効率性が向上した最上級仕様「ルノー メガーヌ E-Tech Iconic」欧州で発売開始

ルノー最新電動SUV「メガーヌ E-Tech」に排熱の効率化で航続距離を伸ばした「Iconic」追加

ルノーの最新世代BEV「 メガーヌ E-Tech」に高効率ヒートポンプを搭載したフラッグシップ仕様「Iconic」が登場した。
ルノーの最新世代BEV「 メガーヌ E-Tech」に高効率ヒートポンプを搭載したフラッグシップ仕様「Iconic」が登場した。
ルノーは、フル電動モデル「メガーヌ E-Tech」に、最上位グレードの「Iconic(アイコニック)」を追加した。新開発のヒートポンプを搭載することで、効率性が大幅に向上。バッテリーと電気モーターからの排熱を回収・再利用し、暖房のほか航続距離を伸ばしている。

Renault Megane E-Tech Iconic

モーターやバッテリーの排熱を活用

モーターやバッテリーから発生する排熱を活用する、ルノー独自開発のヒートポンプを搭載。暖房に活用するほか、後続距離も最大で9%向上する。
モーターやバッテリーから発生する排熱を活用する、ルノー独自開発のヒートポンプを搭載。暖房に活用するほか、航続距離も最大で9%向上する。

今回、新たに追加された「ルノー メガーヌ E-Tech Iconic」は、限定モデルとして投入された「ローンチエディション」の豊富な装備に加え、革新的な新開発ヒートポンプを搭載。さらに、豊富なカラーバリエーションが追加された。ヒートポンプの搭載により航続距離が向上し、電動クロスオーバーの使い勝手を大幅に進化させている。

ルノーが独自開発した特許取得済みヒートポンプは、バッテリーと電気モーターから発生する排熱を2倍の効率で回収。外気温が10℃を下回る場合、暖房として車内の温度を最適に保つと同時に、航続距離への影響を最小限に抑える効果を持つ。これにより、航続距離は高速道路で最大9%伸びる可能性があるという。

このヒートポンプ・テクノロジーの導入により、バッテリーと電気モーター温度を自然に下げることが可能になった。従来のヒートポンプよりも1/2のエネルギー消費量で車内を暖めることで、パッセンジャーにエネルギー効率の良い暖房を提供。この熱回収の過程は、バッテリーとモーターを貫くパイプにおいて、急速充電時や高速道路を走行する時など、バッテリーやモーターに大きな負荷がかかっているタイミングで行われる。

ボディカラーの選択肢が大幅に拡大

先行販売された「ローンチエディション」では限られたカラーバリエーションとなっていたが、2トーンペイントなど、様々なボディカラーを選べるようになった。
先行販売された「ローンチエディション」では限られたカラーバリエーションとなっていたが、2トーンペイントなど、様々なボディカラーを選べるようになった。

メガーヌ E-Tech Iconicは、ローンチエディションでは選ぶことのできなかった豊富なカラーバリエーションが用意された。ボディカラーはグレイシャーホワイト、ダイヤモンドブラック、シャドーグレー、セラミックグレー、ミッドナイトブルーなど、幅広く展開。さらに、2トーンペイントのオプションでは、お好みのボディカラーと、ルーフに「ダイヤモンドブラック」か「シャドーグレー」のアクセントカラーを組み合わせることができる。

エノス製20インチ・アルミホイール、ゴールドF1ブレード、Harman製9スピーカー・オーディオシステム、スマート・リヤビューミラー、アラウンドビュー3Dカメラシステムなど、豊富な標準装備を搭載する。

メガーヌ E-Techは、先進の電動プラットフォーム「CMF-EV」を採用した、ルノー新世代BEV第一弾。さらに、ルノーの最新デザインコンセプト「センシュアルテック(sensual tech)」を用いたクリーンなスタイルで、新たな「Nouvel’R」ロゴが導入された最初のモデルとなる。

「Iconic」の導入に合わせて、装備の異なる「Equilibre」と「Techno」の導入も欧州でスタート。日本への導入次期は未定となっている。

このままでは都市部での使用が難しくなってしまうルノー4をはじめとした旧型モデルに、電気自動車コンバージョンキットが発売される。

ルノーとR-FITがフランスで「4/5/初代トゥインゴ用EVコンバージョンキット」を販売

ルノーは「R-FIT」社と提携し、フランスにおいて電気自動車へとコンバージョンする「EVレトロフィット・キット」を発売する。EVレトロフィット・キットは、ルノー 4、ルノー 5、初代トゥインゴへの装着が可能となっている。

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ゲンロクWeb編集部

スーパーカー&ラグジュアリーマガジン『GENROQ』のウェブ版ということで、本誌の流れを汲みつつも、若干…