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MERCEDES-BENZ S Class
初の大型フロントグリル採用とリヤセクションの大幅改良
今回スパイカメラが捉えた2台のうち、黒いプロトタイプのフロントエンドには新設計の巨大なグリルが見える。メルセデスがこのような大きなグリルを採用するのは初めてだ。カモフラージュされているため完全には把握できないが、グリルは下方向にストレッチされ、バンパーにかなり食い込んでいる。そのため中央のエアインテークが、かなりスリムに設計されているようだ。ヘッドライトは一時的なものが取り付けられていることから、マイナーチェンジで新しいユニットに変更されることが考えられる。
リヤでは、リフレクター部分がテープで隠されているほか、セクション全体を完全にカモフラージュしている。したがって、テールライトやバンパーなどにも大掛かりな変更が予想される。
コクピットには大型ディスプレイを装備?
メルセデスは昨年、将来のすべてのモデルに「ピラー・トゥ・ピラー・ディスプレイ」を搭載することを発表した。左のAピラーから右のAピラーまで伸びるインフォテインメント・ディスプレイで、Sクラス改良新型にもオプション設定される可能性がある。
パワートレインは出力と効率が向上
現行Sクラスには、最高出力448PS、最大トルク559Nmを発揮する3.0リッター直6ターボエンジンにマイルドハイブリッドを組み合わせた「S 500」や、最高出力503PSの4.0リッターV8ツインターボエンジンを搭載する「S 580」などがラインナップされている。S 580に積まれている「M176」エンジンは「M177」に変更され、最高出力は517PSにパワーアップすることがわかっている。それに伴い、他のグレードも出力やプラグインハイブリッドのEV走行距離が向上すると予想される。