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シャシー強化にブレーキ刷新 足まわりや操舵性も大幅熟成
レクサスの入門機種といえばLBXだが、それはあくまで日本や欧州でのこと。アメリカを筆頭に中国、中東などでは今もUXがエントリーモデルだ。さらに、今後のレクサスが強力に拡大していく予定の電気自動車(BEV)でも、現在はUXが最も手頃な選択肢となっている。
エクステリア
そんなUXは現在も積極的に開発されており、デビューから丸5年が経過した昨年末には、史上最大といえる大幅改良が実施された。今回の改良では純エンジン車のUX200が廃止されて、主軸のハイブリッド車が電動システムの刷新でUX250hから「UX300h」へと進化。BEVの「UX300e」も急速充電性能などを向上させた。内外装も一見すると変わり映えしないよう見えるが、全車でメーターパネルが12.3インチ液晶に、シフトレバーが小型の電気式に交換されている。
インストルメントパネル
ただ、それ以上に手が込んでいるのはシャシーだ。その1年前にもスポット打点増などの強化をされたボディは、あらためて前後に新たな補強が加えられたほか、サスペンション締め付けトルクも強化された。さらにはブレーキシステムも刷新。それらに合わせてショックやパワステなどを熟成させたとしている。
居住性
実際、最新のUXは、いい意味で昔ながらのレクサスらしいソフト肌ざわりを披露しつつ、そこに正確な反応を融合している。
うれしい装備
月間販売台数 511台(23年9月~24年2月平均値)
現行型発表 18年11月(大幅改良 23年12月)
WLTCモード燃費 26.3km/l ※「UX300h」系「F SPORT」を除く)のFF車
ラゲッジルーム
ハイブリッドやブレーキによる加減速も、まさに意のまま。正直いうと「UXはまだここまで良くなるポテンシャルがあったのか?」と驚くほどである。
※本稿は、モーターファン別冊 ニューモデル速報 統括シリーズ Vol.158「2024-2025 国産&輸入SUVのすべて」の再構成です。