【東京オートサロン】ケータハムが「プロジェクト V」と「セブン 340」を公開

ケータハム初のフル電動スポーツ「プロジェクト V」を日本初公開「チーフデザイナーも来日」【東京オートサロン2024】

東京オートサロン 2024において、日本初公開を果たしたフル電動スポーツ「ケータハム プロジェクト V」。
東京オートサロン 2024において、日本初公開を果たしたフル電動スポーツ「ケータハム プロジェクト V」。
ケータハムカーズ・ジャパン(エスシーアイ)は、2024年1月12日〜14日に開催される「東京オートサロン 2024」において、フル電動スポーツカー「プロジェクト V」を日本初公開した。さらに、セブン 270の後継モデルとなる、「セブン 340」を日本初お披露目した。

Caterham Project V

ジャナレリによる流麗なフォルム

フル電動モデルとしてゼロから開発された「プロジェクト V」は、2023年7月13日に英国グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで世界初公開された、ケータハム初のフル電動スポーツ。生産仕様は2025年後半から2026年前半にかけて市場に投入される予定だ。

リヤアクスルに配置された200kW(272PS)のシングルモーターを動力源とする、バッテリー電動パワートレインを搭載。ここに先進的なサーマルマネジメントを備えた、55kWh容量のUSOCリチウムイオンバッテリーパックが組み合わされた。充電に関しては150kW DC急速充電器を使用することで、20%から80%まで15分間で充電できるという。

プロジェクト Vは、チーフデザイナーに就任したアンソニー・ジャナレリによる流麗なフォルムを採用。カーデザインの世界的専門メディア『Car Design News』による「デザイン・ピープル・アワード2023(Design People Award 2023)」のベストエクステリアデザイン部門候補にもノミネートもされた。

今回、東京オートサロン 2024のために、プロジェクト Vを手がけたアンソニー・ジャナレリの来日も実現した。

2.0デュラテックを搭載する「セブン 340」

「セブン 270」の後継モデルとして導入される「セブン 340」は、最高出力172Pを発揮するフォード製2.0リッター・デュラテック・エンジンを搭載する。
「セブン 270」の後継モデルとして導入される「セブン 340」は、最高出力172Pを発揮するフォード製2.0リッター・デュラテック・エンジンを搭載する。

東京オートサロン 2024において、プロジェクト Vと共に初公開された「セブン 340」は、従来の「セブン 270」の後継モデル。セブン 340はロード志向の「S」とサーキット志向の「R」をラインアップする。

日本においては、スズキ製660ccターボ・エンジンを搭載し、乾燥重量440kgの日本軽規格適合モデル「セブン 170」と、今回導入が開始されたフォード製2.0リッター直列4気筒デュラテック・エンジンを搭載した「セブン 340」の2モデルが販売される。また、これを受けて「セブン 480」は生産終了となり、正規代理店での在庫対応のみとなる。

新型セブン 340は、最高出力126.5kW(172PS)、最大トルク174Nmを発揮。これはセブン 270に搭載されていた最高出力99.3kW(135PS)、最大トルク165Nmのフォード製1.6リッターシグマエンジンと比較して、約27%もパワーアップ、トルクも大幅な向上を果たした。

「セブン 340S」が560kg、「セブン 340R」が540kgと、500kgをわずかに超える、極めて軽量な車両重量を実現。最高速度は209km/h、0-100km/h加速は5秒以下、最新の排ガス基準にも適合しており、CO2排出量は148g/kmとなっている。

公道向けの「S」とサーキット向けの「R」

日本に導入される「セブン 340」には、公道仕様の装備が与えられた「340S」と、サーキットに特化した足まわりなどが採用された「340R」をラインアップする。
日本に導入される「セブン 340」には、公道仕様の装備が与えられた「340S」と、サーキットに特化した足まわりなどが採用された「340R」をラインアップする。

公道志向のオーナー用の「340S」は、5速MTギヤボックス、ロードサスペンションパック、14インチ「Classic」シルバーアロイホイール、エイボン製「AT7」タイヤ、フルウインドスクリーン/ソフトトップ&ドア、ヒーター、ブラックレザーシート、Momo製ステアリング、フルカーペットインテリアが標準装備となる。

一方、サーキット志向の「340R」は、5速MTギアボックス、スポーツサスペンションパック(ワイドトラック/リヤアンチロールバー/アジャスタブルプラットフォーム)、15インチ「Orcus」アロイホイール、エイボン製「ZZS」タイヤ、 LSD、カーボンダッシュボード、コンポジットレースシート、4点式レースハーネス、ブラックパック、Momo製ステアリングが標準搭載される。

バリエーション豊富なエクステリア

東京オートサロン 2024において、日本初公開を果たした「セブン 340」。
エクステリアは無塗装アルミボディー+コンポジットパネルだけでなく、フルペイント仕様を選ぶことが可能。さらに、ストライプやデカールを組み合わせることで、より個性的な外観に仕上げることができる。

エクステリアは、無塗装アルミボディ+コンポジットパネル(4色)に加えて、スタンダード(4色)、プレミアム(7色)、エクスクルーシブ(9色)のフルペイント仕様から選択することが可能。カラーコードの指定により、カスタムペイントを選ぶこともできる。

追加仕様として、ペイント「7」グリル、ペイントノーズ・バンド、ボンネットストライプ、ペイントロールバー&ケージ、フルデカールパックを組み合わせることで、オーナーの好みの仕様に仕立て上げることも可能だ。

さらにサスペンション、ホイール、ブレーキ、ウエザープロテクションなど、幅広いオプションも展開する。「Series5」ボディを選択することで、標準の「Series3」ボディよりもワイドな仕様とすることも可能。室内空間、トランクスペース、燃料タンクが増加するほか、ワイドトラック・サスペンション&サイドスクリーン・アームレストにより、体格の大きなオーナーにも対応する。

今回、ケータハムカーズ・ジャパンは、急激な為替変動、世界的なインフレ傾向、ウクライナ情勢、エネルギーや原材料価格の高騰、半導体不足などを理由に、2024年1月12日から「セブン 170」の価格とオプション価格の改定を実施する。

車両本体価格(税込)

ケータハム セブン 340S:1039万5000円
ケータハム セブン 340R:1061万5000円
ケータハム セブン 170S:775万5000円
ケータハム セブン 170R:797万5000円

【問い合わせ】
ケータハムカーズ・ジャパン
TEL 03-5754-2227

【関連リンク】
・ケータハムカーズ・ジャパン公式サイト

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