「フェラーリ 288 GTO」の40周年スペシャルイベントが10月開催

「フェラーリ GTO」の40周年イベント「GTO レガシー・ツアー2024」が伊ドロミテで2024年10月開催

1984年のジュネーブ・モーターショーにおいて、ワールドプレミアされたフェラーリ GTO。「288 GTO」は非公式名称となる。
「フェラーリ GTO」デビュー40周年を記念したドライブイベント、「GTOレガシー・ツアー2O24」が、2024年10月1〜5日にイタリアで開催される。
フェラーリ GTO(288 GTO)の誕生40 周年を記念したスペシャルイベント「GTO レガシー・ツアー2024」が、2024年10月に開催される。今回のドライブイベントは、イタリアのドロミテ地方を舞台とし、1年前に初開催された「フェラーリ F40」に続く2度目のレガシー・ツアーとなる。

Ferrari GTO

現在ツアーへの参加申し込みを受付中

2023年に実施された「F40 レガシー・ツアー2023」の様子。
ヴァル・レンデーナを起点にマラネロのフェラーリ本社へと向かう「GTO レガシー・ツアー2024」。現在、GTOのオーナー向けてディーラーで参加受付が行われている。写真は2023年に実施された「F40 レガシー・ツアー2023」の様子。

1984年のジュネーブ・モーターショーにおいて発表された「フェラーリ 288 GTO」。そのデビューから40年を祝う特別企画「GTO レガシー・ツアー2024」が、2024年10月1日から5日にかけてイタリア・ドロミテ地方で開催される。参加者は雄大な景色の中を288 GTOでたっぷりとドライブし、マラネロを目指す。

GTO レガシー・ツアー2024は、F40をテーマにした2023年の初開催に続くレガシー・ツアー第2弾。昨年のF40 レガシー・ツアーは39組が参加し、フォルテ・デイ・ルミからアプアンアルプスとトスカーナの田園地帯を走行、マラネロに至るルートを巡った。

GTO レガシー・ツアー2024は、ヴァル・レンデーナ渓谷をスタート。景勝地のドロミテの山々をバックに走行し、最終日はマラネロへと向かう。参加者のGTOはフェラーリ本社へと迎えられ、フェラーリ・クラシケのエキスパートと、当時のGTO開発チームのメンバーがこのモデルの秘密を解説するという。

車両をファクトリー内に展示後、フィオラノ・サーキットでのパレード走行を実施し、GTOレガシー・ツアー2024はフィナーレを迎える。ツアーへの参加を希望するGTOオーナーは、4月下旬までにディーラーに連絡することで申し込み手続きができる。

フェラーリ初のスペチアーレモデル

1984年のジュネーブ・モーターショーにおいて、ワールドプレミアされたフェラーリ GTO。「288 GTO」は非公式名称となる。
グループB規定のホモロゲーションモデルとして開発された「GTO」は、フェラーリ初のスペチアーレ(特別モデル)として、その後のF40やF50に続く道を作った。

フェラーリ GTOは、1984年のジュネーブ・モーターショーで公開された。最高出力400PS、最大トルク496Nmをを発揮する2.8リッターV型8気筒ツインターボエンジンをリヤミッドに搭載。ピニンファリーナがデザインし、先進的なコンポジット素材を仕様したボディワークは、たちまち世界的な人気を集めることになった。

GTOは、縦置きV8ツインターボを採用した最初のフェラーリであり、排気量の2.8リッターと8気筒の数字から「288」という非公式なニックネームが付いたが、正式名称は1960年代初頭の伝説的な250 GTOにちなんだ「GTO」となる。当初、フェラーリはグループBのホモロゲーション取得に必要な200台の生産を目指していたが、その後マシン規定が大幅に変更されたため、フェラーリは世界ラリー選手権への参戦を断念している。

GTOは生産終了までに272台を製造。フェラーリ初のスペチアーレとして歴史に名を刻み、その後の「F40」「F50」「エンツォ」「ラ フェラーリ」といった系譜が続くことになった。

【フェラーリ名鑑:21】エンツォが手掛けた最後にして最強の過激モデル「F40」

「硬派な名作フェラーリが生まれた意外な背景」288 GTOとF40の開発秘話(1984-1987)【フェラーリ名鑑:21】

数あるフェラーリのハイパフォーマンスモデルの中でも「スペチアーレ(=スペシャル)」と呼ばれるモデルはまさに別格。その先駆けとなったのは、V8ツインターボを搭載した「288 GTO」、そしてフェラーリ社40周年を記念して開発された伝説の過激なマシン「F40」だ。

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ゲンロクWeb編集部

スーパーカー&ラグジュアリーマガジン『GENROQ』のウェブ版ということで、本誌の流れを汲みつつも、若干…