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Jaguar I-TYPE 6
チーム初参戦時から在籍するエバンス
ジャガーは、2016年のフォーミュラEシーズン3から参戦し、モータースポーツに復帰。現在、ジャガーTCSレーシングは8シーズン目の参戦となり、これまでに99回のレースに出走した。この間、表彰台36回、優勝13回、通算獲得ポイント1139という素晴らしい戦績を収めている。
3月30日に決勝レースが開催される「東京E-Prix」は、ジャガーTCSレーシングチームの主要メンバーにとって100戦目のレースでもあり、そのなかにはニュージーランド出身のレーシングドライバーであるミッチ・エバンスやチームプリンシパルのジェームズ・バークレーも含まれている。2人とも初参戦時からこのチームに在籍し、特にエバンスはチームで10勝を挙げ、26回の表彰台を獲得。ジャガー史上最も成功したワークスドライバーのひとりとなっている。
100戦目のレースを記念して、エバンスとキャシディは、チームメンバー、従業員のコンテスト優勝者、レーシングパートナーの名前をあしらったオーダーメイドのレーシングスーツを着用。さらにフル電動フォーミュラーカー「I-TYPE 6」も、100戦目を記念した特別なリバリーを纏うことが決まった。
JLRモータースポーツ担当マネージングディレクター兼、ジャガーTCSレーシングのチームプリンシパルを務める、ジェームズ・バークレーは、東京E-Prixに向けて次のようにコメントした。
「フォーミュラEにおいて、100戦目となる節目のレースを迎えられたことを、心から誇りに思います。2015/2016年シーズンのスタート直後から、このチームを作り上げてきたことは、常に名誉なことでした。過去8シーズンにわたって、ジャガーTCS レーシングチームを成長させてくれた素晴らしい仲間たちと、一緒に働けることを光栄に思っています」
「ジャガーには豊かなモータースポーツのヘリテージがあり、この象徴的なブランドの成功の次なる章を切り開いていくことに、私たちは大きなモチベーションとともに挑戦しています」
「現在、ニックはドライバーズランキングをリードし、ミッチがランキング3番手につけ、そしてチームズランキングではトップに立っています。私たちはフォーミュラEの歴史で初めて東京の市街地サーキットを走行しますが、新たな場所でもモビリティの未来を示すことができとても嬉しく思います」
日本凱旋を果たすニック・キャシディ
ジャガーTCSレーシングの日本デビューレースは、東京湾のウォーターフロントを囲む有明の公道で開催。全長2.582kmの市街地サーキットは、ドライバーにとって難易度の高い18のコーナーから構成されている。
東京E-Prixは、チームのキャシディにとって、レーシングドライバーとしての名声を築き上げた日本に再び戻ってくることを意味する。29歳のキャシディは2015年から2020年まで日本のレースに出場し、F3、スーパーフォーミュラ、スーパーGTのタイトルを獲得。名誉ある日本の「三冠」を達成した唯一のドライバーとなっている。
久々に日本開催のレースを走行するキャシディは、次のように意気込みを語った。
「私はジャガーTCSレーシングの100戦のうち、まだ4試合しか出場していませんが、これまで、過去8シーズンにおける大きな進歩を見てきました。今シーズンは表彰台とポイントを積み重ね、現在のランキングトップに貢献することができました。チームとともに歴史を刻むことを本当に誇りに思っていますし、これからも一緒にレースをすることを楽しみにしています」
「東京E-Prixは、私にとってもエキサイティングなレースになるでしょう。私はレースキャリアの大部分を日本で過ごしましたが、今回のレースでも素晴らしい結果を残したいと思っています。日本のファンは、モータースポーツに高い情熱を注いでくれます。このレースでは、彼らの情熱に応えられるようにベストを尽くしたいです」