ゴードン・マレー・グループがさらなる成長のため再編

成長を続けるゴードン・マレー・グループ、自動車部門とOEM技術開発/デザイン部門に分社化

ゴードン・マレー・オートモーティブが開発した、T.33のフロントビュー
自社ブランドのハイパースポーツ第2弾となる「T.33」を発表したゴードン・マレー・オートモーティブ。今回、自動車メーカー向け技術開発部門を新たに立ち上げた。
6月30日、ゴードン・マレー・グループ(Gordon Murray Group)は、さらなる成長を目指し、経営陣の強化とテクノロジー部門の新設を発表した。グループのCEOを務めてきたゴードン・マレーは、すべての製品開発・設計を担当するエグゼクティブチェアマンに就任。後任のCEOにはフィリップ・リーが就き、今後の成長に向けた財務・業績部門を指揮することになる。

自社ブランドに加えて、OEM部門も強化

ゴードン・マレー・オートモーティブが開発した、T.50。
ゴードン・マレー・テクノロジーは、電気自動車の開発や搭載されるコネクティビティ・システムなど、世界中の自動車メーカーと共同で様々なOEMプロジェクトを進めている。

今回の決定を受けて、ゴードン・マレー・グループ内に、ゴードン・マレー・テクノロジー(Gordon Murray Technology:GMT)とゴードン・マレー・オートモーティブ(Gordon Murray Automotive:GMA) という、ふたつの主要部門に分社化されることになった。

新設されたゴードン・マレー・テクノロジーは、ゴードン・マレー・デザインとゴードン・マレー・エレクトロニクスで構成。車両の開発・設計・製造など、世界の自動車メーカーに向けた技術サービスを提供する。GMTはすでに2台の先進的なフル電動SUVを開発しており、1台は大手自動車メーカー向けとなる。さらに、世界の大手自動車関連企業と様々なプロジェクトを進めている。

様々なメーカーとプロジェクトが進行中

T.50やT.33など、革新的なスーパースポーツを手がけてきたゴードン・マレー(写真)。新たに、自動車メーカーに対する技術支援を行うゴードン・マレー・テクノロジーを立ち上げた。
T.50やT.33など、革新的なスーパースポーツを手がけてきたゴードン・マレー(写真)。新たに、自動車メーカーに対する技術支援を行うゴードン・マレー・テクノロジーを立ち上げた。

ゴードン・マレー・グループのエグゼクティブ・チェアマンに就任したゴードン・マレーは、今回の組織再編について次のように説明する。

「ゴードン・マレー・グループは力強く成長を続けています。2020年以降、かつてないほどの拡大を遂げました。今回の発表と事業の合理化は、それを証明するものとなります。私たちは成長を続け、さらに成功を大きくしたいと考えているのです」

「ゴードン・マレー・オートモーティブは、強力な地位を手にしました。世界最高峰のスーパースポーツとして送り出したT.50、T.50s、そして最近発表したT.33は、すでにソールドアウトしています。T.50は開発の最終段階にあり、間もなく最初のお客様の手に渡る予定です。さらに、今後も多くのエキサイティングなニュースが控えています」

「さらなる成長機会となるのが、ゴードン・マレー・テクノロジーです。電気自動車、コネクティビティ、そして最終的には自動運転を実現するため、世界中の企業との協業が可能なチームを持っています。すでに革新的なプロジェクトが進行中であり、自動車開発や製造プロセスの変革に対して、私たちは影響力を強めていくでしょう」

英国ウィンドルシャムに本社施設を建設中

ゴードン・マレー・グループが、英国のウィンドルシャムに建設する本社施設の予想図。
ゴードン・マレー・グループは、現在英国のウィンドルシャムにGMAとGMTの拠点を含む、グループのヘッドクォーターを建設中。2024年にも完成予定で、グループは米国にも拠点を設けることを計画している。

ゴードン・マレー・オートモーティブとゴードン・マレー・テクノロジーの両社は、英国サリー州ウィンドルシャムに5000万ポンド(約82億円)をかけて建設される、グローバルヘッドクォーター&テクノロジーキャンパスに本社を置く。

このプロジェクトはすでに建設がスタートしており、2024年までに完成する予定。また、ウェストミッドランド州ウォーリックにも新たな技術拠点を開設しており、2020年比で4倍規模にまで成長したグループ全体のスタッフ増加に対応する。世界中の自動車メーカーを相手とするグローバルな事業展開によって規模はさらに拡大しており、米国に新拠点を置くことも検討中だという。

ゴードン・マレー T.33のフロントビュー

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ゴードン・マレー オートモーティブは、「T.50」「T.50s」に続くプロダクトとして「T.33」を投入する。T.50同様、コスワース共同開発のV12エンジンをミッドに搭載。一方でオールラウンダーとしての使い勝手や快適性も重視したという。

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