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美しく癒される光
小さなLEDライトだけで、あの憧れの美しい演出が手に入る。SALIOT picoは毎日の生活の中、あるいは身近な趣味の世界にプロの照明技術を取り入れられる素敵なアイテムだ。
太陽光との一致度が97%という高演色性能を持つLEDライトを採用しているだけではなく、しかもスマホと接続して明るさを個別にコントロール。1スタンドあたり3個のLEDライトは自由自在、上下左右斜めへと方向を調整できる。
スマホでプログラムした通りに明るさの変化を演出できるから、できることなら、2つ、3つ、いやいくらでも追加して、さまざまなシーンをワンタッチで演出したくなる。SALIOT picoを1台を導入してしまうと、次々に数台欲しくなってしまう危険なアイテムだが、その効果は抜群だ。
オフタイムを優しく演出
SALIOTはショールームや美術館などを演習する業務用高演色照明システムのブランドだが、そこに付帯するのは“pico”。1兆分の1を表すこの言葉は、小さいを表す言葉としては“nano”よりもさらに小さなイメージだ。
手軽に設置位置を動かしながら使いこなせる照明スタンドであることを意味しているだけに、パートナーを招いて自宅で一杯なんて時にも、いつものグラスとオードブルをムーディーに演出することもできるし、寝室に移動させ壁への間接照明と手元の読書灯を1台でなんていうセッティングも可能だ。
今回紹介しているのはスタンド型だが、壁設置のための壁付けタイプも選択できる。
ひとつのフレームには3つのライトユニットを設置可能。マグネットで簡単に取り外しできるのもいい。様々な場所にフレームだけを設置しておき、手持ちのライトユニットを付け替えるなんて楽しみ方も、何台かを買い足していくとできそうだ。
日常を非日常に
昭和世代の僕は毎日の生活を、青白い蛍光灯の中で育ってきたが、バブル期を経て社会人になっていくうち、美術館やホテル、あるいは宝石店や時計店の美しい照明に憧れるようになっていた。
簡単には手が届かないショーケースの中にある高級品。複雑な光が質感の高い憧れの製品を、より美しいものに見せていた。とはいえ経験も知識も浅かった僕は、それが高演色照明に助けられての美しさだとは気づかなかった。
初めてその魅力に囚われたのは、リビングの照明を高演色のダイクロミラー付きハロゲンランプ12基を用いたダウンライトにリノベートしてから。照明コントローラーの明るさを調整するだけ? と思っていたら、少しの角度と明るさの調整だけで、自宅の日常が非日常的な空間に変わったのだ。
部屋のリノベートとなるとハードルは高いが、この製品なら手軽に設置できる。スマホを使えば専用コントローラも不要だ。買い足して行けば拡張も容易である。SALIOTの世界へと入り込む最初の一歩として試してみてはいかがだろうか。
REPORT/本田雅一(Masakazu HONDA)
PHOTO/小林邦寿(Kunihisa KOBAYASHI)
MAGAZINE/GENROQ 2021年 6月号
PRICE
スタンドタイプ 2万円〜3万9800円
壁付けタイプ 1万8900円〜3万8700円
評価
ショールームや美術館とまったく同じ性能はさすが。自由自在な方向に個別照明照射が可能だ。スマホアプリで明るさのコントロールができるのも嬉しい限り。
コストパフォーマンス:3
演色性能:5
設置自由度:4
スマホ連携:3
拡張性:5
【問い合わせ】
SALIOT pico EC担当窓口
TEL 0120-278-258
https://shop.minebeamitsumi.com/saliot/index.aspx