【東京オートサロン2024】今年も強烈なメッセージを放つSUV

カスタムカーの祭典で抜群の存在感を見せる珠玉のSUV【東京オートサロン2024】

今年のWALDから出展された「LX600」。
今年のWALDから出展された「LX600」。
SUVが市民権を得て久しい。もはやSUVと括ることが前時代的なほどに主軸となった。東京オートサロンもその潮流がはっきりと感じられる。特に存在感を発揮していたのは世界を闊歩するリアルオフローダーたちだ。(GENROQ 2024年3月号より転載・再構成)

SUPER SUV

AZZURRE MOTORING

熟成極まるベストセラー

AZZURRE MOTORING

車両販売からカスタムまでカーライフをサポートするアズールモータリングで、Gクラスやウルスはもはや主軸の存在だ。展示された車両はZERO DESIGNのカーボンエアロパーツをまとい、足もとをスカイフォージドに置き換えたもの。W463A型Gクラスの場合、オーバーフェンダーを使わずFRPでボディ同色にすれば純正っぽい落ち着きをたたえるのが特徴だ。ホイールは新作の1ピースで、ポリッシュとサテンブラッシュの仕上げが美しい。

LEAP DESIGN

エキゾチックSUVに、個性的スパイスを

LEAP DESIGN

スーパーカーを独特に染め上げるリープデザインは、とにかくSUV攻勢だった。ウルスに加えグレカーレという選択が、いかにもイタリアンエキゾチックカーを得意とするリープデザインらしい。前後スポイラーにサイドステップ、トランクスポイラーといった定番の構成ながら、グレカーレの印象をよりスポーティーに見違えさせている。足まわりをKW製サスペンションで整えつつ投入したハイパーフォージド「HF-LMC」もよく似合っていた。

EXIZZLE-LINE

リアルオフローダーをさらに自分色に染める

エクシズルラインは近ごろオフロード系パーツやキャンプギアに力を注ぐ。その勢いを象徴するようなランクル300とハイラックスが会場にやってきた。ランクルはライノラックのパイオニアプラットフォームに構築したバットウイングオーニングにルーフトップテント(FSRエボリューションV1 49)、KCのオフロードランプなどが特徴だ。ハイラックスは荷台にベッドラックをつけて、オーニングやROAMのボックスなどでキャンプシーンを演出。それぞれボディパーツや足もとに至るまで一貫して、大陸的なオフロードカーの世界観で統一していた。

WALD

きめ細かく大胆なブラックバイソンシリーズ

WALD

日本に生まれて世界へ羽ばたいたクルマの代表格といったらランクルといって間違いない。その立ち位置はWALDだって同様だ。スポーツライン・ブラックバイソンエディションは世界中で支持される。今年のランクル300&LX600は、そんな国際選手たちの融合だ。固有のスタイリングや世界観をリスペクトしながらブラックバイソン流の姿カタチへと誘った。そこには日本のモノづくりらしいきめ細かさも宿る。表層だけのドレスアップではない。過酷なフィールドだろうが快適かつ安全に移動できるプレミアムカーであることは世界中の人々が認めている。

ELFORD

ジャパニーズ・タフガイ

ELFORD

モデリスタのボディパーツを装着した迫力あるLX600に対してオリジナルパーツを組み合わせて、さらにたくましいルックスへと誘ったのが、SUV専門のカスタムパーツブランド「エルフォード」だ。エアロパーツだけではなく、特許取得の機構を持つオリジナルホイール「セレスティアル」も装着されていた。ホイール軽量化への徹底したこだわりと、安全性の向上を追求したパーツを載せたジャパンメイドのスーパーSUVに仕上がっている。

CROSS-V

ゴージャスに“タフ”を添えて

CROSS-V

本気で速いスーパーカーをつくる硬派集団として活動するSVRブランドを持つオートベローチェで、新たなプロジェクトが始まった。アウトドア専用車両カスタムブランド「CROSS-V」の発足だ。その一例として登場したのがCROSS-Vベンテイガ・オフロードコンセプトである。プレミアムSUVの中でも特にエレガントな世界観を持つベンテイガに臆せずオーバーフェンダーを投入し、屋根にはラックを乗せてキャンプギア風情とするその大胆さがいい。

ROHAN

Gというキャンバスを芸術作品へと誘う

ROHAN

ROHANはペインターとして超一流の腕前を持つ井澤孝彦氏が牽引する、最高峰かつ独特な塗装技術とボディワークが評判だ。今年はW463A型Gクラス(AMG G63)を手掛けた。その名も「ROHAN PRESTO night sky G63」。ブロックマットブラックペイントにエングレービング(彫刻)加工を施したものだ。独自開発したメタル系塗料「IZ METAL(アイズメタル)」彫刻の上に施すことで、メッキ加工部分だけでなくこのようにボディ全体に施工することが可能となった。ボディペイントというよりもはや芸術品を見ているような気分になる。

JAOS

最新作が一堂に会す

日本屈指のオフロードパーツメーカーであるJAOSは、近年、メーカー(トヨタ、レクサス)との結びつきを強くしている。だからこそ今年は発売前のGX550に対して「GX550“OVERTRAIL”JAOS ver」というプログラムをいち早く公開した。「大自然と共生しながらアウトドアライフスタイルを彩るクルマの楽しさを提供する」オーバートレイルプロジェクトのもとに生まれたものだ。さらには2年連続でBAJA1000に挑戦したLX600のラリーカーが、実戦投入後の生々しい姿のままでお目見えした。他にもトライトンやランクル300などニュース盛りだくさんだった。

GMG

クロカン系カスタム最新モード

国産クロカン系カスタムの最大手「GMG」は自身がプロデュースするダブルエイトのボディパーツを始め、多彩なメニューでランクルやプラドを仕上げる。ランクル系自体が国際化されたことで、世界から注目されるブランドとなった。純正デザインに溶けこませつつサラリと個性を加え、機能性や信頼耐久性を底上げするボディパーツだからこそ、大勢に支持されるのだろう。なお、このプラドはGMG祭2023の初代グランプリ車両だった。

PANDEM

クラシックスポーツトラック

PANDEM

パンデム、ロケットバニーなど気持ちいいほど大胆なボディワークを手掛けるのがT.R.A Kyotoを牽引する三浦 慶氏だ。いつもはロー&ワイドなスポーツカーを持ち込むが、今年はネオクラシック勢のピックアップトラックだった。日産フロンティアにハイラックス、そしてサニトラなど。昔を知る人は懐かしさを感じ、若年層には新鮮に映ったようだ。そのどれもに対してお得意のパンデムボディキットを装着し、過激なトラックに仕上がっていた。

TWS

どこへでも冒険に連れ出せる相棒

TWS

ホワイトで統一されたクリーンなブースの真ん中にブラバス800ワイドスターが華を添えていた。専用設計されたワイドボディやルーフスポイラーが手伝ってアグレッシブな印象を受ける。AMG G63の4.0リッターV8を800PSにまで引き上げたリアルオフローダーである。そこに組み合わされたTWS Exlete(エクスリート)310Mモノブロックは、ブランドとして初めて23インチへと挑戦しながら、そのパフォーマンスを難なく受け止める存在だ。

MANSORY

マンソリー×レンジを際立たせるカラーコーデ

MANSORY

日本ではまだ稀有な新型レンジローバーが、早速、マンソリーのワイドボディになって登場した。ワイドボディキットのみならず、前後スポイラーやトリムやパネル類、ボンネットなど、すべてマンソリー製カーボンパーツで統一される。フラックスグレーサテンフィニッシュという純正マットカラーに合わせて、カーボンパーツはすべてグロスカーボンとして、その上にステルスプロテクションフィルムを施工してマットの統一感を出している。

ROWEN

祝・優秀賞ダブル受賞!

ROWEN

ROWENのAMG G63は東京国際カスタムカーコンテストで見事インポートカー部門優秀賞に輝いた。フロントやリヤバンパー、ボディサイドのパーツに加えてボンネットフードカバーやスペアタイヤカバー、ホイールのアウターリムにいたるまでドライカーボンに。インテリアにもドライカーボンを使うプレミアムなAMG G63だ。実際、ホワイトのボディにカーボンがとても映えていた。余談ながらコスチュームアワード優秀賞も受賞した。

ARTISAN SPIRITS

レクサスはいつも芯にある

ARTISAN SPIRITS

ずらりと並んだレクサスSUV勢とランクル300。アーティシャンスピリッツのコンセプトを象徴するような光景だ。今では多種多様なクルマを手掛けるが、彼らの主軸は常にレクサスである。特にブラックレーベルと名付けられたコンプリートカーは、いつも上品でスポーティで、時に過激な装いを盛り込んでくる。このランクル300とLX600とを見比べた場合、前車はオフロードテイストを盛り込み、後者はオンロードスポーツっぽい仕上がりを持つ。各種ボディパーツはおろかホイールやエキゾーストシステムなども、彼らはオリジナルで開発する。

BRABUS

トップチューナーの神髄ここにあり

BRABUS

スーパーカーが数多く並ぶボンドカーズのブースでひときわ目立っていたのが、ブラバスXLP 900アドベンチャーだった。なにしろ世界限定たった10台のうちの1台がここにあるのだから、話題になって当然だ。AMG G63がベースのピックアップトラックになっているにもかかわらず、900PSを叩き出すというブラバスならではのモンスター改造術である。赤をポイントにしたエクステリアや、こだわり抜かれたインテリアから伝わってくるセンスも抜群だ。会場ではひと目見ただけで「欲しい!」と言う人が多かったそうで、担当者は驚いたそうだ。

Custom Factory Shinpu

クラシカルな佇まいのままに現代化を

Custom Factory Shinpu

ラッピングやラバーディップ、電装品などを得意とするカスタムショップ「カスタムファクトリー晨風」が持ち込んだのはトラディショナルなディフェンダーダブルキャブピックアップ(DCPU)だった。昔ながらの姿カタチや雰囲気を残しながらも、ワンオフキャリア&ケージ、アルミチェッカーPL施工、灯火類のLED化、ARBバンパーなど現代化が図られている。ホイールはワンオフだというスチールビードロック(16インチ)だった。

RUBOR DESIGN

個性派同士の融合で独特の世界観へ

RUBOR DESIGN

マグノダークオリーブグリーンをまとうAMG G63の随所にカーボン製パーツが溶け込む。ロシアのチューナーであるトップギアデザインのボディキットだという。さらにルボルデザインの10.5J×24インチフォージドホイールが目を引く。奥に並ぶW223型Sクラスも同じくルボルデザイン製ホイールで、こちらはクワッドスター製ボディキットを組み合わせる。個性的なブランドをチョイスし、それらを融合させて個性を際立たせていた。

Fairy Design

まるでディフェンダーのホットモデル

Fairy Design

京都発祥というその美意識を活かしてスタイリングを構築するフェアリーデザインは、時に過激なモンスターマシンを生み出してくる。今年はディフェンダーがブリスターフェンダーによるワイドボディとなって登場した。純正でもやわらかくフェンダーが拡がるデザインを持つだけに、違和感なくその迫力を受け取ることができる。存在感のあるボンネットと相まって、まるでディフェンダー自身が送り出した辛口スポーツモデルのようだ。

BISPOKES TOKYO

自分にフィットさせながらイイモノを長く使う精神

BISPOKES TOKYO

ビスポークス・トーキョーが提案するテーラーメイドの世界観が色濃く表現されるディフェンダーだった。テーマはより一層の洗練と、快適性の向上。ブリティッシュレーシンググリーン(サテン)の色味に似合うビスポーク・ヴィンテージボディキット、オリジナルホイール(SAW TOOTH)、室内のスペシャルバケットシートなどを見る限り、その狙いは見事に成功したようだ。モディファイしながらイイモノを長く使う精神も感じさせる。

RANGERS

ディフェンダー界に新風を巻き起こす

RANGERS

クラシックレンジやディフェンダーを得意とするレンジャースは、未来を見据えて現行型ディフェンダー(L663型)にも力を入れ始めた。その象徴的存在であるディフェンダー・アルティメイトVIIが出展された。カーンデザイン(チェルシートラックカンパニー)のワイドトラックボディキットやホイールを中心に、AMDオリジナルエアロパーツなどを組み合わせた独特の雰囲気を持つ。華やかなレッドレザーのインテリアも見ものだった。

AMD WORK SHOP

ランドローバーを愛する日本のコーチビルダー

AMD WORK SHOP

AMDワークショップは、ランドローバーを中心に取り扱う日本のコーチビルダー的な存在だ。この個体はイギリスにあるアーバンオートモーティブとAMDオリジナルパーツを組み合わせたもの。限定車「75thリミテッドエディション」のイメージを崩さないままに、ワイドトラックアーチキットなどで個性化を図った。AMDオリジナルのタービン10ホイールも純正品さながらにフィットする。サイズは堂々たる9.0J×22インチである。

REPORT/中三川大地(Daichi NAKAMIGAWA)、上之園真以(Mai AGENOSONO)
PHOTO/中島仁菜(Nina NAKAJIMA)
MAGAZINE/GENROQ 2024年3月号

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中三川大地