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コンパクトなハッチバックモデルに高性能エンジンを搭載したモデルは、かつては「ホットハッチ」や「ボーイズレーサー」などと呼ばれ、免許を取得したばかりの若者や、モータースポーツ参戦のエントリーモデルとして人気が高く、国内外の多くの自動車メーカーがラインナップしていた。
しかし、自動車を取り巻く環境の、自動車に対するユーザーの意識の変化によって、次々とラインナップから姿を消した。国産メーカーではスズキ・スイフトスポーツが数少ないスポーツハッチバックの1台として、幅広い層から人気を集めている。
そのスズキ・スイフトのオーナーとファンを対象とした「スイフト・オーナーズミーティング」が、4月23日に開催されたモーターファンフェスタ2023のイベントの一つとして富士スピードウェイで行われ、全国から100台のスイフトと多くのファンが集まった。
スイフトはカスタムの素材としても人気が高く、イベント会場にも多数のカスタムカーの姿も。その中から気になる車両をチョイスして紹介する!
異色のオフロード風リフトアップカスタム
2016年式 スイフトスポーツ(ZC32S)
会場の中でもひと際目立っていた黄色いのっぽのスイフトスポーツは、オーナーの「あも」さんが6年間乗り続けているもの。元々はモンスタースポーツのコンプリートカーVer.3だったそうで、車高短ばかりなのであえてリフトアップのスタイルに仕上げたのだとか。
足回りはBLITZの車高調と326Powerの200mmチャラバネによってリフトアップ。15インチのホイールにはオフロード用のタイヤを履かせ、カンガルーバーやヒッチキャリア、ルーフキャリアにサイドオーニングなど、SUVらしさを盛り上げるパーツがたくさん。
専用品が存在しないので、ワンオフで製作したパーツも多い。フロントバンパーはZC33S用を加工して取り付けているが、違和感なくフィットしている。
“スポーツ”じゃなくても走る楽しさは変わらない!
2017年式 スイフトRS(ZC83S)
モノトーンのボディにエンケイのゴールドカラーホイールが輝くスイフトはRSがベース。オーナーのしらすさんは「スイスポより燃費が良くてガソリンがレギュラー指定だったから」というのがRSを選んだ理由だとか。
スイフトスポーツよりエンジンパワーは劣るものの、軽量でハンドリングの良いRSにはクルマを操る楽しさがある。
フロントバンパーはスイフトスポーツ用を移植しており、迫力ある顔つきに変貌している。さらにスイフトスポーツ用のリザルト製ボンネットやカナード、テールゲートスポイラーを装着。マフラーはワンオフの4本出しとなっている。
少しずつ手を加えながらスイフトを楽しんでいるのがわかる1台だ。