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GENROQ 今買うなら、ひょっとしてコレちゃう?

JAGUAR F TYPE

ジャガー最後のエンジン付きスポーツカー

ジャガー Fタイプの掉尾を飾るZPエディション。
ジャガー Fタイプの掉尾を飾るZPエディション。

先日、房総でディフェンダーのイベントがあるというので、JLRから広報車を借りて行くことにした。リストのなかから目ざとく見つけたのが「ジャガー Fタイプ ZPエディション」。5.0リッターV8スーパーチャージャー仕様ベースの世界限定150台モデルだ。

Fタイプの生産はつい先だって終了した。最後にラインオフしたのはちょうど50年前に生産を終えたEタイプと同じコンフィグのコンバーチブルで、ジャガーディムラーヘリテージトラストへ収納されたらしい。Eタイプの次、という意味でのFタイプ。2013年に始まって11年間でEタイプ(13年間製造)を1.5万台上回る8.7万台を生産したという。

ジャガーは今後ハイエンドのフル電動ブランドを目指す。Fタイプは今のところ最後のエンジン付きスポーツカーだ。その思い出づくりに借り出してみたというわけだったが……。

めちゃくちゃ良かった。もとより、好きなFRスポーツカーの1台だったけれど、2024年の今に乗ってみるとさらに味わい深いというか。まずは軽く感じる。このところの電動ブームで何やら妙に重いクルマばかり乗っていたせいもあるけれど、サイズといい前後重量とパワーのバランスといい、ちょうどいい。人とクルマとの距離が近くて、バッテリー搭載車のようなよそよそしさがないのだ。がぜん欲しくなってしまった。

5.0リッターV8スーチャー付きが欲しい

世間的には横目になった後期モデルの方が人気、らしい。けれどもポルトフィーノよりカリフォルニアが好きな私は前期の縦目が好み。いつものようにカーセンサーで検索してみれば……。3.0リッターV6なら車両本体が400万円弱で、距離も程々の個体が見つかる。ジャガーといえば6気筒(か12気筒)というイメージの私にしてみれば、3.0リッターV6で十分だし、バランス的にも良かった記憶がある。3ペダルだって設定されていたのは六発のみ。

でもね、最後の“エンジン・ジャガー・スポーツ”と聞けば、5.0リッターV8スーチャー付きを欲しくなるのがクルマ好きの人情ってもんじゃないか!

どれどれ、5.0リッターのデモノはないか、と探すと400万円台前半は大半が3.0リッターで、時おり2.0リッターも混じる。直4ターボとV6スーチャーが販売のメインだったというわけで、V8スーチャーはなかなか出てこない、と、2015年式6.9万kmの白クーペ423万円と、2013年式8.2万kmの白コンバーチブル448万円を発見。この価格帯だと、直4やV6に比べてやっぱり距離が多め。450万円以下で距離も3万km以下という個体がV6なら見つかるのだから、ちょっとV8心も揺れる。

もう少し価格を上げてみたらどうか。あった、2014年式3.3万kmの赤メタグラスルーフクーペ。いいじゃないか! 10年前のモデルとはいえBMW1シリーズの新車価格と同じくらいで5.0リッターV8のジャガーが買えるというのだから。

やっぱり買っておくべきMTスポーツカー

600万円を超えたあたりから直4だけど後期型の横目も視野に入ってくる。600万円台後半にはさらに距離の少ないV8も散見されて、色もいろいろ選べるようになる。でもやっぱり乗り出し500万円以下に納めたいな。すると3.0リッターV6がオススメか。

V6にするなら3ペダルMT一択だろう、と思いMTでソートしてみると、なんと1台しかカーセンサーに掲載されていないじゃないか。しかも2015年式4.1万kmで798万円! やっぱり買っておくべきスポーツカーはMTですね、という良い見本。今さら遅いけれど、それだけ数が少ないとも言えるわけで、だったら800万円でも買い、か。

いろいろ考えた結果、私が出した結論。ジャガーFタイプを今中古で買うなら、前期モデルの5.0リッターV8スーチャーをコンバーチブルで!って、さっきの448万円は異様に安いなぁ。8.2万kmだからか。それにしてもFタイプもいろんなバリエーションがあったのね。

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