『LUPIN ZERO』にはなぜ実在のクルマが多数登場するのか? 『ルパン三世』シリーズから読み解く! キーマンは名アニメーターの故・大塚康生氏!

『LUPIN ZERO』第1話で少年ルパンが藤岡組より奪ったマツダR360クーペ。1960年に東洋工業(現・マツダ)が発売した軽自動車で、同社初の4輪自動車となった。販売価格はスバル360より安く、庶民でもなんとか手に届くクルマということで、このクルマが初のマイカーとなったユーザーも多かった。
アニメーターとして『ルパン三世』に深く携わった故・大塚康生さんは、生前筆者にこのように語ってくれたことがある。「最近のルパンはボクや大隅さん、宮崎さんの作り上げたルパン像に引きづられ過ぎているのではないか、若いスタッフにはもっと自由にやってもらいたい」と。だが、現在DMM TVで配信中の『LUPIN ZERO』は大塚さんの懸念を払拭するように、これまでのシリーズとはひと味違ったものとなっている。それは過去のシリーズをリスペクトしつつも、少年ルパンというまったく新しいルパンの姿を描いているからだ。今回はまだ未見の『ルパン三世』ファンに向けて、今『LUPIN ZERO』を見るべき理由を語って行こうと思う。

今回の『LUPIN ZERO』は1~3話を見ただけでも製作スタッフが相当な気合を入れていることがわかる。おそらく全話を見終わったときには「ルパン三世シリーズの中でも上位にランキングされる傑作」と太鼓判を押せるものと確信している。
それはなぜか? 理由は色々あるが、何と言ってもルパン三世というキャラクターは昭和という時代との相性が良く、高度経済成長期という時代の中で少年ルパンがイキイキと動いているからだ。

マツダR360に日産ブルーバード、セドリック……ルパン三世の少年時代を描いたシリーズ最新作『LUPIN ZERO』はクルマ好きなら要チェック!

12月1日にローンチした定額制動画配信サービス「DMM TV」のオープニングを飾る独占コンテンツとして、16日から公開を開始した『LUPIN ZERO』。本シリーズは高度経済成長期の昭和30年代を舞台に、これまで描かれることがなかった少年時代のルパン三世にスポットを当てた作品となる。すでにご覧になった方も多いとは思うが、ルパン三世の魅力であるカーアクションは本作でも健在だ。今回はそんな話題作の『LUPIN ZERO』を紹介しつつ、登場するクルマにも注目していこう。

『ルパン三世Part1』オンエア前夜

『ルパン三世』が我々の前に初めて姿を見せたのは『漫画アクション』(双葉社刊)1967年8月10日号のことだ。
モンキー・パンチ先生の描く原作のルパン三世は、独自の美学を持ちつつも泥棒のみならず暴力や殺人さえも厭わない悪党として描かれており、ときにユーモラスな描写を交えつつも、ハードボイルドタッチのピカレスクロマンとして成立させている。ルパン三世というキャラの誕生はまさしく衝撃的なことであり、それが少年漫画には飽きたらない当時の青年たちを魅了したのであった。
東京ムービー創設者であり、敏腕プロデューサーとして腕を鳴らした藤岡 豊さんがこの作品の魅力にいち早く着目したことにより、これまでにない「日本初の大人向けアニメ」として『ルパン三世』の映像化が進められることになる。

1928~32年にかけて製造されたメルセデス・ベンツのスポーツカー。ルパンの愛車はエンジンをフェラーリ製のV12 に換装している。『ルパン三世Part1』ほか劇場版1作目の『ルパン三世vs複製人間』『ルパン三世Part3』のオープニングに登場。『ルパン三世Part1』中盤からルパンの愛車がフィアット500に変更されたのは、路線変更に伴う作風の変化のほか、このクルマの作画が大変な手間で、縦横無尽に動かせるアニメーターが大塚康生さんのほかには青木雄三さんくらいしかいなかったためだとか。

アニメ化に当たって藤岡さんが白羽の矢を立てたのが人形劇出身の演出家・大隅正秋(現・おおすみ正秋)さんであり、東映出身のアニメーター・大塚康生さんであった。
ふたりは「大人の鑑賞に耐えうる作品とするには”リアリティ”こそが肝要」との判断から、劇中に登場するガジェットは実在するものからキャラクターに合わせてチョイスする「実証主義」で臨むことを決定する。
ここでクルマや銃器、ミリタリーに関する大塚さんの幅広い知識が生かされ、原作マンガにはない登場人物の愛車(メルセデス・ベンツSSKなど)や拳銃(ワルサーP38やM19コンバットマグナムなど)、時計、タバコなどの設定が次々に描き起こされていった。

『ルパン三世Part1』中盤以降からルパンの愛車となったフィアット500F(写真右)。『ルパン三世Part1』前半を演出した大隅正秋さんはルパン三世を「倦怠を紛らわすために泥棒をする退廃したフランス貴族の末裔」としたことからメルセデス・ベンツSSKを愛車に選んだが、中盤より演出に参加した宮崎 駿さんは「常にスカンピンで面白いことはないかと目をギョロつかせているイタリア系貧乏人」とルパンを捉えたことからフィアット500をルパンに乗せることにした。なお、写真は生前に大塚康生さんから「好きに使って下さい」といただいたもので、ルパンの作画資料にも使われた大塚さんの当時の愛車。写真左のシトロエン2CVは宮崎駿さんが所有していたクルマで、のちに『カリオストロの城』でクラリスが逃走時に使用したクルマのモデルになった。

『Part1』の商業的失敗と『Part2』の爆発的ヒット

こうして『ルパン三世』の企画は動き出したわけだが、前例のない作品だけにスポンサーと放送枠の確保に難渋。放送が始まったのは1971年秋のことだった。
しかし、人気絶頂だったザ・ドリフターズの裏番組という不運や時代的に早すぎた内容など、さまざまな理由から視聴率は低迷。責任を取るかたちで大隅さんは途中降板し、シリーズ中盤からは大塚さんが招聘した宮崎 駿さんと高畑 勲さんという、後にスタジオジブリでその名を轟かせるビッグネームが演出を担当することになった。
それに合わせて「大人向け」という当初の企画は白紙に戻され、子どもでもわかるコミカルなアクションを重視した作品へと路線変更を受けることになる。だが、こうしたテコ入れでも視聴率は改善されることはなく『Part1』は全23話で打ち切られることになった。

『ルパン三世Part2』でルパンが愛用した アルファロメオ・グランスポルト・クアトロルオーテ。イタリアの自動車雑誌の発案で1960年代のアルファロメオをベースに、戦前のミッレミリアなどで活躍した6C1750グランスポルトを復刻させるべく、1965~67年にザガートの手で限定生産されたモデル。なお、異説としてルパンの愛車は6C1750グランスポルトそのものとするものもある。

ところが、本放送終了後に繰り返し放映された再放送で『ルパン三世』は大ブレイク! 1977年秋に新作の『ルパン三世Part2』がオンエアされることになる。
『Part2』は3年にも及ぶ長寿作となり、放送期間中に劇場用映画が2本制作され、最終回まで高視聴率をキープし続けた。以降、ルパンシリーズは1984年のTVシリーズ『ルパン三世Part3』をはじめ、年1作ペースで制作されるTVスペシャル、劇場用映画、OVAとさまざまなタイトルが制作され、ルパン三世は国民的キャラクターとして地位を不動のものとしたのであった。

『ルパン三世Part2』の第72話「スケートボード殺人事件」でルパンが使用したシボレー・コルベット ・スティングレー(C3)。大排気量のV8エンジンを搭載したGM/シボレーの誇るマッスルスポーツカーで、コルベットとしては3世代目にあたるモデル。本来2名乗車のコルベットだが、劇中に登場したクルマは4人乗りとなっていた。『LUPIN ZERO』の製作を請け負うテレコムが『ルパン三世Part2』で初めて手掛けたエピソードであり、作画には大塚さんも参加している。そのためなの車両の作画が大変リアルだった。
『ルパン三世Part1』で峰不二子が愛用したほか、『ルパン三世Part2』や『ルパン三世Part3』、劇場版、TVスペシャルなど、フィアット500と並んでシリーズに多数登場するクラシック・ミニ。1959年にアレック・イシゴニスが開発した革新的なFF小型車として世界的な人気を博した。劇場版第1作の『ルパン三世vs複製人間』ではオースチン・ミニクーパーがマモーの追手から激しい逃走劇を見せたほか、『ルパン三世Part2』第154話「ヘクサゴンの大いなる遺産」では4台の改造ミニクーパーが合体・変形してトレーラーになるという大技を見せる。

高度経済成長期の寵児だった「ルパン3世」というキャラクター

しかしながら、高度経済成長期の真っ只中に生まれたルパン三世は、長寿キャラクターとして愛され続ける存在でこそあれ、1980年代以降は作品として些か時代とズレが生じてしまった感が否めない。
ルパン三世が我々の前に登場した1960年代末という時代は、戦後復興がひと段落し、経済的な豊かさを大衆が享受し始めた一方で、公害や開発に伴う自然破壊、日米安保、泥沼化するベトナム戦争などの社会問題がクローズアップされ、学生運動に代表されるように若者たちが社会の矛盾に異を唱えた時代でもあった。

そんな時代に颯爽と現われた『ルパン三世』は、主人公が泥棒ということ自体が体制に対するカウンターであり、「権力に縛られない自由な存在」としての魅力に溢れていた。さらにはこの作品にはそれまでのマンガにはないスタイリッシュさと、時代の先端を行くファッショナブルさがあった。当時の若者はまさしくそこに惹きつけられたのだろう。
時代は情報化社会や管理社会が実現する遥か以前のことである。「狙った獲物は逃さない神出鬼没の大泥棒」や「ルパンが狙う簡単には手に入らないお宝」といった設定もそれなりにリアリティを感じることができた。

『ルパン三世Part2』第151話「ルパン逮捕ハイウェイ作戦」でルパンが使用した3代目スバル・サンバーバン。劇中に登場したのは軽規格変更で550ccになった後期型。劇中では南ニースが舞台ということで左ハンドルの輸出仕様となっていた。この回はなぜかスバルをフィーチャーしており、銭形警部の乗るパトカーも初代レオーネだった。制作はテレコムが担当したこともあり、劇場版に匹敵する作画クオリティでスバル車がよく動いていた。この回は廃車置き場のモブにティーガーやパンターなどのドイツ戦車が登場。細部に至るまで丁寧に描き込まれていたが本編には絡みなし。まさしくTV版としてはオーバークオリティ。

ルパン三世というキャラクターが帯びていたこうした時代性は、新作が作られるごとに次第に薄れていく。それ自体は大衆作品として人気を得る上で必然だったのかもしれないが、問題は社会が豊かになり、金さえ積めば何でも買えるようになると、人々がルパン三世の「盗み」という行為自体に共感できなくなり、彼が狙う「お宝」に夢やロマンを感じることができなくなってしまったことではないのだろうか。

『ルパン三世Part3』第1話「金塊はルパンを呼ぶ」でルパンが使用したフォルクスワーゲン・タイプ181。このクルマはタイプ1のコンポーネンツを流用し、第二次世界大戦でドイツ軍が運用したキューベルワーゲン風のボディを架装したクルマ。もともとはNATO軍向けの軍用車両として開発されたが、のちに民間向けとしても販売された。『ルパン三世Part3』の作画監修(この作品は作画監督をあえて置かず、担当するスタジオごとにキャラクターデザインを任せた)をクルマが得意なアニメーター・青木雄三さんが務めたことからなのか、毎回個性豊かなクルマがルパンの相棒として活躍した。

なんともなれば、実社会に生きる小市民たる我々はルパン三世の側にはなく、彼のような犯罪者の被害を受ける立場になるからだ。すなわち、現代はルパンが盗みを働いても喝采を浴びるような社会状況ではなくなり、そもそも彼が全身全霊をかけて盗むものがこの世からなくなってしまったのだ。さらに言えば、社会が高度にシステム化したことにより「神出鬼没の大泥棒」なる存在が”リアリティ”を失ったのである。
それ故に現代はルパン三世というキャラクターが成立しにくい時代になってしまったのではなかろうか。

TVスペシャルでたびたび次元大介が運転していたのが三菱500だ。このクルマは1955年に当時の通産省が打ち出した「国民車構想」に対応し、1960年に登場した小型車で、開発にあたってはドイツのゴッゴモビルを参考にしている。その名の通り、エンジンは500cc直列2気筒OHVをリアに搭載する。商業的にはスバル360の後塵を拝し、現在では知る人ぞ知るマイナー車となってしまっている。なぜこのクルマが次元の愛車に選ばれたのか経緯は不明。

ルパン三世という作品の持つ問題点は、80年代にはすでに制作スタッフの間でも認識されていたようで、宮崎 駿さんは『カリオストロの城』で物ではなく少女の心を盗ませ、幻に終わった『押井 守版 ルパン三世』ではルパン三世という存在そのものを虚構にしようとした。
また、TVスペシャル第1作の『ルパン三世 バイバイ・リバティー・危機一発!』で出崎 統さんは、情報技術の発達で盗みがしにくくなり、愛人のもとで引きこもり生活を送るルパン三世の姿を物語冒頭で描いている。

1990年代以降もシリーズは作られているが、それは制作スタッフの創意工夫と努力、アイデアの結晶によりエンタメ作品としてギリギリのラインで成立させているのであって、1960~1970年代に時代の先端を走っていた『ルパン三世』は、1980年代に時代に追いつかれ、それ以後は懸命に時代を追い続けているという図式に変わりはない(平成の『TVスペシャル』の多くがルパン一味が事件を起こすのではなく、他者の事件に巻き込まれるストーリーが多いのはそのためだろう)。

TVスペシャル第14作「EPISODE:0 ファーストコンタクト」でルパンが使用したACコブラ427。1966年に伝説のレーシングドライバーのキャロル・シェルビーが英国製のACエースに、フォード社製の巨大なV8を搭載するアイデアに基づいて製造された。ルパンが使用したのは7.0Lエンジンを搭載したシリーズ最強モデル。

原点回帰を合言葉に昭和の物語へと回帰した『峰不二子という女』

あとは人々から飽きられ、興味を失われ、キャラクターとしての寿命が尽きるのを待つばかりと思われていたルパン三世だが、こうした状況をひっくり返し、シリーズに新たな息吹を吹き込んだ作品が、2012年に深夜枠で放送された『LUPIN the Third -峰不二子という女-』だ。

『次元大介の墓標』でルパンと次元がヤエル奥崎から逃走するために路上駐車していたアルファロメオ1750GTVを拝借。このクルマはアルファロメオの戦後最大のヒット作となったジュリアシリーズのクーペモデルで、劇中に登場したモデルは1967年に登場した後期型。初期型にあった特徴的なフロントノーズの「段」がなくなったことから「スラントノーズ」の愛称でファンから呼ばれている。ルパンが使用した1750GTVは、敵の攻撃によりルーフを失うが、物語の最後まで走り続けた。

この作品は時代設定を1960~1970年代へと時計の針を巻き戻し、原作漫画をリスペクトした前衛的かつエロティシズムに溢れる大人を対象にした作品として作り上げたのだ。そう、作品を現代という頸木から切り離し、彼らが彼らとしてもっとも輝いていた時代の物語として、原作や『ルパン三世Part1』で描かれていたニヒルでシニカル、ハードボイルド色の強い作品として……。
そして、この路線は『LUPIN THE III RD』に引き継がれ、現代を舞台にしたシリーズとは時間軸の異なる物語として『次元大介の墓標』『血煙の石川五ェ門』『峰不二子の嘘』と続くことになる。

『血煙の石川五ェ門』でルパン・次元・不二子が使用したダットサン・フェアレディ2000(SR311)。国産初の最高時速200km/hを超える高性能なオープンスポーツカーとして1967年に登場した。デビュー年の「第4回日本グランプリ」をはじめ国内外のモータースポーツでも活躍。モデルバリエーションとしては2名乗車仕様のほか、劇中に登場したモデルのように後部に簡易的座席を設けた3名乗車仕様も存在した。1969年に後継車となるファレディZ(S30)が登場した後もしばらくは併売されている。

『峰不二子という女』によって再び作品に活力を取り戻した『ルパン三世』は、2014年には正編TVシリーズとしては30年ぶりとなる『ルパン三世Part4』、18年の『ルパン三世Part5』、21年の『ルパン三世Part6』と相次いで新作が作られた。
もちろん、これらの新TVシリーズもエンタメ作品としては一級品であり、見どころの多い作品ではあるのだが、やはりルパン三世はもともとキャラクターが色濃く帯びていた時代性からなのか、管理社会が進んだ現代よりも、社会に混沌さが残る昭和を舞台にした方が似つかわしいように感じられる。

『Part5』第12話「十三代目石川五ェ門散財ス」にてルパンが使用した初代セリカクーペ1600GT(TA22)。1970年代を代表するトヨタのスペシャリティカーで、ノッチバッククーペのほか、のちにリヤゲートをもつリフトバックも追加されている。ルパンが日本車を愛車にするのは珍しく、他にはTVスペシャル第14作「ルパン三世 1$マネーウォーズ」のスバル360くらいなもの。しかも、このセリカはチンスポイラー・オーバーフェンダー・リアスポイラーと1970年代当時の走り屋仕様になっているところが興味深い。

ジャガー・EタイプロードスターにフォードA型? 若き日のルパン三世を描く話題作『LUPIN ZERO』はクルマにもこだわりアリ! 登場するモデルはコレだ!

配信開始以来、アニメファンだけでなく幅広い視聴者層から注目を集めている『LUPIN ZERO』。『ルパン三世』シリーズだけあって、登場するクルマはこだわりをもって描かれている。12月23日より配信が開始された新エピソード・第3話『一世の孫、跡目を競う』と、そこに登場するクルマを解説していこう! さらに、配信開始日に東京で行われた「『LUPIN ZERO』プレミアム上映会」の様子もチェック!

少年ルパンを主人公に『Part1』への橋渡しとなる『ZERO』

そして現在、DMMで独占公開されている『LUPIN ZERO』もまた、まさしく高度経済成長期の昭和を舞台にした作品だ。しかも、これまで描かれることのなかった少年時代のルパン三世を主人公とすることで、アダルティな『峰不二子という女』や『RD』とは違ったアプローチで制作されている。
その作風は『ルパン三世Part1』への橋渡しということを意識しつつ、視聴者層を大人に限定することなく、モンキー・パンチ先生が描いた原作マンガ、Part1前半の「大隅ルパン」、Part1中盤以降の「宮崎・高畑ルパン」の要素を巧みに取り入れ、まだ何者でもないルパン三世の少年時代を見事に描いたところに大きな特徴がある。これはこれまでのシリーズを研究し、だが過去の作品に囚われすぎることもなく、青年ルパンから逆算してあるべき姿であろう少年ルパンを描いた監督・酒向大輔さんの手腕によるものだ。これが初監督作品だというのだからまったく恐れ入る。
「ルパンがやりたくてアニメーターになった」という彼の言葉は伊達ではない。

LUPIN ZERO
原作:モンキー・パンチ
監督:酒向⼤輔
シリーズ構成:⼤河内⼀楼
設定考証:⽩⼟晴⼀
キャラクターデザイン:⽥⼝⿇美
美術監督:清⽔哲弘/⼩崎弘貴
⾊彩設計:岡亮⼦
撮影監督:千葉洋之
編集:柳⽥美和
⾳響監督:丹下雄⼆
⾳響効果:倉橋裕宗
⾳楽:⼤友良英

メインテーマ「AFRO"LUPIN'68"」
作曲:⼭下毅雄
編曲:⼤友良英
エンディングテーマ「ルパン三世主題歌Ⅱ」
歌:七尾旅⼈
作曲:⼭下毅雄
編曲:⼤友良英
劇中歌「かわいい男の⼦」
歌:SARM
作詞・作曲:荒波健三 

アニメーション制作:テレコム・アニメーションフィルム
製作:トムス・エンタテインメント

声の出演
ルパン:畠中祐
しのぶ:⾏成とあ
次元:武内駿輔
洋⼦:早⾒沙織
ルパン⼀世:安原義⼈
ルパン⼆世:古川登志夫

原作:モンキー・パンチ ©TMS
『LUPIN ZERO』本予告編
アニメ『LUPIN ZERO』公式Twitter

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著者プロフィール

山崎 龍 近影

山崎 龍

フリーライター。1973年東京生まれ。自動車雑誌編集者を経てフリーに。クルマやバイクが一応の専門だが、…