Astemo「EICMA2026」に最新技術を出展

EICMA2026に出展するAstemoブース(イメージ)

Astemoは、2026年11月3日(火)から8日(金)までイタリア・ミラノで開催される世界最大級のモーターサイクルショー「EICMA2026」に出展し、二輪車の安全性・快適性、走る楽しさのさらなる向上に貢献する最新技術・製品を紹介する。

近年、二輪車市場では安全性能や快適性だけでなく、多様な走行シーンへの対応やライダーの個性に合わせた車両特性の実現が求められている。また、電動化の進展に伴い、高効率かつ高性能な電動パワートレインへの期待も高まっている。

Astemoはこうした市場ニーズに応えるため、車両特性そのものを変化させる電子制御サスペンション技術や、高いレイアウト自由度と優れた走行性能を両立するパワートレイン技術を展示する。また、サスペンションとブレーキを統合的に設計する技術など、ライダーの操作性や走行性能向上に貢献する先進ライディング技術も紹介する。

サスペンション技術

電子制御式減衰力可変ダンパー

電子制御サスペンション「EERA」シリーズの新しいラインナップとして、走行状況やライダーの要求に応じてスプリングレートを切り替えるサスペンションシステムを展示する。

本技術により、スポーツ走行時にはダイレクトな応答性を、ツーリング時には高い安定性・快適性を実現する。1台で複数の車両キャラクターを実現する新たなライディング体験を提案している。

パワートレイン技術

軽量・高出力を両立した二輪車向けインホイールモーターを展示する。独自のロータリーフィンによる自然空冷技術と高出力化技術により、コンパクトでありながら力強い走行性能を実現した。

インホイールレイアウトによる高い設計自由度と、ダイレクトドライブによる爽快な走行フィールを提案し、次世代電動モーターサイクルの可能性を広げる。またキャブレター、電子制御スロットルボディ等の内燃機関向け製品も展示する。

ブレーキ技術

Astemoがこれまでに培ってきた技術による高い制動性能と信頼性を維持しながら、多彩なデザイン展開を可能にする意匠カバー付き量産モノブロックキャリパーコンセプトを展示する。

車両の商品価値やブランド価値向上に貢献し、ライダーの所有感やカスタマイズの楽しさを高める新たなブレーキシステムとして、モーターサイクルデザインの可能性を提案する。また、ABS(アンチロック・ブレーキ・システム)やマスタシリンダーなどのブレーキシステム製品も展示予定だ。

モータースポーツ技術

次世代フロントエンドシステムを搭載したJSB1000クラスに参戦する「Astemo Pro Honda SI Racing」のマシン 

フロントフォークアクスルとブレーキキャリパーに適用した「機能協調設計(Harmonized Function Design)」を紹介する。本技術は、両製品の機能を横断的に協調設計し、軽量化・運動性能向上を実現させ、車両全体としての性能向上をめざすAstemo独自の開発コンセプトだ。

2024年の初公開以降改良を重ね、2026年シーズンより日本最高峰ロードレースカテゴリーであるJSB1000クラスに参戦するレースチーム「Astemo Pro Honda SI Racing」のマシンに搭載され、9月27日に開催されたスーパーバイクレース in 岡山の予選においてポールポジションを獲得している。

会場では実戦開発の様子を映像とともに紹介し、モータースポーツで培われた最先端技術と開発ストーリーを体感することができる。