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Ferrari 499P
混戦の予選を戦った3台のフェラーリ 499P
9月14日、真夏のようなドライコンディションのもと行われた、WEC第7戦富士6時間レースにフェラーリは3台の499Pをエントリーした。
ワークスチームのフェラーリ・AFコルセは50号車(アントニオ・フォコ/ミゲル・モリーナ/ニクラス・ニールセン)と51号車(アレッサンドロ・ピエール・グイディ/ジェームス・カラド/アントニオ・ジョヴィナッツィ)、サテライトチームのAFコルセ 83号車(ロバート・クビサ/ロバート・シュワルツマン/イーフェイ・イエ)という3台が、トヨタのホームコースでシーズン3勝目を狙う。
フェラーリ・AFコルセの499Pは、予選セッションにおいてフォコの50号車が7番手タイムの1分29秒510、ジョビナッツィの51号車が12番手の1分29秒772、クビサがアタックを担当した83号車が13番手となる1分29秒829を記録。50号車のみが予選トップ10によるハイパーポールに進出し、この時点で51号車の12番グリッド、83号車の13番グリッドからの決勝スタートが確定した。
厳しいレース展開を予想するフォコ
15日に行われる決勝レースのスターティンググリッドを決定するハイパーポールに挑んだ50号車のフォコは1分29秒196までタイムを縮め、ポールポジションを獲得したキャデラックに0秒295秒差まで迫った。この結果、499P 50号車は7番グリッド、4列目から決勝をスタートする。
ハイパーポールセッションもまた、トップ7台がコンマ3秒以内にひしめく大接戦。この中で7番手タイムを記録した50号車のフォコは、次のように予選とハイパーポールを振り返った。
「予選、そしてハイパーポールでも、難しい1日になりました。ここ富士では、ライバル勢が非常に競争力があることが分かっていましたし、レースウイーク開始時点から、フェラーリにとって厳しい戦いになることが予想されていました」
「このスタートポジションは理想的ではありませんが、それでもポジティブな面もあります。チームは素晴らしい仕事をしてくれていますし、プラクティスセッションから499Pは進歩しています。2023年に499Pで初参戦した時を振り返ると、大きな進化を果たしていると実感しています。決勝の6時間は難しい展開が予想されますが、いつも通り、最善の結果を達成するために全力を尽くします」