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PORSCHE 911 Turbo
GTSと同じバッテリーを使用
「ポルシェ 911 ターボ」がハイブリッド化されることが明らかになった。ポルシェは今年の8月、ドイツのVarta社に6000万ユーロ(約96億円)の投資を行った。既に992.2世代に進化を遂げている「911 カレラ GTS」が搭載するハイブリッドパワーパック用1.9kWhバッテリーには、同社製のセルが使用されている。次期型911 ターボも、これと同じハイブリッドシステムを使用する。
GTSでは加速性能が向上
このシステムはPHEVではないため電力だけで走行することはできない。二酸化炭素排出量は数g/km程度の削減にとどまるが、加速性能の向上には期待がもてる。GTSが搭載する8速DCTに内蔵されたモーターは54PSのブーストを提供。電動ターボを駆動することで、アクセルペダルを踏み込んでから最大トルクが得られるまでの時間をそれまでの2秒から0.5秒に短縮している。
「ターボ」はGTSを上回る600PSオーバー
GTS の3.6リッター水平対向6気筒エンジンとハイブリッドユニットは、システム合計で最高出力540PS、最大トルク609Nmを発揮する。当然マイナーチェンジ後の「ターボ」には、これよりもパワフルな仕様が与えられるだろう。最高出力が600PSを超えることは間違いないとみられている。
ハイブリッドモデルの強化に方針変更
ポルシェは完全電動化への加速を緩め、現在はハイブリッドに焦点をあて始めている。EV仕様のみが予想されていた次期型「718 ボクスター/ケイマン」を含め、2030年ごろまではラインナップのハイブリッド化が強化されることが濃厚だ。
PHOTO/APOLLO