共通点が多い「メルセデス・ベンツ CLE カブリオレ」「BMW 4シリーズ カブリオレ」をスペックで比較

ドイツの高級オープンカー「メルセデス・ベンツ CLE カブリオレ」と「BMW 4シリーズ カブリオレ」のスペック比較

日本車には少ないが、海外メーカーが力を入れているのがオープンカー。天気の良い日に屋根を開けて走るのは爽快感が高く、見た目もカッコいい。高級感もあり憧れている人は多いだろう。今回はドイツの2大高級ブランドであるメルセデス・ベンツとBMWの「CLE 200 カブリオレ」と「420i カブリオレ M Sports」をスペック面から比較してみよう。

MERCEDES-BENZ CLE CABRIOLET
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BMW 4 SERIES CABRIOLET

ボディサイズは同等だが重量に大きな差

「メルセデス・ベンツ CLE 200 カブリオレ」と「BMW 420i カブリオレ」は同セグメントの同じオープンカーということもありガチンコのライバル関係にある。そのためボディサイズもほぼ同様の値となっている。ただ、その差は軽微なものだが、強いていえばCLEの方がボディが若干長い。タイヤサイズもやや大きい。

大きく異なるのが車両重量だ。その差は190kgあり、ボディサイズの違い以上に大きいといえる。これにはCLEがモーターを持つマイルドハイブリッドであることが関係しているだろう。190kgの差があれば、乗り味や軽快感には大きな違いが出てくると考えられる。

ボディサイズ=全長4850mm×全幅1860mm×全高1425mm
ホイールベース=2865mm
車両重量=1900kg
タイヤサイズ=245/40R19(前) / 275/35R19(後)

ボディサイズ=全長4775mm×全幅1850mm×全高1395mm
ホイールベース=2850mm
車両重量=1710kg
タイヤサイズ=225/45R18

重量差はモーターや9速ATでカバー

両車は同じ2.0リッターの排気量だが、最高出力で20PS、最大トルクで20Nmの差があり、CLEの方が上回っている。しかし、CLEは車重が420iより重いため、実質的なパワーの差は少ないかもしれない。

だがCLEにはモーターによるブーストがあり、トランスミッションもCLEの方が1速多い9速ATを採用している。最大トルクの発生回転数はCLEの方が高いが、多段化ミッションでその差を埋めているとも考えられる。

エンジン形式=直列4気筒DOHCターボ
排気量=1997cc
最高出力=204PS/5800rpm
最大トルク=320Nm/1600〜4000rpm
トランスミッション=9速AT
駆動方式=RWD

エンジン形式=直列4気筒DOHCターボ
排気量=1998cc
最高出力=184PS/5000rpm
最大トルク=300Nm/1350〜4000rpm
トランスミッション=8速AT
駆動方式=RWD

コストパフォーマンスで選ぶなら420i

CLE 200 カブリオレと420i カブリオレの価格差は160万円で、CLEの方が高額である。より高いパワーとトルク、マイルドハイブリッドシステム、豪華な装備を標準としているぶん高額であると考えられるが、そもそもCLEカブリオレはCクラス・カブリオレとEクラス・カブリオレを統合する形で生まれたモデル。価格設定にはメルセデス・ベンツ側のそうした施策も影響していそうだ。

両車とも高級感は十分にあり、メルセデス・ベンツにするかBMWにするかは趣向の問題とも言える。ただ、コストパフォーマンスを考えるなら420iの圧勝だろう。

車両本体価格

メルセデス・ベンツ CLE 200 カブリオレ Sport 936万円
BMW 420i カブリオレ M Sports 776万円

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