フェラーリ公式電動ペダルカー、クエイル・オークションに登場

10万米ドル超!? 限定1台の電動「250 テスタロッサ」ジュニアカーが1958年ル・マン仕様としてオークションに出品

1958年のル・マン24時間レース仕様として仕上げたれた電動ペダルカー、「2022 ペブルビーチ エディション フェラーリ・テスタロッサ J」。
1958年のル・マン24時間レース仕様として仕上げたれた電動ペダルカー、「2022 ペブルビーチ エディション フェラーリ・テスタロッサ J」。
英国を拠点にリアルなミニチュアカーを製造・販売するリトルカー・カンパニー(Little Car Company)は、1958年のル・マン24時間レースに参戦したフェラーリ 250 テスタロッサ "ルーシーベルII”を、3/4スケールで再現した「2022 ペブルビーチ エディション フェラーリ テスタロッサ J」を発表した。8月19日に開催されるボナムス・クエイル・ロッジ・オークションに出品される。

2022 Pebble Beach Edition Ferrari Testa Rossa J

ハンドメイドで299台を限定生産

フェラーリ本社の協力により、2/3スケールで製造されている電動ペダルカー「フェラーリ・テスタロッサ J」は、299台のみを製造。そのうちの1台が、ボナムス・クエイル・ロッジ・オークションに出品されることになった。
フェラーリ本社の協力により、3/4スケールで製造されている電動ペダルカー「フェラーリ・テスタロッサ J」。299台のうちの1台がスペシャル仕様に仕立てられ、ボナムス・クエイル・ロッジ・オークションに出品されることになった。

2022年、50周年を意味するシルバー・アニバーサリーとして開催されるボナムス・クエイル・ロッジ・オークション(Bonhams Quail Lodge Auction)。リトルカー・カンパニーは今回初めて、この特別なオークションに参加することになった。落札者は1年以上のウェイティングリストを飛び越えて、「2022 ペブルビーチ エディション フェラーリ・テスタロッサ J」をすぐに手に入ることができるという。

オークションに出品される限定仕様のベースとなった「フェラーリ テスタロッサ J」は、3/4スケールのジュニアカーで299台のみを限定生産。フェラーリの公式ライセンスを持つリトルカー・カンパニーと、フェラーリ本社による共同プロジェクトとして立ち上げられた。フェラーリのヒストリック部門「クラシケ」から提供されたオリジナルの図面をスキャンし、デジタルで再現。フェラーリのチェントロ・スティーレのデザイン監修を受けて、開発されている。

フェラーリ テスタロッサ Jは、当時の250 テスタロッサと同様にアルミニウムを叩き出して、ハンドメイドで製造。象徴的な「ポンツーンフェンダー」など、オリジナルの250 テスタロッサのあらゆるフォルムが完璧に再現されている。

1958年のル・マン24時間仕様を再現

1958年のル・マン24時間レース仕様として仕上げたれた電動ペダルカー、「2022 ペブルビーチ エディション フェラーリ・テスタロッサ J」。
今回の限定仕様は1958年のル・マン24時間レースに参戦したフェラーリ 250 テスタロッサのカラーリングが完璧に再現された。

オークションに出品される「2022 ペブルビーチ エディション フェラーリ・テスタロッサ J 」は、1958年のル・マン24時間レースで、ペブルビーチ在住の米国人ドライバー、エド・ヒューガスとレイ・アーニーがレースナンバー「22」で走らせた「ルーシーベルII(シャシナンバー:0732TR)」へのオマージュとして、1台限りが製造されるスペシャルエディション。

ビアンコ・チェルヴィーノのボディカラーに、ブルーのストライプというオリジナルリバリーに加えて、250 テスタロッサのクラフトマンシップからインスピレーションを受けた、様々な拘りがちりばめられている。たとえば、ボディペイントはフェラーリの現行ロードカーと同じ塗料を仕様。ボンネットに配された跳ね馬のフロントバッジもフェラーリから供給される。

限定1台を主張する専用プレートを配置

1958年のル・マン24時間レース仕様として仕上げたれた電動ペダルカー、「2022 ペブルビーチ エディション フェラーリ・テスタロッサ J」。
実際のフェラーリの生産モデルと同じ高品質レザーを使用したシートが採用されたコクピット。ダッシュボードには、限定モデルであることを主張する「1 of 1 – 2022 Pebble Beach Edition」プレートが取り付けられている。

インテリアには、ダッシュボードに「1 of 1 – 2022 Pebble Beach Edition」と刻まれた専用プレートが取り付けられた。電動モデルのためトランスミッショントンネルはなく、大人と子供が座れるシートを設置。シートはフェラーリの生産モデルで採用されている高品質レザーが使用され、レッドレザーでトリミングされたシートは、白いパイピングまでオリジナルの「ルーシーベルII」テスタロッサと同じ仕様で製作されている。

ステアリングホイールは、1957年製250 テスタロッサと同じナルディ製をチョイス。フェラーリ史上最小のクイックリリースシステムを採用し、ドライバーの操作性を高めている。 古典的なアナログメーターは、電気自動車に必要な情報を提供。表示内容は変更されているが、オリジナルのデザインとフォントがそのまま踏襲された。油温計と水温計はバッテリーとモーターの温度を表示し、燃料計はバッテリーゲージに、タコメーターはスピードメーターに変更された。さらに、回生ブレーキの効き具合を示すパワーゲージも表示される。

計器類の横には、フェラーリ 812 スーパーファストからインスパイアされた、美しいデザインのマネッティーノ・ダイヤルを配置。ドライバーは走行状況に応じて「ノービスモード」「コンフォートモード」「スポーツモード」「レースモード」という、4つの走行モードから選択することができる。

オークションの収益は全額財団に寄付

1958年のル・マン24時間レース仕様として仕上げたれた電動ペダルカー、「2022 ペブルビーチ エディション フェラーリ・テスタロッサ J」。
1台限りが製造される「2022 ペブルビーチ エディション フェラーリ・テスタロッサ J」の売り上げ収益は、すべてペブルビーチ・カンパニー財団に寄付される。

ペダル類はF8 トリブート用をキャリーオーバー。タイヤはフェラーリの公式テクニカルパートナーのピレリ製となり、ハンドメイドで製作された12インチワイヤーホイールに装着される。サスペンションはビルシュタイン製コイルオーバーダンパーとカスタムスプリングで構成され、マラネロのフィオラノ・テストコースで、フェラーリの公式テストドライバーによるセッティングが行われている。

電動モーターを駆動する3基のバッテリーは車体前部に配置。ドライビングスタイルにもよるが最大で約90kmの航続距離を実現している。充電はフロントボンネット下部、もしくはオリジナルの燃料供給口からも行うことができる。

リトルカー・カンパニーのベン・ヘドリーCEOは、今回の限定モデルについて次のようにコメントした。

「リトルカー・カンパニーは、今年のボナムス・クエイル・ロッジ・オークションに、特別なテスタロッサ Jを出品し、ペブルビーチ・カンパニー財団を支援できることを光栄に思っています。この美しいテスタロッサ Jは、フェラーリの協力のもと、開発チームによる脅威的なディテールの再現とハンドメイド技術があったからこそ実現しました」

ボナムス・クエイル・ロッジ・オークションは、米国太平洋標準時の8月19日午前11時にスタート。「2022 ペブルビーチ エディション フェラーリ・テスタロッサ J」の売却益は、リトルカー・カンパニーからペブルビーチ・カンパニー財団にすべて寄付されることになっている。

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