クロアチアを舞台に「ラ ヴォワチュール ノワール」が1000km走破

ブガッティが何台も連なってやってくる! スーパーカー・オーナーズ・サークルのツーリングイベントがクロアチアで行われた理由

ザグレブやアドリア海を臨むドライブイベント「SOC クロアチア」に、ブガッティの最新モデルが参加した。参加者は1000kmのイベント期間中に、試乗も楽しんでいる。
2021年に続き開催されたスーパースポーツイベント「SOC クロアチア」に、希少な「ラ ヴォワチュール ノワール」をはじめ、ブガッティの最新モデルが集結した。
9月2日から5日にかけて、スーパーカー・オーナーズ・サークル(SOC)主催の「SOC クロアチア」が開催。ブガッティのワンオフモデル「ラ ヴォワチュール ノワール」をはじめ、ブガッティの最新ラインアップが参加し、美しいアドリア海を臨む景勝地を舞台に1000kmにおよぶクルージングが行われた。

Supercar Owners Circle event in Croatia

1000kmを走り切ったワンオフモデル

2021年に続き開催されたスーパースポーツイベント「SOC クロアチア」に、希少な「ラ ヴォワチュール ノワール」をはじめ、ブガッティの最新モデルが集結した。
ワンオフモデルとして2019年に公開されたブガッティ ラ ヴォワチュール ノワールが、SOC クロアチアに登場。4日間1000kmを走破した。

2021年に初回され、大好評を得たSOC クロアチアに、2022年もブガッティが公式参加を果たした。今回、イベントの主役となったのが、2019年のジュネーブ・ショーで公開されたワンオフモデル「ラ ヴォワチュール ノワール(La Voiture Noire)」だった。

ラ ヴォワチュール ノワールは、4台のみが作られたタイプ57 SC アトランティークなかでも、エットーレ・ブガッティの息子ジャン・ブガッティ自身が所有していた「ラ ヴォワチュール ノワール」へのオマージュとして製作された。

1台限りのワンオフモデルにも関わらず、ラ ヴォワチュール ノワールは、ブガッティの生産モデルと同じ耐久性と安全性のテストを実施。だからこそ、スーパーカー・オーナーズ・サークルが主催した今回のドライブイベントでも、現在のオーナーがあらゆる環境下で4日間のクルーズをたっぷりと楽しむことができたという。

貴重なブガッティ・モデルがクロアチアに集結

ザグレブやアドリア海を臨むドライブイベント「SOC クロアチア」に、ブガッティの最新モデルが参加した。参加者は1000kmのイベント期間中に、試乗も楽しんでいる。
SOC クロアチアには、シロンの最終モデルである「レベ」をはじめ、セントディエチ、ディーヴォ、シロン スーパースポーツ 300+4など、最新モデルが集結した。

SOC クロアチアには、ラ ヴォワチュール ノワール以外にも、セントディエチ、ディーヴォ、シロン スーパースポーツ 300+4、シロン ピュアスポーツ、最終生産仕様のシロン レベなどが参加。また、非常に希少な「ヴェイロン グランスポーツ ヴィテッセ ワールドレコード エディション」も加わっている。究極のハンドリングを持つスーパースポーツたちは、クロアチアの首都ザグレブ近郊の山岳路で、そのパフォーマンスを存分に発揮した。

今回のルートは、9月2日に人気のスキーリゾート地のスジェメをスタートし、クロアチア警察の先導のもと、ザグレブへと向かい、ザグレブ大聖堂の前で記念撮影を実施。集まった数千人もの観衆が、ゴールドのハイライトが美しいシロン レベやセントディエチ、ラ ヴォワチュール ノワールなど、貴重なブガッティの邂逅に思わずため息をもらしている。

マテ・リマックCEOの故郷を走ったブガッティ

ザグレブやアドリア海を臨むドライブイベント「SOC クロアチア」に、ブガッティの最新モデルが参加した。参加者は1000kmのイベント期間中に、試乗も楽しんでいる。
今回のイベントは、ブガッティ・リマックのCEOを務めるマテ・リマックの故郷、クロアチアを舞台に2度目の開催が実現した。

2日目の朝は、ザグレブ郊外にあるヴェリカ・ゴリカへと向かい、閉鎖された滑走路で最高速トライも行われた。その日の午後は約400kmを走行し、アドリア海の美しい海岸の街シベニクに到着。3日目はフェリーでパグ島へと渡り、その後は本土へと戻ると、マジストララ・ロードを走ってシベニクへ向かい、ツアーは終了した。

ブガッティ・リマックのマテ・リマックCEOは、母国で開催されたSOC クロアチアを終えて次のようにコメントした。

 「スーパーカー・オーナーズ・サークルが2年連続で私の故郷であるクロアチアに戻ってきたことを、私は本当に光栄に感じています。ブガッティのお客様はこの歴史あるブランドに対して、心から情熱を持っています。この希少で特別なクルマたちを、熱心なクロアチアの人々と共有することを選んでくれたのです」

「ブガッティのアトリエからラインオフされたすべての車両が、たとえラ ヴォワチュール ノワールのような特別なワンオフモデルであっても、1000kmを快適に走行し、閉鎖滑走路で最高速度トライを楽しみました。さらにワインディングロードをも楽しむことができるのは、まさにブガッティだからこそでしょう」

ブガッティ最後のW16気筒モデル「ブガッティ W16 ミストラル」の走行シーン。

ブガッティ最後の8.0リッターW型16気筒クワッドターボを搭載するロードスター「W16 ミストラル」の最高出力は1600ps

ブガッティ・オートモビルは、8.0リッターW型16気筒クワッドターボエンジンを搭載する最新ロードスター「W16 ミストラル」を公開した。W16 ミストラルは、ヴェイロン以来ブガッティの代名詞となってきたW16エンジンのフィナーレを飾るモデルとなる。

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ゲンロクWeb編集部 近影

ゲンロクWeb編集部

スーパーカー&ラグジュアリーマガジン『GENROQ』のウェブ版ということで、本誌の流れを汲みつつも、若干…