衝撃のロータスSUV「エレトレ」は過激な性能のフル電動車!

ロータス初のSUV「エレトレ」デビュー! 900ps超のフル電動超高性能車

まず用意されたのは「エレトレ」「エレトレS」「エレトレR」の3グレード。エレトレとエレトレSは450kW(612ps)の最高出力と710Nmの最大トルク、フラッグシップのエレトレRは675kW(918ps)の最高出力と985Nmの最大トルクを誇る。
まず用意されたのは「エレトレ」「エレトレS」「エレトレR」の3グレード。エレトレとエレトレSは450kW(612ps)の最高出力と710Nmの最大トルク、フラッグシップのエレトレRは675kW(918ps)の最高出力と985Nmの最大トルクを誇る。
エミーラを最後の内燃機関モデルとして、今後は完全電動車メーカーとなることを謳っているロータスが、ハイパー電動SUV「エレトレ」の詳細を発表した。3グレードからなるその仕様などを解説する。

Lotus Eletre

まずは3グレードがラインナップ

容量112kWhのバッテリーは350kW充電器を使用して、わずか20分で充電可能になるという。

ロータス・カーズは10月25日、3月に公開した同社初のピュア・エレクトリックSUVである「エレトレ」の詳細な仕様と価格を発表。グローバル放送「Lotus Eletre: Unleash the Future」を通じて世界同時配信を行なった。

それによると「エレトレ」「エレトレS」「エレトレR」の3グレード用意がされ、エレトレとエレトレSは450kW(612ps)の最高出力と710Nmの最大トルクを誇り、0-100km/h加速4.5秒、最大航続距離600kmを記録するシングルスピードバージョン。フラッグシップのエレトレRは675kW(918ps)の最高出力と985Nmの最大トルクを誇り、0-100km/h加速2.95秒、最高速度295km/hと既存のガソリンエンジン車を遥かに上回るパフォーマンスを発揮し、最大航続距離450kmを誇るデュアルスピードシステムをもつという。駆動方式はエレトレとエレトレSが2WD、エレトレRがAWDである。いずれも容量112kWhのバッテリーは350kW充電器を使用して、わずか20分で充電可能になるという。

オーディオやADASをハイレベルに揃えた

インパネにはロータスハイパーOSと名付けたデジタルコクピットを採用。これは、エピック・ゲームスのUnreal Engine(アンリアル エンジン)など、最新の技術を活用したもので、10億色の高度な超薄型フローティングタッチスクリーンを介して、様々な情報、サービスを提供する。

OTA(Over The Air)でクルマの不具合やナビゲーションのアップデートも可能となっているほか、没入型オーディオ「Dolby Atmos(ドルビーアトモス)」と「KEF(ケーイーエフ)」のスピーカーシステムを自動車として初めて導入している。

なおスタンダードのエレトレには5つのドライブモード、アクティブ・エアサスペンション、トルクベクタリング、マトリックスLEDヘッドライト、アクティブ・フロントグリル、22インチ10スポーク鍛造ホイール、スマートフォンのワイヤレス充電、電動で調整可能な12ウェイのフロントシート、4ゾーンの自動空調、量産車では世界初の自動運転技術をサポートするLIDAR技術も標準装備するという。シートレイアウトは2列5人乗りが標準で、オプションとして4人乗りのエクスクルーシブシートパックも用意される。

ホイールは標準の22インチの他に、オプションで20インチと23インチもラインナップ。さらにホイールデザインも5種類、ブレーキキャリパーも6色用意されるほか、ボディカラーはナトロンレッド、ギャロウェイグリーン、ステラーブラック、カイムグレー、ブロッサムグレー、ソーラーイエローの6種類からスタートし、その他のカラー展開も予定しているという。

様々なパッケージが用意される

一方のインテリアも6パターンの仕様が用意されているのだが、無臭で本革よりも長持ちする最先端の代替レザー、さらにカーペットとラゲッジマットには100%リサイクル可能な人造繊維が使用されるなど、環境に配慮したマテリアルが採用されているのも特徴的だ。

エレトレSは、基本的にエレトレと同じスペックを持ちながらも、プライバシーガラス、アクティブ・リヤスポイラー、設定可能なアンビエント・ライティング、照明付きサイドシル、ソフトドアクローズ、自動防眩サイドミラー、エアクオリティシステム、2160W&23スピーカーのKEFリファレンス・オーディオなどを標準装備している。

フラッグシップのエレトレRには、車高が低くなり、ダンパーとアンチロールコントロールがスポーティにセットアップされる「Eletre with Track Mode」を標準装備。そのほか、ロータス・ダイナミックハンドリングパック、カーボンファイバーパック、グロスブラック・ホイール、スポーツモーターサウンド、ステンレス製スポーツペダル、ブラックバッジ、高性能タイヤも標準で装備される。

さらにロータス・ダイナミックハンドリングパック、セラミックブレーキパック、エグゼクティブシートパック、コンフォートシートパック、カーボンファイバーパック、エクステンデッドカーボンファイバーパック、インテリアカーボンファイバーパックといった個別オプションも用意されるほか、英国では5年間/10万マイルの車両保証と、5年間のロードサイド・アシスタンスが付帯する。

価格は9万5990ユーロから

気になる価格はスタンダードのエレトレが8万9500ポンド(ヨーロッパでは9万5990ユーロ)から、エレトレSが10万4500ポンド(ヨーロッパでは12万990ユーロ)、エレトレRが12万ポンド(ヨーロッパでは15万990ユーロ)となっている。

すでに生産が行われる中国・武漢の新工場は完成し、北米、中東、アジア太平洋、その他の地域への導入計画も進んでおり、それらの価格、仕様の公開も近々行われる予定だという。

SPECIFICATIONS

ロータス・エレトレ&エレトレS〈エレトレR〉

ボディサイズ:全長5103 全幅2135 全高1630mm
ホイールベース:3019mm
エンジン:シングルスピードモーター〈デュアルスピードシステム〉
最高出力:450〈675〉kW(612〈918〉ps)
最大トルク:710〈985〉Nm(72.4〈100.4〉kgm)
駆動方式:2WD〈4WD〉
タイヤサイズ(リム幅):前265/40R20 後295/35ZR20
最高速度:258〈265〉km/h
0-100km/h加速:4.5〈2.95〉秒
バッテリー容量:112kWh
航続距離:600〈490〉km
車両本体価格:エレトレ=9万5990ユーロ、エレトレS=12万990ユーロ、エレトレR=15万990ユーロ

グッドウッドに展示された新型ミッドシップスポーツカー「エミーラ」(左手前)とレース仕様の「エミーラGT4」(左中)、BEVのハイパーSUV「エレトレ」(右)、限定生産のBEVハイパーカー「エヴァイヤ」(左奥)。

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藤原よしお

クルマに関しては、ヒストリックカー、海外プレミアム・ブランド、そしてモータースポーツ(特に戦後から1…