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RHINO-RACK
アウトドアギア自体がドレスアップアイテムに
その車室空間や荷室容量だけで限界を決めつけてはいけない。ディフェンダーをキャンプギアとして使い倒そうとしたとき、その可能性はまだまだ広がることを知った。日本よりもはるかにアウトドアが身近で、どこまでも続く砂漠や、泥濘や断崖絶壁がある山岳地帯、ふくよかな海辺、時に命の危険をすら感じる僻地がすぐそばにあるオーストラリアで生まれたライノラックは、タフなディフェンダーをさらに便利、快適に、そしてたくましく彩ることができる。
屈強な肉体を有効活用するのなら、まずはルーフにパイオニアプラットフォームか、もしくはXトレイを背負ってみる。この個体に装着されるのは前者で、フラットな形状にして上部の突出量を抑えて全高増加を抑えたフラットラックだ。これならラックになにも括りつけないときに、全高制限のある駐車場に対応しやすい。走行時の空気抵抗や風切り音も最小限に抑えられる。
その上で専用ストラップなどでアウトドアギアやストレージを固定する。ルーフボックスとは違って荷物が露わになるのがポイントで、その積載方法を考えるだけでワクワクする。ライノラックは安全に荷物を固定できるブラケットやストラップの類を充実させている。コダワリのアウトドアギア自体がドレスアップアイテムとなるわけで、荷物を固定する行為すら楽しくなる。
一種のパワーヒーリングアイテム
付随するオプションも多種多様だ。先に触れたオーストラリアを始め、世界中のニーズを受けて今では豊富なアイテムが揃うようになった。屋外でディフェンダーとともに過ごす際に役立つのがバットウイングオーニングだ。普段はパイオニアプラットフォームの脇に礼儀正しく括りつけられていながらにして、まるでコウモリの羽のように一瞬にして270度展開するオーニングである。ボディの側面および後方に広がるこの空間は、まるで自分だけのテラスだ。容赦無く照りつける日差しを遮ってくれるし、たとえ雨模様であっても躊躇することはない。オプションのエクステンションシートを追加して、まるでテントのように四方八方を囲んでもいい。人それぞれのアウトドア趣味を満喫しつつ、大自然と一体になりながら優雅に快適に過ごすことができる。
ライノラックは無慈悲な大自然のなかにあって、人間が気持ちいいと感じる空間を提供してくれる一種のパワーヒーリングアイテムだ。この空間で過ごすだけでストレスから解放される。タフで屈強なディフェンダーと交われば、その可能性はさらに広がる。ディフェンダーとライノラックが織りなす世界観を支えるデルタフォース・オーバルホイールと、それに組み合わされるBFグッドリッチのオールテレーンタイヤ、そして無骨ながら実用性に優れるサンワークスのサイドステップなど、軽く小技を加えることで、その世界観はさらに加速していく。
日常の喧騒から解放されて、ふっと深呼吸。そんなひとときを楽しむのであれば、ディフェンダーは最高の相棒であり、そこにライノラックが提供する無限の可能性があれば、人生はもっと色彩が豊かになる。
REPORT/中三川大地(Daichi NAKAMIGAWA)
PHOTO/山本佳吾(Keigo YAMAMOTO)
MAGAZINE/GENROQ 2024年 5月号
PARTS LIST
Accessory:RHINO-RACK Pioneer Platform/Batwing Awning/Tapered Zip Extension
Wheel:DELTA FORCE Oval(20×9.0J)
Tire:BF Goodrich All-Terrain TA/KO2(LT275/55R20)
Body Parts:SUNWORKS Side Step
【問い合わせ】
エクシズルライン
TEL 050-1753-9575
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