工夫が凝らされたリヤハッチに畳みやすくなった3列目シート 新型ノア/ヴォクシーはどんどんラゲッジを使いたくなる!

大きく重いリヤハッチに、畳むのに手こずる3列目シート……。こういった理由からミニバンでラゲッジを余り使わないという人も多いようだが、新型ノア/ヴォクシーではそのウィークポイント対策も万全なのだ。

フォト=平野 陽

一度手で押さえるだけで簡単にストップできる世界初のリヤハッチ!

例えばショッピングモールの駐車場で、後ろにクルマが止まっていたり、あるいは壁が迫っていてリヤハッチを大きく開けられない。ハッチをぶつけないよう小さく開いた状態をキープするためにはずっと手で押さえ続けなければいけない。力も必要だし面倒だからあんまりリヤハッチは使わない……というユーザーも少なくないハズ。しかし、新型ノア/ヴォクシーでは、開こうとするリヤハッチを一度手で押さえると、その位置をキープするようになっているのだ!

後ろが狭い場所ではあまりリヤハッチを大きく開きたくない……。そんな時、止めたい角度でリヤハッチを手で押さえれば、その位置でハッチを固定できるのがフリースタイルバックドア。

世界初の機構としてノア/ヴォクシー全車に装備されるフリースタイルバックドア。リヤハッチに引っ掛けたワイヤーがハッチが開くと引き出されていくが、任意の位置でハッチを手で押さえると、その位置で内部のギヤがワイヤーを固定。それ以上ハッチが大きく開かないようにしてくれるというものだ。これなら狭いスペースでもリヤハッチを使うことを躊躇しないで済むでしょう。

助手席側リヤハッチのボディから伸びるワイヤーを引っ掛ける。これでフリースタイルバックドアを使う準備はOK。
このギヤ機構部がボディに内蔵され、伸びたワイヤーが一度緩む(ハッチを手で押さえた状態)と、その位置でワイヤーが固定される=ハッチの角度が固定される。機械式でコストが抑えられているのがポイントだ。ちなみにフリースタイルバックドアを一度任意の角度で止めると、そこからさらに開くことはできない。止めた状態からさらに大きく開くためには、一度完全にハッチを閉める必要がある。

パワーバックドアには便利なひと工夫が!

「いや、そうは言ってもリヤハッチを閉めるとき力が必要なのは変わらないでしょ? 高い位置から閉めるのも面倒だよ」という人には、新型からオプション設定されたパワーバックドアがオススメだ。これなら任意の位置で止めることもできるし、ボタンひとつで閉められる。しかも注目して欲しいのはトヨタ初の装備として、車両側面に開閉スイッチが設けられたことだ。
これなら閉める際、スイッチに手を大きく伸ばす必要が無いし、開く時もリヤハッチに下からアッパーカットを喰らうことも無い。単純なことかもしれないが実際使うととても便利なアイテムである。

テールランプ脇のボディ両サイドに設けられたパワーバックドアの開閉スイッチ。横に居れば大きく開くリヤハッチを避ける必要もない。盲点だったスイッチ配置だ。

3列目の格納はワンタッチで力いらずに!

ミニバンラゲッジの最後の難敵(?)なのが、3列目シートの格納だ。各メーカーとも工夫を凝らすがいくつもの手順が必要だったり力がいるのが難点だ。しかし新型ノア/ヴォクシーの3列目格納は、レバーを引いて、跳ね上がったシートを横の窓に押しつけるだけ。片手だけのワンアクションで力いらずでできるのだ。

3列目を格納するためには、まず背もたれを倒してから、こちらの格納レバーを引く。
すると3列目が跳ね上がるので、このまま横に押しつける……と、ここまでは先代と同様。
新型ではそのまま横に押しつければカチッとロックされるので、これまでのようにフックて固定する必要がない! 力いらずの片手ワンタッチ格納だ。
ちなみにロングスライドさせた状態でのセカンドシートとのクリアランスはご覧の通り。ギリッギリのギリである。

3列目を格納状態から展開するのも、レバーで解除するだけで元の位置に戻る。先代では跳ね上げたシートを固定したり元の位置に戻すためにはフックを引っ掛けたり外さなければいけなかったが、コレが意外と力が必要だったりで面倒に思っていた人も多かったハズ。新型ではその作業が必要無くなったのだ。

3列目を戻すには、こちらのレバーを引くだけでロックが解除され、元の位置に戻る。やっぱり片手で力入らずのワンタッチ操作。便利!

リヤハッチの面倒なポイントを無くし、さらには各段に簡単になった3列目格納。これならラゲッジを使うことをおっくうがっていた人も積極的にラゲッジを使いたくなるハズ! そうすればノア/ヴォクシーの広大な室内空間をより使い切れるようになること間違いナシ! である。

先代同様、大容量のアンダーボックスが備わる。新型ならこの使用頻度も高まるだろう。

キーワードで検索する

著者プロフィール

ニューモデル速報 近影

ニューモデル速報