目次
2024年春にミュージアムでイベントを開催
2024年春、メルセデス・ベンツ・ミュージアムは、あらゆるブランドのヒストリックカーが参加できるイベント「クラシックス&コーヒー・ミーティング(The “Classics & Coffee” meeting)」を開催する。イベント当日は、ドイツ・シュトゥットガルトのミュージアム敷地内に数百台のヒストリックカーが並べられ、参加者はコーヒーを味わいながら、ヒストリックカー談義に花を咲かせる予定だ。
ここにしかないリラックスした雰囲気が、長年にわたってこの野外イベントを成功に導いてきた。「クラシックス&コーヒー・ミーティング」に登場する車両の多くが、ドイツにおいてヒストリックカーを意味する「H」登録ナンバープレートで参加。2024年には、1994年に発売されたメルセデス・ベンツ製車種が、初めて「H」登録されることになる。
メルセデス・ベンツ・クラシックは、ヒストリック車両に対して豊富な純正交換パーツを供給。現在も数多くが実動状態にある多くの車両が、適切なコンディションで運転できるよう重要な役割を担っている。特に重視されているのが走行/安全性に関連する交換パーツ。2024年には、W124型Eクラス 改良新型、W140型Sクラスの一部車両、W202型「C 36 AMG」が、初めてヒストリックナンバープレート登録できるようになる。
これらのモデルシリーズのオーナーは、現在でもそれぞれ数千点の交換パーツをメルセデス・ベンツ・クラシックから直接入手できるという。
1994年のジュネーブで公開された後期型W140
1994年3月のジュネーブ・モーターショーで発表されたW140型Sクラスのフェイスリフト版が、2024年から「H」ナンバープレートを取得することが可能になる。後期型W140はディテールがブラッシュアップされ、よりダイナミックなエクステリアを手にした。また、この時のジュネーブ・モーターショーでは、Sクラス クーペのエントリー仕様「S420 クーペ」も発表されている。
W124型Eクラスは、高い日常性を備えた人気の高いネオクラシックカー。サルーン、エステート、クーペ、カブリオレなど、幅広いラインアップを展開する。2024年には「E500リミテッド」や「E200 カブリオレ」など多くのモデルが「H」ナンバーのステータスを獲得する。
W202型「C 36 AMG」の量産は1994年1月に開始。C 36 AMGは、その数ヵ月前のフランクフルト・モーターショーにおいて、Cクラスのフラッグシップとしてワールドプレミアされている。C 36 AMGは最高出力280PSを発揮する3.6リッター直列6気筒エンジンを搭載し、1997年までに5221台が生産された。