「メルセデス・マイバッハ EQS 680 SUV」日本での販売スタート

マイバッハ初のフル電動SUV「メルセデス・マイバッハ EQS 680 SUV」を国内導入「最大航続距離640km」

ラグジュアリーな内外装に、高い効率を誇るフル電動パワートレインを搭載した「メルセデス・マイバッハ EQS 680 SUV」の日本販売がスタートした。
ラグジュアリーな内外装に、高い効率を誇るフル電動パワートレインを搭載した「メルセデス・マイバッハ EQS 680 SUV」の日本販売がスタートした。
メルセデス・ベンツ日本は、 メルセデス・マイバッハ・ブランド初のフル電動SUV「メルセデス・マイバッハ EQS 680 SUV」を発表。全国のメルセデス・ベンツ正規販売店ネットワークを通じて販売をスタートした。

Mercedes-Maybach EQS 680 SUV

最新電動パワートレイン「eATS」を搭載

メルセデス・ベンツが独自開発した最新電動パワートレイン「eATS」を搭載。最高出力658PS、最大トルク955Nm、最大航続距離は640kmが確保された。
メルセデス・ベンツが独自開発した最新電動パワートレイン「eATS」を搭載。最高出力658PS、最大トルク955Nm、最大航続距離は640kmが確保された。

日本導入が開始された「メルセデス・マイバッハ EQS 680 SUV」は、フル電動モデル「メルセデス・ベンツ EQS SUV」をベースに、高級感のある専用フロントマスクやツートーンペイントなどを採用。ラグジュアリーな専用装備により、ひと目でマイバッハとわかるエクステリアを実現した。

軽い力で確実にドアを閉めることができる「ドアクロージングサポーター」、ディスプレイ操作でドア開閉が可能な「電動コンフォートドア」、車両の操縦性を向上させる「リヤアクスル・ステアリング」などを導入。インテリアには上質な素材を大胆に使用したウッドパネルや、植物由来原料で加工したナッパレザーシート、「MBUX」ハイパースクリーン、「MBUX」リヤエンターテインメントシステムなどを標準装備する。

前後アクスルに最新のフル電動パワートレイン「eATS」を搭載し、電気モーターには永久磁石同期モーター「PSM」が採用された。PSMはACモーターのローターに永久磁石が取り付けられており、最高出力658PS(484kW)・最大トルク955Nmを発揮。最大航続距離は、640km(WLTCモード)が確保された。

マイバッハ EQS SUVには「ディスコネクトユニット(DCU)」を搭載。DCUはフロントの「eATS」にアクチュエーターを用いたクラッチを設けることで走行状況に応じてクラッチを切断、前輪をフリーにし、モーターによる抵抗を極力低減させる。例えば、高速巡航時にクラッチを切り離すことで後輪駆動とし、電池の消費量を大幅に抑えることが可能になった。

エネルギー容量118kWhのリチウムイオンバッテリーに加えて、バッテリーを管理するソフトウェアもメルセデスが自社開発。6.0kWまでの交流普通充電と150kWまでの直流急速充電(CHAdeMO規格)に対応する。

ラグジュアリーな専用エクステリア

エクステリアには、スリーポインテッドスターのボンネットマスコットや、クロームメッキが施された「ブラックパネル・フロントグリル」など、ラグジュアリーな専用エクステリアが贅沢に奢られている。
スリーポインテッドスターのボンネットマスコットや、クロームメッキが施された「ブラックパネル・フロントグリル」など、ラグジュアリーな専用エクステリアが贅沢に奢られている。

フロントセクションには、象徴的なスリーポインテッドスターのボンネットマスコットを装着。垂直にクロームメッキされた立体デザインのオーナメントが付いた「ブラックパネル・フロントグリル」が、個性と高級感をアピールする。フロントバンパーのエアインテークフロントサイドスカートには、特徴的なマイバッハ・パターンをあしらい、ランニングボードにはメルセデス・マイバッハのエンブレムが配置される。

サイドセクションはクローム仕上げのBピラーが特徴。BピラーからCピラーにかけて、リヤパッセンジャー空間の広さが、外観からもイメージできるようなデザインが採用された。また、Dピラーにもメルセデス・マイバッハのエンブレムがあしらわれている。

ハイグロスブラック・ホイールハウス、格納式シームレスドアハンドル、専用デザインの22インチアルミホイールが、パフォーマンスとエモーショナルな存在感を強調。リヤセクションはLEDリヤコンビネーションランプ内部が曲線的な螺旋構造となっており、立体的に映るよう工夫が施された。また、ルーフスポイラー、リヤガラス下部、リヤエプロンに煌びやかなクロームオーナメントが導入されている。

エクステリアカラーは、標準で6色(オブシディアンブラック/セレナイトグレー/ハイテックシルバー/エメラルドグリーン/ソーダライトブルー/ベルベットブラウン)、オプションの2色(アルペングレー/オパリスホワイト)に加え、5種類の特徴的な2トーンペイントも用意された。この2トーンペイントは、ハンドメイドで塗装されることで高い品質基準が保たれている。

「MBUX」ハイパースクリーンを標準装備

前席には、コックピットディスプレイ、有機ELメディアディスプレイ、助手席用有機ELフロントディスプレイを1枚のガラスで覆った「MBUX」ハイパースクリーンを標準装備する。
前席には、コックピットディスプレイ、有機ELメディアディスプレイ、助手席用有機ELフロントディスプレイを1枚のガラスで覆った「MBUX」ハイパースクリーンを標準装備する。

インテリアは、最新のデジタル機能とサステナブルな素材が融合した、高級感漂う空間を実現。マイバッハ専用のモチーフをインテリアトリム、ウッドステアリング、足元のべダルに採用することで、特別な室内空間をパッセンジャーへと提供する。

インテリアトリムは3色の内装色(バラオブラウン/エスプレッソブラウン/マキアートベージュ/ブロンズブラウン、クリスタルホワイト/シルバーグレー)と、3種類のウッドパネル(ブラウンバーチウッド/ブラウンオープンポア・ウォールナットウッド/ブラックピアノラッカー・フローイングライン)を組み合わせることができる。

フロントシートには3枚の高精細パネル(コックピットディスプレイ、有機ELメディアディスプレイ、助手席用有機ELフロントディスプレイ)がダッシュボード全体を1枚のガラスで覆う「MBUX」ハイパースクリーンを標準装備。イグニッションをONにすると、「MAYBACH」の文字と専用配色によるグラフィックが、有機ELメディアディスプレイに浮かび上がる。

ディスプレイの表示は複数のスタイルからカスタマイズすることが可能。表示スタイルは「ジェントル」「スポーティ」「マイバッハ」「ナビゲーション」「アシスト」「オフロード」「サービス」の7種類。「マイバッハ」モードでは、インストルメントクラスターのアニメーションが専用表示となる。

オプションのファーストクラス・パッケージ

リヤシートにはラグジュアリーな左右独立型リヤシートを備えた「ファーストクラス・パッケージ」が、オプションとして用意された。
リヤシートにはラグジュアリーな左右独立型リヤシートを備えた「ファーストクラス・パッケージ」が、オプションとして用意された。

リヤシートは、フロントシートのバックレストに11.6インチモニターを備えた「MBUX」リヤエンターテインメントシステムを標準装備。リヤシートから様々なコンテンツを操作することができる。ナビゲーションの目的地をリヤシートからも選択することが可能。電動コンフォートドアは、フロント中央のメディアディスプレイから操作する。

オプションの「ファーストクラス・パッケージ」を選ぶと、リヤシートがさらに快適な空間へとアップグレード。ウッドトリムを用いたセンターコンソールは、ファーストクラス・パッケージのために専用設計された。独立した左右リヤシート間には専用のシャンパングラス収納部と脱着可能な大型クーリングボックスが装備される。

センターコンソールには格納式テーブルと温度調整機能が備わったカップホルダーも配置。標準装備のシートベンチレーターに加え、ファーストクラス・パッケージは、センターアームレストヒーターも搭載する。

車両本体価格(税込)

メルセデス・マイバッハ EQS 680 SUV:2790万円

【問い合わせ】
メルセデス・コール
TEL 0120-190-610

【関連リンク】
・メルセデス・ベンツ公式サイト

メルセデスの最高級フル電動SUV「メルセデス・マイバッハ EQS 680 SUV」の走行シーン。

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メルセデス・ベンツは、最高級フル電動SUV「メルセデス・マイバッハ EQS 680 SUV」の販売を、間もなく米国で開始する。さらに中国市場には2024年春から導入、次いで欧州での販売も予定されている。現時点で日本市場への導入時期は未定となっている。

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ゲンロクWeb編集部 近影

ゲンロクWeb編集部

スーパーカー&ラグジュアリーマガジン『GENROQ』のウェブ版ということで、本誌の流れを汲みつつも、若干…