「メルセデス AMG E 53」に150台限定の「Edition 1」も

“612馬力”のハイパフォーマンスPHEV「メルセデス AMG E 53 ハイブリッド 4MATIC+」が日本デビュー

AMGが開発したメルセデス・ベンツ Eクラスのトップパフォーマンスモデル「メルセデス AMG E 53 ハイブリッド 4MATIC+(PHEV)」の日本導入がスタートした。
AMGが開発したメルセデス・ベンツ Eクラスのトップパフォーマンスモデル「メルセデス AMG E 53 ハイブリッド 4MATIC+(PHEV)」の日本導入がスタートした。
メルセデス・ベンツ日本は、Eクラスのラインナップに「メルセデス AMG E 53 ハイブリッド 4MATIC+(PHEV)」を追加した。プラグインハイブリッドを搭載するE 53はセダンとステーションワゴンに設定され、同時に発売記念限定モデル「Edition 1」をセダン120 台、ステーションワゴン30台の合計150台導入する。

Mercedes-AMG E 53 HYBRID 4MATIC+

20mm拡幅化された専用ボディを採用

「メルセデス AMG E 53 ハイブリッド 4MATIC+」は、Eクラスをベースにフロントフェンダーを20mmワイド化。AMGモデルらしい、レーシーなスタンスを獲得している。
「メルセデス AMG E 53 ハイブリッド 4MATIC+」は、Eクラスをベースにフロントフェンダーを20mmワイド化。AMGモデルらしい、レーシーなスタンスを獲得している。

ノーマルのEクラス比で20mmワイド化した「メルセデス AMG E 53 ハイブリッド 4MATIC+(PHEV)」が、Eクラスのラインナップに追加された。E 53専用デザインの大開口フロントエプロンや、イルミネーテッド・ラジエターグリルを導入し、AMGのパフォーマンスモデルであることを明確にアピールするエクステリアを採用している。

サイドセクションは「キャブバックワードデザイン」が特徴のEクラスのフォルムに「TURBO HYBRID」のエンブレムを備えたフェンダーアクセント、2つのホイールアーチをつなぐサイドスカートを加えたことで、AMGのモータースポーツ活動をイメージしたスタイリングへと昇華した。10ツインスポーク20インチAMGアルミホイールを採用している。リヤセクションは、AMG製パフォーマンスハイブリッドを示す、レッドで縁どられた「E 53」のエンブレムを配置。ボディ同色のAMGスポイラーリップ、ディフューザーフィンを備えたリヤエプロン、片側2本ずつのラウンド形状エキゾーストエンドがレーシーな雰囲気を高めた。

ボディシェルには、剛性アップを目的に多くの補強が追加された。フロントサスペンションのストラットマウント間のストラットタワーバーが横方向のダイナミクスを高め、エンジン下部のスラストフィールドはフロントエンドのねじれを抑制。リヤアクスルににも追加ストラットが設けられ、より正確で安定した走行を実現しているという。

EVモードで100km近くの航続距離を確保

3.0直6ターボに、高出力モーターと大容量リチウムイオンバッテリーを組み合わせたプラグインハイブリッドシステムを搭載。EVモードでは、セダンが101km、ステーションワゴンが97kmの航続距離が確保された。
3.0直6ターボに、高出力モーターと大容量リチウムイオンバッテリーを組み合わせたプラグインハイブリッドシステムを搭載。EVモードでは、セダンが101km、ステーションワゴンが97kmの航続距離が確保された。

「メルセデス AMG E 53 ハイブリッド 4MATIC+」は、3.0リッター直列6気筒「M256M」ターボエンジンに高出力モーターと大容量リチウムイオンバッテリーを組み合わせたプラグインハイブリッドシステムを搭載。圧倒的なパワーと高い効率性を両立したと謳う。

M256Mはターボのブースト圧を1.5barまで高め、新たにプログラミングされたソフトウェア、冷却装置の追加などにより、エンジン単体で最高出力449PS(330kW)、最大トルク560Nmを発揮する。トランスミッションに統合された163PS(120kW)、480Nmを発揮する高出力永久磁石同期モーターにより、発進時の俊敏な加速を実現。通常時は最高システム出力585PS(430kW)、最大トルク750Nmで、「RACE START」を使用すると最高出力は612PS(450kW)にまで高められるという。

圧倒的な走行性能を誇りながら、EVモードはセダンが101km、ステーションワゴンが97kmと、都市部の移動には充分な航続距離(WLTCサイクル)が確保された。

「AMG」をアピールするレーシーなインテリア

インテリアは、AMG専用のステアリングホイールやシートを採用。「AMG」ロゴの刺繍や、エンボス加工で入れられた「AMG」クレストが、特別なモデルであることをアピールする。
インテリアは、AMG専用のステアリングホイールやシートを採用。「AMG」ロゴの刺繍や、エンボス加工で入れられた「AMG」クレストが、特別なモデルであることをアピールする。

インテリアデザインは、新型Eクラスに備わる最先端のデジタル技術にAMG専用装備を統合。インテリアトリムは、上質な印象を与える「ライトシルバーメタリック・インテリアトリム」を標準搭載する。グリップが大胆に絞り込まれた「AMG パフォーマンスステアリング(ナッパレザー)」には、液晶ディスプレイ付き「AMG ドライブコントロールスイッチ」やアルミニウム製パドルシフトが備わり、センタースポーク下部には「AMG」レタリングが刻まれた。

上質なナッパレザー製のAMG専用スポーツシートは、安定したドライビングポジションをキープする構造を導入。このシートはしっかりとしたホールド性能だけでなく、長距離ドライブにおける快適性も兼ね備えている。フロントシートのバックレストにはAMGロゴの刺繍が入り、ヘッドレストにはAMGクレストがエンボス加工で加えられている。

Burmester製「4Dサラウンドサウンドシステム」、熱反射・ノイズ軽減ガラス、ドアクロージングサポーターなどの快適装備も標準搭載。有償オプションの「AMG カーボンパッケージ」を選ぶと、「AMG パフォーマンスステアリング(カーボンファイバー/MICROCUT)」や、「AMG カーボンファイバーインテリアトリムが装着される。

インフォテインメントシステムは、ルーティン機能やサードパーティ製アプリに対応した、第3世代「MBUX」を採用。14.4インチメディアディスプレイ、12.3インチコクピットディスプレイにはAMG専用メニューやコンテンツが導入された。また、エネルギーフローやEVモードでの航続距離、充電状況などのPHEV専用のメニューも用意されている。

150台限定の導入記念モデル「Edition 1」

「メルセデス AMG E 53 ハイブリッド 4MATIC+」の日本導入を記念し、様々な特別装備が奢られた150台限定の「Edition 1」が導入される。
「メルセデス AMG E 53 ハイブリッド 4MATIC+」の日本導入を記念し、様々な特別装備が奢られた150台限定の「Edition 1」が導入される。

限定モデルとして150台が販売される「Edition 1」はエクステリアとインテリアに数多くの特別装備を採用。エクステリアは「AMG」レタリングの専用ブラックデカールに加えて、フロントスプリッターやエキゾーストエンドがハイグロスブラックとなる「AMG ナイトパッケージ」がチョイスされる。

さらにフロントグリルやエンブレムなど各所がダーククロームとなる「AMG エクステリアナイト・パッケージ ll」、ドアミラーやトランクリッドスポイラー(セダン)が、カーボンファイバー製に変更される「AMG カーボンパッケージ」が組み合わせられた。足元にはマットブラックの21インチAMG 鍛造アルミホイールを装着し、アグレッシブなスタイリングに仕上げられている。

ボディカラーは、セダンが「MANUFAKTUR アルペングレー(ソリッド)」と、有償オプションのモデル専用「MANUFAKTUR オパリスホワイトマグノ(マット)」の2色を展開。ステーションワゴンは標準で「MANUFAKTUR オパリスホワイトマグノ(マット)」のみの導入となる。

インテリアは上質なブラックに鮮やかなイエローアクセントの組み合わせ。ヘッドレストに「Edition1」の刺繍が入った「AMG パフォーマンスシート(ナッパレザーにイエローステッチ入り)」や、イエローシートベルト、イエローに輝くイルミネーテッドステップカバー、イエローステッチ入り「AMG パフォーマンスステアリング(ナッパレザー/MICROCUT」、「Edition1」の刻印が入った「AMG カーボンファイバーセンタートリム」などを標準装備する。

車両本体価格(税込)

メルセデス AMG E 53 ハイブリッド 4MATIC+(PHEV):1698万円
メルセデス AMG E 53 ハイブリッド 4MATIC+ Edition 1(PHEV):2105万円
メルセデス AMG E 53 ハイブリッド 4MATIC+ ステーションワゴン(PHEV):1726万円
メルセデス AMG E 53 ハイブリッド 4MATIC+ ステーションワゴン Edition 1(PHEV):2168万円

【問い合わせ】
メルセデス・コール
TEL 0120-190-610

【関連リンク】
・メルセデス・ベンツ公式サイト

迫力のブリスターフェンダーを纏うメルセデスAMG CLE 53 クーペ。

「メルセデスAMG CLE 53 クーペ」に試乗して分かった「いままでのゴーサンじゃない!」

EクラスとCクラスのクーペを統合する形で登場したのがCLE。ちなみに先代のAMG版はEクラスクーペが「53」のみ、Cクラスクーペには「63」と「43」があった。そしてCLEのAMG版はいまのところ「53」しかない。果たして今後「63」が登場するのか今のところは不明だが、まずはこの「53」のポテンシャルを確かめてみるとしよう。(GENROQ 2024年11月号より転載・再構成)

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ゲンロクWeb編集部

スーパーカー&ラグジュアリーマガジン『GENROQ』のウェブ版ということで、本誌の流れを汲みつつも、若干…