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Lancia 037 Rally
バルター・ロールのモンテ勝利から40年
![バルター・ロールの手で1983年開幕戦モンテカルロを制したランチア ラリー037。その40周年を記念し、ラリー・モンテカルロ・ヒストリックのスタートセレモニーに参加した。](https://motor-fan.jp/genroq/wp-content/uploads/sites/2/2023/01/20220128_monte_Lancia037_Rally_03-min-1024x682.jpg)
WRC屈指の歴史を誇るラリー・モンテカルロのヒストリック版として開催されている「ラリー・モンテカルロ・ヒストリック」。25回目を迎える今回は、オスロ、ロンドン、バート・ホンブルク、ランス、トリノの5都市からコンセントレーションランをスタートし、1月27日から2月1日にかけてモナコを拠点に競技が実施される。
今回、ランチアはバルター・ロールとクリスチャン・ゲイストドルファーのコンビが、ランチア037ラリーをドライブして1983年のモンテカルロで優勝したことを記念。マルティニ・カラーの037ラリーをトリノのスタートセレモニーで展示した。今回のイベントには19台のランチア製ヒストリックラリーカーが参加している。
ランチアのルカ・ナポリターノCEOはラリー・モンテカルロ・ヒストリックへの参加について次のようにコメントしている。
「ランチアがこの世界的に有名なヒストリックラリーに公式参加し、ラリー037を披露できることを誇りに思います。このラリーカーは、ストラトスやデルタとともに、ランチアをラリーの歴史において大きな成功を収めた、並外れた1台です。獰猛で無駄を削ぎ落とした究極のラリーカーは、今も世界中の多くのファンから愛され、未来のランチア・デザイン言語を創造する上で、私たちにインスピレーションを与えてくれました」
ブランド復活に向けて存在感をアピール
![今回、トリノで7年ぶりに行われた「ラリー・モンテカルロ・ヒストリック」のスタートには、037ラリーと共にルカ・ナポリターノCEOが登場。ランチアの復活をアピールした。](https://motor-fan.jp/genroq/wp-content/uploads/sites/2/2023/01/20220128_monte_Lancia037_Rally_07-1024x682.jpg)
今回、7年ぶりにイタリア・トリノでのスタートセレモニーが復活。フルビアやストラトス、デルタをドライブするクルーの多くが、トリノのサンカルロ広場でのスタートを選んでいる。ステランティス・コレクションとして、トリノのヘリテージミュージアムに展示されているラリー037は、ランチア・ブースにルカ・ナポリターノCEOと共に登場した。
ラリー037は1983年シーズンのWRC開幕戦モンテカルロを皮切りに、バルター・ロールとマルク・アレンのふたりが5勝を挙げて、革新的な4WDを持ち込んだアウディをわずか2ポイント上回りWRCマニュファクチャラーズ選手権タイトルを獲得した。
現在、ブランドの再構築を進めているランチアは、2022年末に新たな企業ロゴと、2024年から2028年にかけて投入を予定している3台のニューモデルを予告するデザインスタディ「Pu+Ra ゼロ」を公開。このPu+Ra ゼロには、037ラリーのデザインエッセンスも含まれているという。