限定100台のゴードン・マレー・オートモーティブ T.50が製造開始

「T.50ついに生産開始」第1号車のカーボンファイバー製モノコックはゴードン・マレーのサイン入り

ゴードン・マレー・オートモーティブ T.50 カスタマー向け1号車の生産が、英国サリー州ダンスフォールドでスタートした。ゴードン・マレー(左)と、フィリップ・リーCEO(右)。
ゴードン・マレー・オートモーティブ T.50 カスタマー向け1号車の生産が、英国サリー州ダンスフォールドでスタートした。ゴードン・マレー(左)と、フィリップ・リーCEO(右)。
ゴードン・マレー・オートモーティブは、独自開発したスーパースポーツ「T.50」のカスタマー向け車両の生産開始を発表した。生産1号車「ジョブ1」のカーボンファイバー製モノコックにはゴードン・マレー自身がサインを入れたという。

Gordon Murray Automotive T.50 “Job 1”

発表から2年半で本格生産をスタート

ゴードン・マレー・オートモーティブ T.50 生産1号車のカーボンモノコックにサインを入れるゴードン・マレー。
2020年8月にワールドプレミアされたゴードン・マレー・オートモーティブ T.50は、発表から2年半で本格生産を開始することになった。その第1号車のカーボンファイバー製モノコックにサインを入れるゴードン・マレー。

ゴードン・マレー・オートモーティブ(GMA)が開発した初のスーパースポーツ、「T.50」の正式発表から2年半。同社を率いるゴードン・マレーは、最初のカスタマー向け車両のカーボンファイバー製モノコックに自身のサインを入れ、組み立てが開始されたことを発表した。

限定100台のT.50は、それぞれのカスタマーの希望に沿って、英国サリー州ダンスフォールドにあるゴードン・マレー・オートモーティブのマニュファクチャリングセンターにおいてハンドメイドで製造される。自身の名前を冠したスーパースポーツの生産がスタートしたことを受けて、ゴードン・マレーは次のように喜びを語った。

「世界最高のドライバーズカーを目指してT.50を発表したときから、この日を心待ちにしていました。T.50の設計と開発は、新型コロナウイルスのロックダウン中に初期作業の多くを完了させるなど、信じられないような旅となりました。だからこそ、最初のカスタマー用車両のカーボンファイバー製モノコックが組み立てられる様子を見るのは、まるでゆめでも見ているような気分です」

「ゴードン・マレー・オートモーティブの開発・製造チームは、自分たちが成し遂げたことを誇りに思うべきでしょう。納車されたお客様の反応を聞くのが、今から楽しみです」

日本を含めた5拠点にサービスセンターを設置

英国サリー州ダンズフォールドの「マニュファクチャリングセンター」においてハンドメイドで製造される、ゴードン・マレー・オートモーティブ T.50。
T.50のカーボンファイバー製モノコック。ゴードン・マレー・オートモーティブは、T.50の生産開始を受けて、サービス体制も発表。日本を含む世界5ヵ所にグローバル・サービスセンター、14ヵ所にサービスサポートセンターを設置する。

ゴードン・マレーはT.50の開発に際して、徹底的な軽量化を目指しており、その中心となるカーボンファイバー製モノコックにもその理念が貫かれている。モノコック単体重量はわずか107kg、コスワースと共同開発された排気量3.9リッターV型12気筒ガソリン自然吸気エンジン「GMA」の重量も、わずか178kgに抑えられている。

今回、T.50の組み立てがスタートしたことを受けて、包括的なグローバル・サービスセンター・ネットワークも発表された。世界各地の厳選された5ヵ所グローバル・サービスセンターは、アメリカ(東海岸と西海岸)、イギリス、日本、アブダビに設置。すべてのサービスセンターには、GMAのトレーニングを受けたテクニシャンが常駐し、車両のサービス、メンテナンス、修理を行う。

5ヵ所のグローバル・サービスセンターを、14ヵ所のサービスサポートセンター・ネットワークがアシストし、サービスサポートセンターにもGMAのトレーニングを受けたテクニシャンが常駐する。サービスサポートセンターは、ドイツ、スペイン、サウジアラビア、バーレーン、香港、シンガポール、台湾、オーストラリアに加え、アメリカにも6ヵ所設置される。

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ゲンロクWeb編集部

スーパーカー&ラグジュアリーマガジン『GENROQ』のウェブ版ということで、本誌の流れを汲みつつも、若干…