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Czinger 21C
クリス・ウォードのドライブで新記録を樹立
ジンガー・ビークルは、米国・カリフォルニア州ロサンゼルスを拠点に、2019年に起業家のケビン・ジンガーによって設立された新興自動車メーカー。3年連続でグッドウッド参加を果たしたジンガーは、今回のイベントに印象的なラトルスネークグリーン(Rattlesnake Green)のボディカラーを纏った、ハイブリッドハイパースポーツ「ジンガー 21C」持ち込んだ。
ジンガー 21Cは、豊富な経験を持つレーシングドライバーのクリス・ウォードのドライブで、ヒルクライムにおいてタイムアタックを披露。市販車新記録となる48秒82という衝撃的なタイムを叩き出した。ジンガー・ビークルの共同創業者兼COOのルーカス・ジンガーは、2024年のグッドウッドについて、次のようにコメントしている。
「ジンガー 21Cは、世界中から集まった最高レベルのクルマたちと対峙し、頂点にに立ったのです。この結果は、ジンガー・ビークルが非常にユニークな企業であることを裏書きしてくれるでしょう。私たちは技術革新を進め、最適に設計されたコンポーネントを実用化し、結果でその優位性を実証してきました」
「今回のような素晴らしいタイムを記録するには膨大な努力が必要です。ジンガー・ビークルのファミリー達とともに働き、チームを率いていることを大変誇りに思います。これらのハードワークと、ドライバーであるクリス・ウォードの並外れた冷静さが、今回のタイムをもたらしたのです」
ロングテールの「21C V MAX」も公開
スーパーカーパドックの特設スタンドでは、リヤオーバーハングを延長したロングテール仕様の「21C V MAX」を公開した。また、来場者に向けて最先端の3Dプリンタで製作された21Cのシャシーを展示。期間中は共同創業者兼CEOのケビン・ジンガー、チーフデザイナーのデビッド・オコネル、チーフエンジニアのユアン・バルドリーを含むジンガーの首脳陣が会場に駆けつけ、トークセッションも実施している。
3Dプリンタ製造技術により開発されたジンガー 21Cは、2020年に発表。2.88リッターV型8気筒ツインターボエンジンに、2基の電気モーターが組み合わせられ、最高出力1250PSを発揮。7速シーケンシャル・トランスアクスル・ギヤボックスを介して、4輪を駆動する。
1250kgという極めて軽量な重量により、0-100km/h加速1.9秒、0-300km/h加速8.5秒、最高速度407km/hという驚異的な走行性能を実現。今年のグッドウッドでもその驚異的なパフォーマンスをいかんなく発揮することになった。ジンガー・ビークルの共同創業者兼CEOのケビン・ジンガーは、2024年のグッドウッドを次のように振り返った。
「私たちのチームは、2024年のグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードにおいて、素晴らしい経験をしました。21Cは伝統的な製造業による足枷を外し、完璧とも言える自由を手にした1台です。グッドウッドに続き、今後も何か新しいことを実現していく予定です。さらなる記録更新を楽しみにしていてください」