最近流行の本格マッサージガンのオリジナルを紹介

“マッサージガン”のオリジナルがこれ「Hyperice Hypervolt 2 Pro」【COOL GADGETS Vol.36】

電動ドリルのようなフォルムだが、その先に取り付けられたアタッチメントは回転するのではなく、飛び出たり引っ込んだりさせながら、振動を筋肉に与える。
電動ドリルのようなフォルムだが、その先に取り付けられたアタッチメントは回転するのではなく、飛び出たり引っ込んだりさせながら、振動を筋肉に与える。
ここ数年、新しいジャンルのマッサージ機として“マッサージガン”が人気だ。そのオリジナルと言えるのがこのHypericeというアスリート向け専門メーカーであるスポーツ医学の理論に則って開発された逸品を紹介する。(GENROQ 2022年9月号より転載)

新ジャンルのマッサージ機

パワフルなモーターを採用したことで強力な振動を実現。振動は5段階に調整可能で、毎分1700〜2700回の振動を生み出すことができる。一度使うと病みつきになる気持ちよさだ。
パワフルなモーターを採用したことで強力な振動を実現。振動は5段階に調整可能で、毎分1700〜2700回の振動を生み出すことができる。一度使うと病みつきになる気持ちよさだ。

50代も半ばになって格闘技を始めるという、実に無謀?なチャレンジを試みているワタクシだが、そんな筆者にとってはもちろん、いや疲れた身体を癒したい全ての人に知って欲しいのがHypervolt 2 Proだ。

ここ数年、“マッサージガン”と呼ばれる新しいジャンルのマッサージ機が人気を呼ぶようになったのだが、そのオリジナルと言えるのがこのHypericeというアスリート向け専門メーカーだ。

“Ice”とは氷、運動後のアイシングを意味している。Hypericeはさまざまなテクノロジーを駆使することで、筋肉の疲れを癒し、回復を早めることで、より高いパフォーマンスを発揮させたり、あるいは毎日トレーニングしても怪我をしにくいようコンディショニングを行う装置を開発している。他にも同社は身体を空気圧で包み込んでマッサージ&血流圧迫を行い、一気に解放することで回復させる装置やパワフルな振動機能を持つフォームローラーなど、様々なアイデアを駆使してトレーニングのリカバリー製品を生み出している。その中でも筆者が毎日欠かさず使っているのが、この製品だ。

スポーツ医学の理論に則った開発

まるで電動ドリルのようなフォルムだが、その先に取り付けられたアタッチメントは回転するのではなく、飛び出たり引っ込んだりさせながら、振動を筋肉に与える。その動きの幅は12mm。痛いんじゃないの? と疑うかもしれないが、実際にはメチャクチャに気持ちいい。最大で毎分2700回も刺激を与えると聞くと、ちょっとやりすぎじゃない? と思うかもしれないが、使い始めればそんな心配は吹っ飛ぶはず。

トレーニング後と風呂上がりに毎日のように使っているが、時間ある限り、ずっと使い続けたくなる魔力を持った装置だ。アタッチメントは5種類あり、刺激の与え方や強さに応じて取り換えながら利用する。

実はこの装置、きちんとスポーツ医学の理論に則って開発されたものだ。筋肉が疲労した時に生まれる物質には“粘性”があるそうで、それが筋繊維や筋膜の中に充満していく。疲労すると筋肉が固くなるのは、この物質のせいなのだそうだ。一方で硬くなった筋群を叩くことで、この疲労性物質の代謝を早めることができる。肩こりの時に肩を叩くと楽になるのはこのためだ。肩たたきはせいぜい毎秒2.7回とするなら、比較にならないほどの速さで叩き続けてくれるのがHypervolt 2 Proなのだ。

毎日質の高い練習をするために

身体にどのくらいの圧力で当てているか、圧力を自動感知して3段階のLEDライトで確認することが可能。圧力でセンサーを内蔵することで視覚で強弱を確認できる。
身体にどのくらいの圧力で当てているか、圧力を自動感知して3段階のLEDライトで確認することが可能。圧力でセンサーを内蔵することで視覚で強弱を確認できる。

実はより軽量なHypervolt 2という製品もあるが、“Pro”版は叩く回数こそ同じものの、1.5倍という強力なモーターを内蔵。バッテリー交換も可能で振動数調整も3から5段階に増やされてる。その分、約300g重いのだが、長く愛用するなら断然“Pro”版。

使い始めは重く感じるが、本体の重さに任せて刺激できるので、慣れるとその重さも使いやすさにつながる。しかもこれだけの強力振動を発生させながらも、動作音は静かで動画を眺めながら、ゆっくり身体のメンテナンスを行える。日々の疲れを癒すため、あるいは毎日質の高い練習をするため。目的は様々だろうが、あらゆる人が満足できるハズだ。

REPORT/本田雅一(Masakazu HONDA)
PHOTO/小林邦寿(Kunihisa KOBAYASHI)
MAGAZINE/GENROQ 2022年 9月号

PRICE

5万6000円

評価

絶対的な価格は高めだが耐久性やアタッチメントの造形など細かな作りは流石“元祖”。ハマると手放せなくなる装置だけに、バッテリーも交換できるProモデルがおすすめだ。

マッサージ効果:5
革新性:4
役立ち度:5
手軽さ:5
価格:3

フィルターは一般的な台形型ではなく円錐型を採用。熱によって失われる風味を最小限に抑えるコンパクトなコーヒーミルも純正で用意されるという。

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著者プロフィール

本田 雅一 近影

本田 雅一

テクノロジージャーナリスト、オーディオ&ビジュアル評論家。ガジェットはもちろん、ITやクルマにも精通…