フル電動マルチパーパスバン「プジョー Eトラベラー」改良新型が登場

プジョーの5〜9名乗車フル電動MPV「 Eトラベラー」がフェイスリフト「VIPの送迎に最適?」

フル電動マルチパーパスバン「プジョー Eトラベラー」のエクステリア。
2種類のホイールベースと2種類のバッテリーが用意された、フル電動マルチパーパスバン「プジョー Eトラベラー」改良新型がデビューを飾った。
プジョーはフル電動マルチーパーパスバン「Eトラベラー」の改良新型を発表した。ボディタイプはスタンダード(4980mm)とロング(5330mm)をラインナップ。2種類のバッテリーが用意され、最大航続距離は350kmが確保されたという。

PEUGEOT E-TRAVELLER

最大9名乗車に対応する電動MPV

フル電動マルチパーパスバン「プジョー Eトラベラー」のエクステリア。
プジョー Eトラベラーは、シート配置やトリムを組み合わせることで、様々な旅客輸送需要に対応する。

ホテルの送迎、シャトルバス、タクシーなど、旅客輸送業者向けフル電動バンとして開発された「プジョー Eトラベラー」は、5~9席仕様を用意。VIPカスタマー用としてプレミアムレベルの快適性も備えており、VIPトリムは、4基の独立したシートが向かい合ったラウンジ構成を選択可能。また、オプションとして3ゾーンエアコン、ブラックアウトガラスルーフなどを装着することもできる。

Eトラベラーは、取り外し可能なスライド式シート、2列目用の棚式収納、一体型ブラインドなど、実用性に優れた装備を採用している。アドバンスド・グリップ・コントロール(ヒルアシスト・ディセントコントロール付)や、低グリップ路での走行性能を向上させる強化型トラクション・システムにより、舗装路以外での走行にも対応している。

バッテリーをフロア下に配置したことで、広い室内空間を確保。9名乗車で最大1500Lのトランク容量、5名乗車で3000L、2名/3人乗車で最大4900Lの積載が可能となっている。また、シンプルな装備で、実用性に特化した「Eエキスパート コンビ(E-EXPERT Combi)」もラインナップする。

プジョーの最新エクステリアデザイン

フル電動マルチパーパスバン「プジョー Eトラベラー」のエクステリア。
エクステリアは新エンブレムや、フルLED化されクロー・シグネチャーが導入されたヘッドライトなど、プジョーの最新デザインが採用された。

エクステリアは、フロントセクションを中心にブラッシュアップ。プジョーの新エンブレムがセンターに配置された新型グリルを採用。ヘッドライトはフルLED化され、最新プジョーを象徴するクロー・シグネチャーがライトデザインに導入された。フロントバンパー形状も変更され、歩行者保護性とエアロダイナミクスを最適化している。

インテリアはダッシュボードのデザインを刷新。10インチデジタルインストゥルメントクラスターと、10インチHDセンタータッチスクリーンが、ドライブ時の安全性と効率性を向上させる。新型ステアリングホイールには、オプションでヒーターシステムを取り付けることが可能。

ダッシュボード上部とセンターコンソールには収納スペースを追加。また、ダッシュボードには実用的でコンパクトな新型「eトグル・ギヤシフトコントロール」も装備される。各シートには、新デザインのファブリックか、パーフォレーテッド・レザー、サイドパネルには新しいリキッドパラジウム・カラーのトリムが導入された。

用途に合わせて2種類のバッテリーを用意

フル電動マルチパーパスバン「プジョー Eトラベラー」のエクステリア。
バッテリーは用途に合わせて、航続距離が224kmの50kWh仕様と、航続距離350kmの75kWh仕様から選ぶことができる。

今回、新型電気モーターが導入され、最高出力137PS(100kW)、最大トルク260Nmを発揮。発進から最高速度130km/hまで最適なパフォーマンスが保証される。航続距離を最大化する「エコ(Eco)」、高負荷時のパフォーマンスを最大化する「パワー(Power)」、通常走行用「ノーマル(Normal)」という、3種類の走行モードが用意された。

航続距離の異なる2種類のバッテリーをラインナップ。都市部における日常的な使用に最適な50kWhバッテリーは、最大航続距離が224km(WLTP)を謳う。一方、長距離走行に対応した75kWhバッテリーは、最大航続距離350kmが確保されているという。

新開発の回生ブレーキシステムを搭載したことで、ブレーキング時により効率的なバッテリーへの回生が可能となった。新たに導入されたステアリングホイール後方のパドルを使って、回生レベルは3段階で調整することが可能。100kWの公共充電ポイントにおいて、50kWhバッテリー仕様が38分、75kWhバッテリー仕様が45分で、5%~80%まで充電することができる。

コンパクトクロスオーバーとして世界中で高い人気を集めてきたプジョー 3008が、フル電動モデル「プジョー E-3008」に生まれ変わった。現時点で、3種類の電動パワートレインをラインアップする。

BEVに生まれ変わった「プジョー E-3008」は3種類の電動パワートレインをラインナップ「最大航続距離700km」【動画】

プジョーは、フル電動コンパクトクロスオーバー、新型「E-3008」をワールドプレミアした。コンパクトクロスオーバーとして高い人気を集めてきた3008をフル電動モデルに刷新。E-3008は、フランスのソショー工場で生産され、2024年2月から販売される。

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ゲンロクWeb編集部

スーパーカー&ラグジュアリーマガジン『GENROQ』のウェブ版ということで、本誌の流れを汲みつつも、若干…