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待望の6速MTを搭載しファインチューンも実施
2019年におよそ17年ぶりの復活を果たした、トヨタの2シーターFRスポーツカー。最大のトピックは技術提携を結ぶBMWとの共同開発で、プラットフォームやエンジンといった主要部分をBMW Z4と共用していること。その生産は、オーストリアの自動車製造会社であるマグナ・シュタイヤーが行なっている。
エクステリア
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ℓ直列4気筒ターボエンジンも設定する。
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ラインナップは3.0ℓ直列6気筒ツインスクロールターボを搭載する「RZ」と、直列4気筒ターボ(258㎰/400Nm)を搭載する「SZ―R」および同(197㎰/320Nm)の「SZ」3種類。RZの最高出力は発売当初340㎰だったが、その後の改良で387㎰まで向上(500Nmの最大トルクは同じ)。さらに22年モデルでは、これまで8速ATのみだったトランスミッションに6速MTが追加され、19インチホイールも新意匠の鍛造タイプとなった。
インテリア
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また、すべてのグレードで、制御系と足まわりをファインチューニング。スタビライザーブッシュの特性や、ダンパーの減衰力特性、可変ダンパーシステムであるAVS、電動パワーステアリングおよびVSC(車両安定装置)の制御を変更するなどして、ハンドリング性能を高める一方で、乗り心地も向上させている。23年4月にはRZグレードの8速AT仕様をベースに「PlasmaOrange 100 Edition」を100台限定で抽選販売するとアナウンスした(現在は受け付け終了)。
パワフルかつ官能的な直6 好バランスの直4も魅力的
スープラ最大の特徴は、ずばりコーナリング性能の高さだ。そのためにトヨタ開発陣はそのボディを2シーターのみに割り切り、86より100㎜も短い2470㎜のホイールベースを与えて1.55というホイールベース・トレッド比を実現した。そのハンドリングは発売前のプロトタイプ時こそトリッキーな挙動が目立ったが、基本的にはフロントノーズに直列6気筒ターボを搭載するとは思えないほどよく曲がるスポーツカーに仕上がっており、市販車として発売されてからはリヤのスタビリティも大きく改善された。また改良を重ねるごとに、質感にも磨きが掛けられている。
うれしい装備
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エンジンはなんといってもBMW製の3.0ℓ直列6気筒ターボがパワフルで官能的。さすがに同社のフラグシップモデルであるM3/M4用「S58」ユニットには一歩譲るものの、淀みなく吹け上がる質感の高さは現代のミドル級スポーツカーとしては最高水準だと言える。満を持して登場した6速MTはタッチに節度感があり、この直列6気筒エンジンの魅力を存分に引き出してくれる。対して4気筒ターボ搭載モデルは1.55のホイールベーストレッド比に50対50の前後重量バランスを実現したシャシーのバランスがとても良く、車重の軽さも手伝って動きが軽快。エンジンの吹け上がりはスムーズで、そのパワーを使い切る気持ち良さという点ではRZにひけを取らないドライビングの楽しさがある。
Country Japan Debut 2019年5月(一部改良 22年7月) 車両本体価格 499万5000円~731万3000円
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※本稿は、モーターファン別冊 ニューモデル速報 統括シリーズ Vol.151「2023-2024 スポーツカーのすべて」の再構成です。