インフィニティのフラグシップSUVが2世代目「QX80」に進化

インフィニティの頂点7シーターSUV「QX80」がデビュー「大迫力のダブルアーチグリルを採用」【動画】

フラグシップSUV「インフィニティ QX80」のエクステリア。
日産が米国なので展開する高級ブランド「インフィニティ」から、フラッグシップSUV「QX80」がデビューを飾った。
日産が展開する高級ブランド「インフィニティ(INFINITI)」が、フラッグシップSUV「QX80」を発表した。控えめでありながら細部にまでこだわったスタイル、スマートに統合された最新テクノロジー、圧倒的なドライビング体験を実現したと謳う。新型QX80の米国における価格は8万2450ドルから、2024年夏以降に発売を開始する予定だ。

INFINITI QX80

グラスエリアを大きく取ったボクシーなスタイル

フラグシップSUV「インフィニティ QX80」のエクステリア。
初代QX80の導入から、10年以上の時を経て新型モデルへと生まれ変わったQXは、ガラスエリアを大きく取ったボクシーなスタイルに、新世代インフィニティ・デザインが導入にされた。

2010年に投入された3代目インフィニティ QXが「QX80」と、車名を変えたのは2012年。以降、大規模なフェイスリフトを経験しながら、10年以上製造されてきたQXが、ついにフルモデルチェンジされた。ガラス面積を大きく取ったボクシーな新型QX80デザインは、フラッグシップSUVとしての威厳を備えている。

エクステリアデザインは、インフィニティが掲げるデザインテーマ「Artistry in Motion」を体現し、車体のフロントセクションににインフィニティを象徴する新デザインシグネチャーの「ダブルアーチグリル」を導入。立体的な「INFINITI」エンブレムを引き立て、日本のおもてなしを体現する「INFINITI Light Path」を採用した。

「INFINITI Light Path」はインテリジェントキーを持ってクルマに近づくと、フラッシュドアハンドルが自動的に出現し、同時にフロントのI「NFINITI」エンブレムやヘッドライトのLEDによって、パッセンジャーを迎える光の演出が行われる。

14.3インチ大型ディスプレイを2基配置

フラグシップSUV「インフィニティ QX80」のインテリア。
コクピットに配置される2基の14.3インチ大型ディスプレイには、車体前方側面の様子を表示する世界初の「フロントワイドビュー」テクノロジーが導入された。

インテリアは、ダッシュボードに14.3インチ大型ディスプレイを2基配置。最新インフォテイメントシステム「INFINITI in Touch」システムは、Google built-inを搭載し、Google MapやGoogle Play、Google Assistantなどをシームレスに利用することができる。また、センターディスプレイの下部の9インチタッチスクリーンでは、空調機能や運転モードの選択を行う。

今回、セグメント初のテクノロジーとなる「バイオメトリック・クーリング」が搭載され、2列目シートも快適な温度に保たれるようになった。このシステムは天井に組み込まれた赤外線センサーがパッセンジャーの体温を検知し、温度と風量を調節することで2列目にも快適な空気を送りこむ。

世界初の技術となる「フロントワイドビュー」は、車体前方側面の様子を、2基の14.3インチディスプレイに表示。さらに、フード部分が透過して前方を確認できる「インビジブル・フード・ビュー」や、フロントカメラの映像を写真やビデオとして記録し、SNSなどにシェアできる「ジャーニー ダイアリー」機能など、革新的なカメラ技術も搭載された。

また、フルサイズのラグジュアリーSUVセグメントでは初となる「クリプシュ・プレミアムオーディオシステム」を採用。ダッシュボードとドアに埋め込まれた、64色から選べるアンビエントライトは、気分に合わせて室内の雰囲気を一変させることができる。

450PSを発揮する3.5リッターV6ツインターボを搭載

フラグシップSUV「インフィニティ QX80」のエクステリア。
パワーユニットは、高効率・高出力の3.5リッターV型6気筒「VR35DDTT 」ツインターボエンジンを搭載。最高出力は450PS、最大トルクは699Nmを発揮する。

パワートレインは、VR35DDTT型3.5リッターV型6気筒ツインターボエンジンを搭載し、最高出力は450PS、最大トルクは699Nmを発揮。トランスミッションはギヤレシオを40%拡大した9速ATが組み合わせられ、優れたレスポンスと高い燃費性能を実現した。

QX80には電子式エアサスペンションと、ダイナミックデジタルサスペンションを搭載。エアサスペンションは走行シーンに合わせて車高調整が可能となっており、通常走行時は車高を下げることで空力性能を確保し、パッセンジャーの乗降時はさらに車高を下げて乗り降りや荷物の積み降ろしを容易にする。

オフロード走行時は、通常よりも車高を2.4インチ上げることで高い走破性を確保。ダイナミックデジタルサスペンションは、車両の動きに合わせ電子制御でダンパーの減衰力を自動調整する。

また、先代モデルと比較し、横剛性を58%も向上したフレームにより、快適な乗り心地と優れたハンドリングを実現。ねじり剛性が300%向上した電動パワーステアリングラックの採用により、高度な運転支援技術の搭載を可能としている。今回、インフィニティとして初となる、高速道路においてハンズオフドライブを可能とする「プロパイロット・アシスト 2.1」が搭載された。

インフィニティ QX80を動画でチェック!

1973年第21回東アフリカサファリラリーを駆けるダットサン240Z。ドライバーはシェカー・メッタ。

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ゲンロクWeb編集部

スーパーカー&ラグジュアリーマガジン『GENROQ』のウェブ版ということで、本誌の流れを汲みつつも、若干…