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Ferrari Challenge Japan
若手プロドライバーが参戦
今年2年目を迎える「フェラーリ・チャレンジ・トロフェオ・ピレリ・ジャパン」の開幕戦が鈴鹿サーキットで開催した。488チャレンジEvoのワンメイクレースシリーズであるフェラーリチャレンジは、タイヤも含めてワンメイクだが、ドライバーのスキルに併せてトロフェオ・ピレリとコッパ・シェルに分けられる。さらにそのピレリとシェルがそれぞれ、エキスパートとアマチュアに分けられて4クラスとなる。
今シーズンの注目はそれら4クラスのうち、最高クラスとなるトロフェオ・ピレリにスーパーGT300クラスにも参加しているプロドライバーの古谷悠河選手がエントリーしたことだ。若干23歳だがスーパーフォーミュラ・ライツにも参戦経験を持つ有望ドライバーで、今回はフェラーリジャパンのスカラシップで参戦している。他にもスカラシップドライバーは2名いて、次戦以降交代でフェラーリ・チャレンジ・ジャパンへの参戦が予定されているという。
3クラスで初優勝ドライバー誕生
小雨模様だった金曜の予選から一転し、4月6日土曜のレース1は完全なドライ路面で行われた。フェラーリ・チャレンジは多くの場合、1ラウンド2レース開催される。今回の鈴鹿ラウンドの場合、金曜に予選、土曜にレース1、日曜にレース2が開催される。レース1のグリッドは予選でのベストラップ、レース2のグリッドはセカンドベストのタイムで決定する。
13時10分、ローリングスタートで28台の488チャレンジEvoは接触もなくクリーンにスタートしたものの、中盤あたりからセーフティカーが入る荒れ模様の展開となった。フェラーリ・チャレンジは1レース30分+1周と規定されているが、ラスト5分ほどで2度目のセーフティカーが入り、そのままチェッカーフラッグとなった。結果はトロフェオ・ピレリで古谷悠河選手がデビューウィンを飾ったほか、トロフェオ・ピレリアマとコッパ・シェルアマの各クラスでも初優勝のドライバーが生まれ、表彰台はシーズン開幕にふさわしいフレッシュな顔ぶれとなった。
2025年シーズンは296チャレンジとの混走
ところで、フェラーリ・チャレンジのニューマシンとして、昨年フィナーリ・モンディアーリで「296チャレンジ」が発表された。すでに欧州、北米シリーズではこのニューマシンが導入されているが、この新型マシンが日本シリーズに投入されるのは、英国シリーズと同様に2025年シーズンからだという。
なお、2020年に導入された「488チャレンジEvo」だが、来シーズンも296チャレンジと混走で、クラス分けがされてフェラーリ・チャレンジに参戦可能だという。
明日の4月7日日曜は9時45分からレース2が開催される。