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Volkswagen Golf GTI Clubsport 24h
デビュー50周年の初代ゴルフ GTIが登場
ドイツ最大のモータースポーツイベント「ニュルブルクリンク24時間レース」が、2024年5月30日~6月2日に開催される。今年もドイツをはじめ、世界中の自動車メーカーが各クラスにエントリーしており、決勝日は20万人を超える観客が集まることが予想されている。
今回、フォルクスワーゲンは、ニュルブルクリンク24時間レースにおいて、フォルクスワーゲンのスポーツモデルを象徴する「GTI」のデビュー50周年を祝うことになった。会場において、パワフルなドライブトレーンと高性能スポーツサスペンションを備えた「ゴルフ GTI クラブスポーツ」改良新型をワールドプレミア。さらに、24時間レースには、レーシング仕様の「ゴルフ GTI クラブスポーツ24h」を投入する。
ゴルフ GTI クラブスポーツ24hは、最高出力348PSを発揮する2.0リッター直列4気筒ガソリンターボを搭載し、バイオエタノール燃料「E20」を導入。ベニー・ロイヒターとヨハン・クリストファーソンがステアリングを握る。また、ゴルフ GTIのデビュー50周年を記念し、初代ゴルフ GTIを含むヒストリックレーシングカー、新型ゴルフ GTI クラブスポーツ、そしてゴルフ GTI クラブスポーツ24hがレース前にセレモニーを行うことになった。
内外装を刷新した「ゴルフ GTI クラブスポーツ」
現地時間の5月31日金曜日午後4時30分、フォルクスワーゲンは、前輪駆動モデルで最もパワフルな「ゴルフ GTI クラブスポーツ」改良新型をワールドプレミアする。
パワーアップしたゴルフ GTI クラブスポーツは、アグレッシブかつ個性的にフロントセクションを一新。標準装備のLED+ヘッドライトは新形状となり、フロントのフォルクスワーゲンロゴが初めてライトアップされた。リヤセクションには大型ルーフスポイラーが装着され、最大限のダウンフォースが確保されている。
19インチ・クイーンズタウン・アロイホイールは形状を一新。5つの楕円が印象的なデザインは、5代目ゴルフ GTIから採用されたクラシカルなデトロイトホイールをイメージしている。オプションとして、新形状19インチ・ワーメナウ鍛造ホイールを装着することも可能。この鍛造ホイールはホイール1本あたりわずか8kgに抑えられており、バネ下重量を低減し、大幅なパフォーマンスアップが約束されている。
コクピットには新開発のマルチファンクション・レザースポーツ・ステアリングホイール、最新のインフォテインメントシステムを導入。ゴルフ改良新型と同様、音声アシスタント「IDA」には人工知能(AI)技術が導入された「ChatGPT」が組み込まれている。
クラブスポーツ専用セッティングも導入され、ドライビングダイナミクスシステムを、ニュルブルクリンク・ノルドシュライフェのコースキャラクターに最適化。ノルドシュライフェ特有のアップダウンに対応すべく、「DCCアダプティブ・シャシー・コントロール」と「ビークル・ダイナミクス・マネージャー」に専用セットアップが導入され、最大限のパフォーマンスを実現している。
CO2を大幅に削減する代替燃料「E20」
マックス・クルーゼ・レーシング(Max Kruse Racing)が、ニュルブルクリンク24時間レースに投入する「ゴルフ GTI クラブスポーツ 24h」は、新型ゴルフ GTI クラブスポーツをベースに、前後フェンダーの拡幅化や大型リヤウイングを装着。搭載される2.0リッター直列4気筒ターボエンジンは、最高出力348PS・最大トルク450Nmを発揮する。
今回のレースでは、技術パートナーのシェルが開発したハイオクバイオエタノール燃料「E20」を導入。この耐ノッキング性能の高い代替燃料は、ほぼ量産仕様のエンジンソフトウェアをエタノールに対応させたこともあり、従来のバイオエタノール燃料「E5」や「E10」と比較して、CO2排出量が大幅に削減された。
E20はハンブルクのシェル・テクノロジー・センターで開発され、20%のバイオエタノールに加え、残渣や廃棄物から得られる再生可能成分40%を含んでおり、CO2排出量を35~40%も削減することができる。
ゴルフ GTI クラブスポーツ 24hは、ライブ配信用にレーシングカメラを搭載。今回、ワールドプレミアに合わせて、ゴルフ GTI クラブスポーツに導入されていた特別なカモフラージュデザインが、レーシングリバリーに採用されている。