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BMW M135 xDrive
5年という短いスパンでのモデルチェンジ
プレミアムコンパクトセグメントにおいて、高い人気を誇る「BMW 1シリーズ」が、5年という短いスパンでモデルチェンジを実施。ダイナミックなエクステリアデザイン、全面的に見直されたドライブトレイン、大幅に改良されたシャシーテクノロジーなどにより、スポーティーなキャラクターをさらに高めることになった。
今回、高効率ガソリンエンジンとディーゼルエンジンに、待望の48Vマイルドハイブリッドシステムを搭載。省資源とリサイクル性能を高めた生産プロセスも含めて、製品のライフサイクル全体を通じて持続可能性が大幅に向上することになった。
さらに進化した自動運転/パーキングシステムを搭載。クイックセレクトを備えた「BMW iDrive」には、最新の「BMWオペレーティング・システム9」を導入。提供されるデジタルサービスも大幅に拡大している。
新型1シリーズは、BMWグループのドイツ・ライプツィヒ工場で生産。ドイツをはじめとするヨーロッパでは2024年10月から販売をスタートし、1シリーズの重点市場でもある日本への導入も決定している。
BMWらしい特徴を備えたエクステリア
新型1シリーズは、フロントに配置されたキドニーグリル、ロングノーズ、リヤに重心を持つパッセンジャーセル、ダイナミックに流れるルーフラインなど、BMWらしいエクステリアをキープ。5ドアのディメンションは先代モデルからわずかに変更され、全長は42mm伸びた4361mm、全高は25mm拡大した1459mm、ホイールベースは2670mm、全幅は1800mmと伸びやかなプロポーションを手にした。
低いスタンスのフラットなフロントセクションは、スポーティなキャラクターをアピール。ワイドで前傾したBMWキドニーグリルは、縦のラインと斜めのラインを組み合わせた新構造を採用した。標準装備のLEDヘッドライトは、デイタイムランニングライトとターンインジケータに印象的な縦型エレメントを導入。グレア(眩惑)防止付きマトリックスハイビーム、コーナリングライト機能、ブルーアクセントを備えた「アダプティブLEDヘッドライト」もオプションで選ぶことができる。
サイドセクションは、ダイナミックなウェッジシェイプとリヤに向かって絞られるウィンドウグラフィックが特徴だ。Cピラーのホフマイスターキンクには、数字の「1」をあしらったグラフィックエレメントが採用された。また、バーティカルリフレクターとブラックのディフューザースタイルが、リヤセクションに力強い印象を与えるという。
エクステリアカラーは2種類のソリッドペイント仕上げと、7種類のメタリックペイント仕上げをラインナップ。新型1シリーズからBMWブランドとしては初めて、オプションでハイグロスブラックルーフなど、コントラストルーフペイントを選べるようになった。
4種類のパワーユニットを展開
ラインナップの頂点に位置するのは、パフォーマンスが強化された「BMW M135 xDrive」。スポーツステアリングとインテリジェント4WD「xDrive」を備えたアダプティブMシャシーに、最高出力304PS、最大トルク400Nmを発揮する2.0リッター直列4気筒Mツインパワーターボ・ガソリンエンジンを搭載する。
エクステリアは、水平バーを備えた「Mラジエーターグリル」と「Mエクステリアミラー・キャップ」、4本出しのエキゾーストテールパイプを装着し、トップパフォーマンスモデルであることを主張。M135 xDriveには、剛性アップと軽量化が施され、専用サスペンションコンポーネント、Mコンパウンド・ブレーキシステム、19インチ鍛造軽量アロイホイールを備えた「Mテクノロジー・パッケージ」もオプションで用意された。
1.5リッター直列3気筒Mツインパワーターボ・ガソリンエンジンを搭載する「BMW 120」は、48Vマイルドハイブリッドシステムが組み合わせられ、最高出力158PS、最大トルク240Nmを発揮。「BMW 118d」は最高出力152PS、最大トルク360Nmを発揮する、2.0リッター直列4気筒Mツインパワーターボ・ディーゼルエンジンを搭載。「BMW 120d」は、2.0リッター直列4気筒Mツインパワーターボ・ディーゼルエンジンに、48Vマイルドハイブリッドシステムが加わり、最高出力165PS、最大トルク415Nmというスペックを実現した。すべてのモデルに標準で7速DCTが搭載される。
BMWカーブドディスプレイを備えたコクピット
インテリアは、スポーティなアクセントを効かせ、最大5名のパッセンジャーがゆったりとくつろげるスペースを実現。新設計の標準シートは、長時間の移動でも高い快適性が提供される。
リサイクルポリエステルを使用したサーフィイスを備えた「エコニアスポーツシート」と、スポーティな「Mスポーツシート」もオプションで用意。「M135 xDrive」には、レザー調のパンチング加工を施したヴェガンザ/アルカンターラ製シートが奢られた。ラゲッジスペースはリヤシートを倒すことで380Lから1200Lにまで拡大する。
10.25インチインフォメーションディスプレイと、10.7インチコントロールディスプレイで構成される「BMWカーブドディスプレイ」を搭載。最新のデジタルテクノロジーの採用により、エアコンもデジタル制御され、コクピット内の物理スイッチやコントロール数が大幅に削減された。
レーシーな雰囲気を持つ新デザインのスポーツステアリングホイールが標準装備され、こちらもデザインが変更された「Mレザーステアリングホイール」のチョイスも可能。Mレザーステアリングホイールには、俊敏なマニュアル操作を楽しむことができるシフトパドルが装着される。