すべてが好バランスで高品質のミドルサイズSUV「フォルクスワーゲン・ティグアン」【最新SUV 車種別解説】

日本向けフォルクスワーゲンSUVのフラッグシップモデルが「ティグアン」だ。元々欧州ではミドルサイズSUVのベストセラーとして、品質、室内空間、使い勝手とも定評があったモデル。あらゆる面でバランス良く、ハイクオリティに仕上げられている。
REPORT:佐野弘宗(本文)/山本晋也(写真解説) PHOTO:平野 陽 MODEL:河辺ほのか

大改良でデジタル装備を更新 1.5lターボの走りに感心

いつしか日本で3種類のSUVを取り揃えるようになったVWは、今や「輸入SUVブランドナンバー1」の座を確固たるものにしつつある。そんなVWのSUVで最も長い歴史をもち、国内フラッグシップとなるのがティグアンだ。

エクステリア

「R-Line 」専用バンパーなどにより全長、全幅が大きくなっている。標準系グレードは全長4515mm、 全幅1840mmとなる(全高は同じ)。ティグアン「R」は楕円の4本出しマフラーとなっている。最小回転半径は5.4m。

セグメント的にはゴルフのSUV版とも言うべきティグアンは、欧州では押しも押されもせぬベストセラーSUVで、品質、室内空間、使い勝手ともども、さすがはバランスの良い仕上がりだ。

インストルメントパネル

9.2インチのインフォテイメントシステムと高解像度ディスプレイのデジタルメーターにより、多くの情報をクリアに見せてくれる。スポーティなアルミ調ペダルは「R-Line」に標準装備、オーソドックスなスポーツ性を表現する。

現行型ティグアンは2017年初頭に国内発売された通算二代目だが、いま手に入るのは 21年5月に上陸したマイナーチェンジモデル。使い勝手の良いパッケージレイアウトはそのままに、LEDやデジタル技術で細部がアップデートされている。

居住性

マイチェンで話題となったのは、従来の売れ筋だったディーゼル4WDが姿を消してしまったことだ。排ガスの技術的な問題らしく、現時点ではディーゼル国内導入のメドは立っていないとか。よって、しばらくは1.5lガソリンターボFFの3機種と、爆速スポーティモデルとなる2.0lガソリンターボ4WDの「R」から選ぶことになるようだ。

うれしい装備

積載する荷物が多くなったときは、ラゲッジ壁面にあるレバーを引くことで後席を格納できる。いちいち前に回らなくて済むのは便利だ。
前席の背面に大中小3つのポケットが用意され、手荷物をしまうのに便利。ドリンクホルダー付きアームレストも用意されている。
「R-Line」にオプションのDCCはサスペンションやステアリングなどのシャシーセッティングを一括で切り換え、さまざまなキャラを味わえる。
月間登録台数   54台(21年10月〜22年3月平均値)
現行型発表      17年1月(マイナーチェンジ 21年5月)
WLTCモード燃費 14.3km/l※FF車

ラゲッジルーム

この車格で1.5lだと不安になる向きもあろうが、普段使いにはちょっと驚くほど力強く、しかも中低速域でもピーキーさがないのはさすがである。どうしてもティグアンの4WDが欲しいなら「R」を選ぶしかないが、「R」は良くも悪くもハードな乗り心地と後輪左右トルクベクタリングをもつ超スポーツモデルである。買うならご覚悟を。

※本稿は、モーターファン別冊ニューモデル速報統括シリーズVol.141「2022-2023 国産&輸入SUVのすべて」の再構成です。

http://motorfan-newmodel.com/integration/141

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