第3世代に進化した新型「MINI カントリーマン」デビュー

3代目「MINI カントリーマン」はフル電動2機種を含む豊富なパワートレインをラインナップ【動画】

ラインアップ最大サイズを誇る新型「MINI カントリーマン」のエクステリア。
MINIとしては初めて4mを超える全長が与えられた新型「MINI カントリーマン」。ラインナップ最大のモデルとして、居住性と快適性が大幅に向上した。
MINIは、新型クロスオーバーSUV「MINI カントリーマン」を発表した。第3世代へと進化を果たした新型MINI カントリーマンは、全高60mm、全長130mm大型化。同時発表されたMINI クーパー 3ドアと同様、モダンかつミニマルなデザインが採用された。今回公開されたフル電動パワートレインを搭載モデルの「MINI カントリーマン E」と「MINI カントリーマン SE ALL4」に加えて、ガソリンエンジンとディーゼルエンジン搭載モデルもラインナップする。

MINI Countryman SE ALL4

サイズアップによる快適性の向上

3代目に進化を果たした、新型「MINI カントリーマン」。
MINIシリーズ最大のボディサイズを持つクロスオーバーモデルとして、人気を集めてきたMINI カントリーマンが、3代目に進化を果たした。

新型MINI カントリーマンは、全長4433mm、全幅1843mm、全高1656mmと先代モデルからサイズアップを果たし、MINIとしては初めて全長が4mを超えた。ホイールベースは2692mmに延長され、室内スペースも拡大。音声操作が可能な「MINIインテリジェント・パーソナル・アシスタント」が導入され、利便性や快適性の向上も実現している。

MINIブランドを率いるステファニー・ヴルストは、新型MINI カントリーマンの発表を受けて、次のようにコメントした。

「フル電動パワートレインを搭載したMINI カントリーマンは、新世代MINIファミリー最大のモデルです。そして、MINIブランドを電動モビリティ時代へと導く存在となります。また、ドイツで製造される最初のMINIとして、生産においても最高レベルの環境適合性を実現しました。その多用途性とパワフルな電動パワートレインにより、市街地だけでなく、ちょっとした冒険にも最適な1台です」

フル電動モデルと内燃機関モデルをラインナップ

今回発表された2種類のフル電動モデル「MINI カントリーマン E」と「MINI カントリーマン SE ALL4」に加えて、3種類のガソリンモデルをラインアップ。さらにディーゼルも追加される予定だ。
今回発表された2種類のフル電動モデル「MINI カントリーマン E」と「MINI カントリーマン SE ALL4」に加えて、3種類のガソリンモデルをラインナップ。さらにディーゼルも追加される予定だ。

フル電動パワートレイン搭載モデルは「MINI カントリーマン E」と「MINI カントリーマン SE ALL4」の2機種。ベーシック仕様のMINI カントリーマン Eは、最高出力206PS(150kW)、最大トルク250 Nmを発揮し、最大航続距離は462km。ハイパフォーマンス仕様のMINI カントリーマン SE ALL4は、最高出力317PS(230kW)、最大トルク494Nmを発揮し、航続距離は433kmが確保された。

また、高効率的ガソリンエンジンを搭載した前輪駆動の「MINI カントリーマン C」、全輪駆動の「MINI カントリーマン S ALL4」、全輪駆動のハイパフォーマンス仕様「MINI カントリーマン JCW ALL4」もラインアップ。ディーゼルエンジン搭載モデルも追加される予定だ。

大幅に進化を果たしたエアロダイナミクス

ラインアップ最大サイズを誇る新型「MINI カントリーマン」のエクステリア。
比較的サイズの大きなクロスオーバーながらも、Cd値は先代モデルの0.31から、0.26にアップ。シンプルでミニマルなデザインながらも、ひと目でMINI カントリーマンと分かるエクステリアを実現した。

新型MINI カントリーマンのアップライトでミニマルなエクステリアは、コンパクトクロスオーバーとしての冒険心や多用途性を表現。ショートオーバーハング、ショートボンネット、ロングホイールベース、大径ホイールなど、典型的なMINIのプロポーションに、オフロードモデルらしい表現力豊かなキャラクターが組み合わせられた。

今回、クリアカットされたサーフェイス、わずかに傾斜したルーフ、トリムレベルで異なるデザインが採用されるCピラーなど、新たなデザイン要素を導入。ライドハイトのあるクロスオーバーながらも、エアロダイナミクスレベルが大幅な向上を果たした。Cd値は先代MINI カントリーマンの0.31から、0.26にまで向上している。空気抵抗を引き下げることで、少ないエネルギーで長い距離を走行することが可能になった。

フロントセクションは、新世代MINIを象徴する八角形フロントグリルを採用。このグリル内には、レベル2の自動運転を可能にするドライバーアシスタント・システム用レーダーセンサーが組み込まれている。ミニマルなデザインのヘッドライトはクロームパーツを廃止。縦型ヘッドライトは、初代MINIをオマージュしたデザインが採用されている。

LEDデイタイム・ランニングライト・エレメントは、新型MINI カントリーマンに新鮮な表情を加える。オプションでフロントとリヤのLEDライトを、3種類のライトシグネチャーに切り替えることも可能。また、すべてのライトモードに「ウェルカム/グッドバイ・アニメーション」が用意された。

240mm円形有機ELディスプレイを採用

ラインアップ最大サイズを誇る新型「MINI カントリーマン」のインテリア。
同時発表された新型MINI クーパー同様に、コクピットのセンターに240mm円形有機ELディスプレイを配置。また、センターコンソールのギヤセレクターが廃止されており、実用的で広々とした収納スペースが確保されている。

インテリアは、ステアリングホイール奥のディスプレイを廃止し、クリアな前方視界と広々とした室内空間を実現。新型MINI クーパー同様に、センターに円形有機ELディスプレイを配置した。タッチディスプレイ機能を備えた、円形ディスプレイは、アレック・イシゴニスがデザインした初代MINIのインテリアをオマージュしている。

円形有機ELディスプレイは、MINI クーパーと同様に自動車メーカーとして世界初導入。インストゥルメントクラスターとオンボードモニターの機能を兼ね備えた、この有機ELディスプレイの直径は240mm。タッチコントロールはインフォテインメント機能とクライメート機能を統合しており、新たにデザインされたユーザーインターフェイスの「スパイク」も導入されている。

ダッシュボードには、インテリアに温もりと上質感をもたらす、リサイクル・ポリエステル製テキスタイルを初採用。この柔らかな印象を持つテキスタイルは、専用の縫製プロセスが導入されており、汎用性が高く、汚れた場合でも手入れが簡単な構造を実現している。

センターコンソールのギヤセレクターを廃止し、実用的で広々とした収納スペースを確保。ダッシュボード下部には、様々な機能を持った5つのトグルスイッチを配置した。パーキングブレーキ、ギヤセレクター、スタート/ストップキー、エクスペリエンスモードトグル、ボリュームコントロールなど、ディスプレイを介さずに直接操作することができる。

サイズアップの恩恵を受けた室内スペース

ラインアップ最大サイズを誇る新型「MINI カントリーマン」のインテリア。
ボディサイズとホイールベースの拡大により、前後シートの居住性が大幅に向上。ラゲッジスペースは通常状態で460L、リヤシートを折りたたむことで1450Lまで拡大する。

サイズアップの恩恵を受けた室内スペースは、ドライバーシートとパッセンジャーシートの快適性が大幅に向上。ショルダースペースは約30mm拡大、リヤシート幅も25mmワイド化された。スポーツシートは、ベーシック仕様とJCW仕様を用意。オプションでメモリー機能付き電動調整機能付きシートやマッサージ機能付きシートを選ぶこともできる。

リヤシートは、最大130mmのスライド機能を導入。状況に合わせてリヤのレッグスペースを拡大したり、ラゲッジルームの容量を増やすことができる。リヤシートの背もたれは、6つのポジションで最大12度まで個別調整が可能。ラゲッジ容量は通常の460Lから、リヤシートを折りたたむことで最大1450Lまで拡大することができる。

オプションで用意されたトレーラーヒッチは、電動で格納/伸張が可能。牽引能力は最大1200 kgとなっている。

新型MINI カントリーマンを動画でチェック!

第5世代へと進化した「MINI クーパー 3ドア」のエクステリア。

「MINI クーパー 3ドア」が10年ぶりのフルモデルチェンジ!まずはフル電動版「クーパー E/クーパー SE」先行デビュー【動画】

MINIがフルモデルチェンジを果たし、新世代MINIとしては4世代目となる新型「MINI ク…

キーワードで検索する

著者プロフィール

GENROQweb編集部 近影

GENROQweb編集部