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5年5万km 燃費はどうだった?
早いもので、マイカーF30後期型BMW320dスポーツが2回目の車検を迎える時期になった。つまり5年経ったというわけだ。走行距離は約5万km。5年5万km。1年1万kmは、平均値よりは多いが、過走行というほどでもない。
5年経ったが、内外装ともにさほどやれた感じもなく、好調だ。BMWのメンテナンスプログラムに加入しているために、整備点検はディーラーにお願いしている。1年毎の点検で交換すべき油脂類、フィルター類は交換をしてきた。エンジンオイルも1年毎に交換している。
ここまでの燃費は以下の表の通りだ。ここ10ヵ月10278kmの燃費は17.2km/L、平均速度は31.9km/hだ。Dセグメント・セダンの燃費としては優秀なのではないだろうか?
日時 | オドメーター | 平均燃費 | 平均時速 | 走行距離 | |
購入後1年 | 2019年12月 | 9800km | 15.0km/L | 計測せず | |
購入後2年 | 2020年12月 | 17123km | 15.4km/L | 29.0km/h | |
購入後3年 | 2021年12月 | 26284km | 15.6km/L | 29.2km/h | |
2022年2月 | 30221km | 15.7km/L | 29.7km/h | ||
システムリセット | 2022年5月13日 | 32823km | |||
2022年9月30日 | 37124km | 17.3km/L | 33.2km/h | 4392km | |
購入後4年 | 2022年12月24日 | 40000km | 17.2km/L | 32.4km/h | 7177km |
購入後5年 | 2023年11月2日 | 50278km | 17.2km/L | 31.9km/h | 10278km |
5万kmでいくら燃料代がかかったか? ガソリンだったらいくらか?
さて、この5年5万kmでどれほどの燃料を消費し、燃料代はいくらだったのか? ザッと計算してみた。
ちなみに、F30型が搭載しているB47型2.0L直4ディーゼルターボは、尿素SCRシステムを搭載していない。だから、AdBLUE(尿素水)の補給の必要はない。
じつは、ディーゼルのF30後期型BMW320dスポーツの前の愛車は、ガソリン(N20型2.0L直4DOHCターボ)を搭載するF30前期型BMW320i SEだった。F30前期型320i SEは7.2万km走行して実燃費が11.5km/L(平均時速は30.2km/h)だった。
2018年型の320iのモード燃費はJC08モード(だったのだ、まだ)
320dスポーツ:21.4km/L
320iスポーツ:16.0km/L
BMW320dのトータルの燃費を17.2km/L、ガソリンの320iを12.8km/L(どちらもモード燃費の80%)だったと仮定すると、ここまでの50278kmでどれほどの燃料代がかかったか。
といっても、この5年間のガソリン価格(軽油価格)の上昇はすさまじい。
ちなみに、この320dを購入した2018年12月25日の価格(資源エネルギー庁のデータ)は
レギュラーガソリン:146.6円/L
ハイオク:157.3円/L
軽油:127.2円/L
これが2023年10月30日になると
レギュラーガソリン:173.4円/L
ハイオク:180.0円/L
軽油:152.9円/L
だから、どこを基準にするかで変わるが、仮に
ハイオク:170円/L 軽油:142円/L(価格差28円/L)とすると
320i:約3928L=65万0760円
320d:約2923L=41万5066円
で燃料代の差額は23万5694円という計算になる。
2018年型BMW320dスポーツと320iスポーツの価格差は25万円だから、5年5万km走行したら、ディーゼル代は燃料代で取り戻せることになる。逆に言えば、それだけ乗らないと、ディーゼルの経済性を享受しにくいわけだ。
だいたい、どのブランド問わず
NAガソリンエンジンとディーゼルの価格差は30-35万円程度
ガソリンターボエンジンとディーゼルの価格差は20-25万円程度
だから、ざっくり言って5万km前後走行すると燃料代でディーゼルエンジン代を取り戻せる計算だ。これが国産車の場合、ハイオクではなくレギュラーエンジンと軽油の価格差となるから、もう少し走らないとモトが取れないだろう。
ディーゼルの良さは、燃料代が安いだけではない。まずは燃費そのものがいいから1回の給油で1000kmほど走れるのがいい。また、大トルク(320dの場合は最大トルク400Nm、320iは270Nm)ゆえの余裕がいい。高速走行時の追い越しなど本当に楽なのだ。
2回目の車検はいくらかかる?
組み合わせる名機ZF製8速AT、8HPは5年経っても絶妙なシフトスケジュールでストレスなし。電気自動車の試乗が増えて、エンジン始動時やアイドリング時のディーゼル音が「うるさいなぁ」と感じることは確かにある。でも、このサイズのセダン、しかもFRセダンはいまや稀少種だ。2回目の車検を通して、さらにBMW320dとすごそうと思う。ということで、このBMW320d長期レポートは、まだ続きます。
参考までに、ディーラーからの通知で2回目の車検で必要な書類と費用は次のようになるという。
入庫時に必要な書類と費用
車検証/自賠責保険証/印鑑/納税証明書(本年度のもの)
重量税(1.5t~2.0t):20,000円
自賠責保険(24ヵ月):17,650円
車検印紙代(指定工場):1,400円
車検代行手数料:17,600円
技術情報管理手数料:400円
合計:57,050円
これ以外に
法定2年点検:36,300円
BMW推奨点検(法定点検付随):6,600円
測定検査料:33,000円
下回りスチーム洗浄料金:13,200円
整備料金:別途お見積もり
ということだ。