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Bugatti Centodieci
EB110と同じボディカラーとホイールの組み合わせ
今や伝説のハイパースポーツ「EB110」にオマージュを捧げるチェントディエチは、EB110の個性的なフォルムを再解釈。最新テクノロジーに、現代にも通用する最先端のエアロダイナミクスを組み合わせて完成された。そして今回、チェントディエチのデリバリー1号車に採用されたボディカラーが「ブガッティ・ブルー」だった。
ブガッティ・ブルーは、ブガッティ、EB110、そしてその生産工場を象徴するカラー。EB110が製造されたカンポガリアーノ工場は鮮やかなブルーで彩られ、「ファブリカ・ブルー(青い工場)」として知られていた。そして、EB110はこの鮮やかなブルーを纏って、世界中のメディアに公開されている。
チェントディエチ1号車がブガッティ・ブルーとシルバーのホイールという、クラシカルな組み合わせが選ばれたのは偶然ではない。この1号車のオーナーは、同じアイコニックなカラーで仕上げられたEB110を所有しているのだ。
チェスボードを再現したインテリア
インテリアもEB110からインスピレーションを受けつつ、モダンなスタイルに刷新された。シート、ルーフライナー、ドアパネル、センターコンソール、フロアマットに施されたチェスボードのようなキルティングパターンは、EB110で初めて採用されたもの。
ブガッティのコーチビルド部門は、現代の技術を導入することで、カーブやつなぎ目が多いにもかかわらず、インテリアの各部にシームレスなキルティングパターンを施している。チェントディエチのインテリアは約16週間かけて製作され、そのうち1日はシートの入念なクオリティチェックに費やされたという。
2019年の初公開後、限定10台が即ソールドアウト
パワーユニットは、ブガッティを象徴する8.0リッターW型16気筒クワッドターボエンジンを搭載し、最高出力1600psを発揮。0-100km/h加速2.4秒、最高速度は380km/hという、圧倒的なパフォーマンスを誇る。ブガッティのシャシーエンジニアは、このハイパースポーツのハンドリングをサーキットで徹底的に鍛え上げ、最高のドライビングダイナミクスを実現した。
チェントディエチは、2019年夏、アメリカ・カリフォルニアで開催された「クエイル・モータースポーツ・ギャザリング(Quail Motorsports Gathering)」において、創業110周年を記念したスペシャルモデルとしてワールドプレミア。直後に限定10台がソールドアウトした。
チェントディエチの1号車デリバリーを受けて、ブガッティ・オートモービルズのクリストフ・ピオション会長は次のようにコメントした。
「希少モデルであるチェントディエチの1号車を完成させ、デリバリーできたことを誇りに思います。チェントディエチは、エットーレ・ブガッティが110年に渡って築き上げてきた、デザインとパフォーマンスの系譜を受け継ぎながら、近年のブガッティの歴史を蘇らせるものです」
「ロマーノ・アルティオーリによって開発されたEB110は、1998年のブガッティ再興への重要な道筋となりました。そして、2年にわたる絶え間ない開発の末、私たちはお客様がブガッティに期待する水準にまで、チェントディエチを磨き上げました。ブガッティのデザイナーとエンジニアは、ブガッティの量産モデルと同じように、限定モデルにも情熱と完璧を求めているのです」
ブガッティ チェントディエチ 1号車デリバリーを動画でチェック!
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