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Mercedes-Maybach EQS 680 SUV
2023年の上海モーターショーでデビュー
ボンネットに輝く独立したスリー・ポインテッド・スター、専用のブラックパネル・グリル、ディテールに配置されたマイバッハの伝統的なロゴマーク。メルセデス・ベンツが展開する電動モデルの頂点に君臨する「メルセデス・マイバッハ EQS 680 SUV」は、最高級ラグジュアリーSUVセグメントに新たなベンチマークを打ち立てる存在になるべく開発された。
マイバッハ・ブランド初のフル電動量産モデルとして、2023年の上海モーターショーにおいてワールドプレミアされたメルセデス・マイバッハ EQS 680 SUVが、いよいよ米国市場を皮切りに、全世界での販売をスタートする。米国では今後数週間以内に最初の車両をデリバリー。2024年春から中国にも投入され、その後、欧州での販売も開始される予定だ。
搭載される2モーター電動ドライブトレインは、最高出力658PS(484kW)、最大トルク950Nmを発揮。0-100 km/h加速は4.4秒、最高速度は210km/h、最大航続距離は600kmが確保された。メルセデス・ベンツ・グループAGのオラ・ケレニウス会長は、メルセデス・マイバッハ EQS 680 SUVの市場投入について次のようにコメントした。
「メルセデス・マイバッハのお客様は、非凡な存在を求めています。そして、私たちはその期待を超えることを目指しています。メルセデス・マイバッハ EQS SUVは、デジタル化と電動化において、自動車業界リードするという私たちの野心と、ラグジュアリーセグメントの深い関与を一体化させました。メルセデス・マイバッハ初のフル電動モデルは、メルセデス・ベンツの最高のテクノロジーを、メルセデス・マイバッハならではの快適性と個性的なディテールで表現しています」
サスティナブル・レザーを量産車初採用
フロントシートには、3基のディスプレイに、メルセデス・マイバッハ専用スタートアップアニメーションを備えた「MBUX ハイパースクリーン」を標準装備。フロントシート背面には、2基の11.6インチディスプレイが配置され、リヤのパッセンジャーも様々なインフォテインメント機能を楽しむことが可能だ。
ゴージャスで包まれ感のあるインテリアは、持続可能性にこだわった天然素材を採用し、最新のデジタルディスプレイとの美しいコントラストが特徴となる。インテリアは、メルセデス・ベンツの市販モデルとしては初採用となる「植物タンニンなめし革」を導入。今回、レザーのサプライチェーンに対しては、その製造過程において違法な森林伐採を行っていないことが徹底された。
室内の各部にはマイバッハのエンブレムを、デザインエレメントとして装着。ステンレススチール製ペダルシステム、ヘッドレスト・クッション、フロントシート・バックレスト、リヤフットウェル、リヤシート間のウッドトリム、テールゲートの内張りなどに、マイバッハのエンブレムがさりげなく採り入れられている。
新たに導入された「ファーストクラス・リヤ」は、ウッドトリムを備えたフロントセンターコンソールが、リヤシートまでシームレスに続く仕様。メルセデス・マイバッハ Sクラスと同様、2基の温度調整付きカップホルダーと「MBUX」リヤタブレット用シェルフを備える。