目次
Dallara AV-21
世界唯一の自動運転車両によるレース
レベル4の自動運転フォーミュラ「ダラーラ AV-21」で争われる「インディ・オートノマス・チャレンジ(IAC)」は、米国・ラスベガスで開催中のCES 2024において、2024年のグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードに参加することを表明。2024年のグッドウッドでは様々な枠での走行が予定されており、世界唯一の自動運転フォーミュラが、史上初めてヒルクライムステージへと挑むことになる。
IACは完全自動運転車両と先進運転支援システム(ADAS)の進化を目的としたコンペティションであり、STEM分野(科学、技術、工学、数学)に秀でた学生のための教育プラットフォームとしても機能している。2024年のグッドウッドは自動車技術や代替燃料など、自動車に関する未来の技術をアピールする「FOS TECH」を設けており、IACはこの枠で登場する予定だ。
初めてグッドウッドを走行するIAC
IACは、2023年のグッドウッドにおいて「フューチャー・ラボ」に初登場。自動運転レーシングカーのパフォーマンスをグッドウッドの参加者にアピールすべく、ダラーラ AV-21を展示した。この時、IACに参戦する3つの大学チームのメンバーが、2024年の走行に向けて、グッドウッドのヒルクライムステージでグラウンドスキャンを実施し、デジタルマッピングを行っている。
CES 2024で行われたプレゼンテーションにおいて、IACのポール・ミッチェル会長は、グッドウッドでの初走行に向けて次のようにコメントした。
「世界最速で最先端の自動運転レーシングカーとともに、7月のグッドウッドへと戻るのが待ちきれません。グッドウッドでは、高速自動運転走行車両の未来を紹介し、最先端のAIドライバー・ソフトウェアを開発する優秀な大学チームと、世界中の観客をつなぐ歴史的な場となるでしょう。私たちが誇る、イノベーションと最新テクノロジーを間近に見ていただけることに興奮しています」