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BMW 5-SERIES TOURING
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MERCEDES-BENZ E-CLASS STATIONWAGON
Eセグメントらしいエレガントさを備える
「BMW 5シリーズ」と「メルセデス・ベンツ Eクラス」は、同じドイツのプレミアムブランドのみならず、同じEセグメントに属するガチンコのライバルである。両車にはライバルらしくステーションワゴンが設定されており、特に「5シリーズツーリング」を購入する際は「Eクラス・ステーションワゴン」とどのような違いがあるか気になる。
5シリーズもEクラスも上位クラスの高級車だが、ツーリングワゴンとなってもそのコンセプトは踏襲され、両車ともにエレガントな雰囲気は健在である。サイズを比べてみると、5シリーズの方が若干大きいが、取り回しに大きく差が出るような数値ではない。
ただ、後述のとおりエンジンと駆動方式の違いもあって、80kgの重量差は気になるところ。ワインディングなどでの軽快感に少々差がありそうだ。
BMW 523d xDrive ツーリング エクセレンス
ボディサイズ=全長5060mm×全幅1900mm×全高1515mm
ホイールベース=2995mm
車両重量=1940kg
タイヤサイズ=225/55R18
メルセデスベンツ Eクラス ・ステーションワゴンE 200
ボディサイズ=全長4960mm×全幅1880mm×全高1470mm
ホイールベース=2960mm
車両重量=1860kg
タイヤサイズ=225/55R18
ガソリンエンジンに対してディーゼルを搭載
エンジンは同じ2.0リッター直4だが、5シリーズはディーゼルで、Eクラスはガソリンエンジンが搭載される。両車の最高出力はほぼ同一だが、最大トルクは5シリーズの方が大きい。
さらに駆動方式も違う。EクラスはRWDなのに対し、5シリーズはAWDだ。5シリーズはプレミアムカーではあるが、走破性を加えることでライバルとの差別化をはかったと見られる。前項で5シリーズの方が80kg重いと触れたが、ディーゼルエンジン+AWDという機構がその差だ。
BMW 523d xDrive ツーリング エクセレンス
エンジン形式=直列4気筒ディーゼル
排気量=1995cc
最高出力=197ps/4000rpm
最大トルク=400Nm/1500〜2750rpm
トランスミッション=8速AT
駆動方式=AWD
メルセデスベンツ Eクラス ・ステーションワゴンE 200
エンジン形式=直列4気筒ガソリン
排気量=1997cc
最高出力=204ps/5800rpm
最大トルク=320Nm/1600〜4000rpm
トランスミッション=9速AT
駆動方式=RWD
5シリーズのほうが割安感が高い
両車はライバルらしく同価格帯に設定されているが、5シリーズの方がEクラスよりも約30万円安価だ。コストのかかるディーゼルにAWDという機構を採用したことを考えるとBMWはかなり健闘していると言える。
高級感や運転支援機能などは、両車ともに申し分ない。あとはディーゼルかガソリンかで選択が分かれるだろう。