脱着は面倒くさい? 塗装や樹脂パーツのためにボディカバーは必須! フィット感で純正アクセサリーをセレクト【BMW Z4オーナーレポート vol.8】

愛車を手に入れると、メンテナンスや車載アイテムなど、様々なカー用品が気になりだすもの。今回は、Z4の為に購入したカー用品についてご紹介したい。今回は、ボディカバーだ。

実は、最初に購入した用品が、ボディカバーだ。走行距離が少ないとはいえ、私のZ4は18年落ち。それにも関わらず、樹脂やゴムパーツのコンディションは良好だった。恐らく歴代オーナーは、屋内駐車場か屋根付き駐車場で保管していたのだろう。

BMW Z4(E85)

しかし、これから駐車するのは、基本的には青空の下。当然、劣化を最小限に留める努力が必要。だからこそ、洗車後の保管など、綺麗な状態を保っている時は出来るだけカバーをかけて置きたいと考えたのだ。

意外に悩ましいボディカバー選び……純正アクセサリーという選択

ボディカバーは、海外製品を中心に多くの汎用品が流通しており、それらは価格も手頃。ただフィットしないボディカバーでは、内部に砂などが入り込むリスクが高く、風による揺れやカバー自体の着脱等で擦り傷が発生に繋がる。以前の愛車で、元オーナーが付けてくれた汎用品のボディカバーを使っていたことがあるが、やはり車両の四隅の角がスレてしまい、ボディラインがぼやけてしまったので、コンパウンドで磨いた経験もあった。

そのため、車種別専用品が欲しいと思ったのだ。しかし、車種別専用品となるとボディカバーメーカーが手掛けたもので、フィット感が良く品質も高い反面、かなり高価となる。そのため、ちょっと手を出しにくいのも事実。そこでさらに探し回っていると、意外な選択肢を見つけることが出来た。それが純正ボディカバーだ。

BMW純正ボディカバー。

なんとBMW純正アクセサリーでは、まだ一部旧型モデルのボディカバーの販売を継続している。BMWジャパンの公式サイトには情報が掲載されていないが、BMWパーツを取り扱うネットショップでは、複数の車種が販売されていることが確認できる。

初代BMW Z4(E85)の場合、ぴったりの前期型用が入手可能。仕様が異なる2種類があり、ひとつは、厚手のポリエステル生地で防炎加工が施されたもの。もうひとつが、同じくポリエステル製だが、裏側に起毛が付いたもの。価格面では前者の方がお手頃だが、傷つき防止という面では圧倒的に後者の方が魅力的。国産車でも純正アクセサリーでボディカバーが用意されているが、防炎加工品であるものの裏地に起毛が無いものばかり。それだけに、起毛付きの純正品は貴重といえる。

傷つき防止の裏起毛処理。

価格は2万7720円(※)で、早速ネットショップで注文すると、すぐに返信があり「現在、在庫切れだが生産予定があり、注文は可能。もし注文した場合は、1〜2か月後の納品となる」とのこと。どうも国内で供給している雰囲気。もしかすると、日本オリジナルのアクセサリーなのかもしれない。もちろん、即オーダー。連絡の通り1か月ちょっとで届いた製品は、質感も良く、裏地も柔らか。なんと専用の収納バッグと日本語説明書付きと、さすが純正アクセサリーと感心する内容だ。
※購入当時の価格

到着した純正アクセサリーのZ4(E85)専用ボディカバー。専用収納バッグと日本語説明書付き。

いざ装着! コンディション維持だけでなく防犯対策にもなる?

Z4に装着してみると、当たり前だが、フィット感もばっちり。固定は前後に紐が通してあり、必要ならばボディサイドにも紐の通し穴があるので風対策の補強もできる。フォルムにジャストな形状に加え、ドアミラー部は全体を包み込む袋状カバーが付いていることも効果的のようだ。

ただし、アンテナ用の逃げやカバーはないので、取り外しが必要となるが、それほど手間ではないので良しとした。ボディカバー自体はしっかりしているが、裏の起毛は毛足も短め。ふわふわの毛足の裏地を使い、複数枚の生地を重ねたボディカバーメーカーのものと比べると作りはシンプルだ。それでも現実的な価格でボディが保護できるのは嬉しい限りだ。

左リヤに装着されているアンテナは、カバー装着時には外す必要がある。

銀色のカバーに包まれた姿は、車種が特定しにくいので秘匿性が高まるが、なんと正面にはデカデカと「BMW」の文字が……。これでは防犯効果は半減してしまう。うちのZ4については希少性も無いのであまり盗難の心配は少ないが、特別なモデルや高価なモデルに乗っているオーナーには、ロゴ無し仕様も選べるようにしてもらえると喜んでもらえるのではないだろうか。

Z4にカバーを装着した状態。フロントグリル部にはBMWの文字と、その下にキドニーグリルがうっすら浮いて見えるのは、秘匿性といった観点からはマイナスか。

また収納バッグも現時点では未使用。個人的には、バッグレスで少しでも価格が安い方がありがたいかなとも思うのだが……。今度、収納性についても検証してみたいと思う。
余談だが、以前、中古車店でチェックしたZ4にも同じバッグが入っていたのだが、結構、立派な作りに見えたのでボディカバー収納バッグとは想像もしなかった。

機能性が高い社外の専門メーカーのボディカバーも魅力的だが、今回のBMWアクセサリーに純正品でもコスパの良いものもある。ボディカバーを検討する際は、ぜひ純正アクセサリーの適合品の作りや価格もチェックしてみて欲しい。次回も、手軽にネットで入手したカーアクセサリーやメンテナンス用品について紹介する予定だ。

<追加情報>
昨今の原料高の影響か、私が購入したBMW Z4(E85)前期型用ボディカバーも値上がりしてしまった。特に純正用品は値引きが少ないものが多いので、もし検討中のものがあれば、少しでも早く購入した方がお得かも知れない。
2023年11月現在

キーワードで検索する

著者プロフィール

大音安弘 近影

大音安弘

1980年生まれ、埼玉県出身。幼き頃からのクルマ好きが高じて、エンジニアから自動車雑誌編集者へ。その後…