直列3気筒MINIツインパワーターボガソリンエンジンを搭載。最高出力156PS(115kW)、最大トルク230Nmを発揮する。

ハイパフォーマンス仕様の「MINI クーパー S 3ドア」 は、高効率2.0リッター直列4気筒MINIツインパワーターボガソリンエンジンを搭載。最高出力203PS(150kW)、最大トルク300Nmを発揮する。どちらのモデルもダイナミックな走りを実現する7速DCTが組み合わされた。

「MINI クーパー E 3ドア」は、最高出力183PS(135kW)、最大トルク290Nmを発揮する電気モーターをフロントアクスルに搭載。ボディ床下に収納されるリチウムイオンバッテリーの容量は126.0Ah/40.7kWh、1回の充電における走行可能距離は305kmが確保された。

ハイパフォーマンス仕様の「MINI クーパー SE 3ドア」は、最高出力217PS(160kW)、最大トルク330Nmを発揮する電気モーターをフロントアクスルに搭載。リチウムイオンバッテリーの容量は136.0Ah/54.2kWh、1回の充電での走行可能距離は402kmを実現したと謳う。

新型MINI クーパー 3ドアを含め、今後に発表される全てのMINIモデルは、MINI正規ディーラーでの注文受付に加え、下記のMINI公式ウェブサイトを通じて、いつでもどこでも365日24時間利用可能なプレオーダーが可能となっている。

車両本体価格(税込)

MINI クーパー C 3ドア:396万円
MINI クーパー S 3ドア:465万円
MINI クーパー E 3ドア:463万円
MINI クーパー SE 3ドア:531万円

【問い合わせ】
MINIカスタマー・インタラクション・センター
TEL:0120-329-814

【関連リンク】
・MINI公式ウェブサイト

クラシック・トリムをチョイスした「MINI クーパー E」の走行シーン。

エントリーBEVながら充実の装備と走行性能を持つ「MINI クーパー E」が纏うクラシックトリム

フル電動モデルのラインナップを拡充するMINIブランド。エントリー仕様の「MINI クーパー E」は効率的な電動パワートレインに加えて、MINIらしいドライビングダイナミクスを備える魅力的な選択肢として登場した。「クラシックトリム」を装備したMINI クーパー Eは、シンプルでミニマルなエクステリアに快適な室内空間が組み合わせられた。

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著者プロフィール

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ゲンロクWeb編集部

スーパーカー&ラグジュアリーマガジン『GENROQ』のウェブ版ということで、本誌の流れを汲みつつも、若干…