メルセデスベンツ新型GLC、販売開始! 官能的なエクステリアデザインとダイナミクスを兼ね備える。

メルセデスベンツ新型GLCの販売が欧州で開始された。モダンなテイストとテクノロジー、スポーティなパフォーマンスと効率性、さらに、快適性と俊敏性を兼ね備えたモデルとして新世代メルセデスを牽引する存在だ。新型GLCは57,631ユーロ(≒804万円)から展開される。

メルセデスが構成する官能的デザイン

欧州で販売が開始された新型GLCのエクステリアは、シックで大人な立ち振る舞いを漂わせるような、一目でメルセデスベンツファミリだと分かるデザインになっている。フロントとリアのクローム仕上げのアンダーライドガード、ポリッシュ仕上げのアルミニウム製ルーフレール、オプションのランニングボードなど、モダンテイストでありながらクラシックなSUVの要素を取り入れたプロポーションに仕上げられている。ヘッドライトは大型グリルから直接伸びたデザインになっており、ボディサイドまで回りこんでいる。まさに、エレガンスとスポーティさ、オフロード性能のバランスがとれたモデルといえる。

曲線を多用したGLC独自のエクステリアデザインは、見た目の高級感だけでなく走行性能にも貢献している。空力的に最も優れた構成での最小抗力係数(cd値)はわずか0.29。従来のパワートレインを持つSUVとしては特筆すべき進化を遂げている。SUVの大きなボディでありながら、パワートレインの性能を余すことなく使える優秀なデザインだ。

インテリアは、GLCの高品質なモダンテイストをふんだんに盛り込んだデザインとなっている。フロントシートは中央で仕切られており、高級車ならではの個人空間を作り出す。さらに、仕切り中央には大型のフルデジタルタッチスクリーンを搭載、シームレスにダッシュボードまで繋がったトリムがインテリアの高い質感を演出している。空調の吹き出し口は、ダッシュボードの上部に設置されているので、視覚的にも高級感のあるシームレスデザインだ。

100%ハイブリッドのパワートレイン

新型GLCは、ハイブリッド駆動のために体系的に設計されている。エンジンには4気筒ガソリンモデルおよびディーゼルユニットに電気モーターを組み合わせたものを搭載している。マイルドハイブリッドユニットには第2世代のISG(インテリジェント・スターター・ジェネレーター)が、システム出力最大381ps、システムトルク最大750Nmのプラグインハイブリッド(2022年12月頃市場投入)には、永久磁石式100kW同期機が使用されている。すべてのプラグインハイブリッド車の航続距離は100km以上を達成。日常の移動はほとんど電気自動車でまかなうことができる。都市部での移動では電気駆動が優先して使用されるが、荒れた地形でも、新しいオフロードプログラムにより、GLCはリクエストに応じてオール電化モードで走行することが可能である。

プラグインハイブリッドモデルには、家庭用AC電源または三相のウォールボックスから充電するための11kWの充電器が標準装備されている。さらに、オプションで60kWのDC充電器も用意された。さらに、新型GLCの発売に合わせて、欧州に約30万カ所ある充電ポイントネットワークでは、個々のニーズに合わせた3種類の充電料金プランが用意されるという。

GLCのダイナミックかつ高い走破性

GLCに構成されたシャシーの主要コンポーネントは、新設計の4リンク式フロント・サスペンションとマルチリンク式独立リア・サスペンションだ。標準のシャシーではすでに、サスペンション、乗り心地、騒音の快適性、俊敏なハンドリング、そしてドライビングの楽しさに磨きがかけられている。オプションでリアアクスル・ステアリングを追加することでリアタイヤが最大4.5度旋回し、より小回りのいいコーナリングを実現。これにより、最小回転半径は90cm縮小され10.9mで旋回が可能となり、独自の俊敏性を発揮する。

都会での小回りの利く走行性能も優れているが、新型GLCはSUV本来の悪路での走行性能でも引けを取らない性能を備えている。舗装路以外の区間では、オフロードスクリーンによる操作の簡便化、「シースルーボンネット」による視界の確保、さらに開発されたマネジメントシステムによる最大限のトラクションと走行安定性を実現。プラグインハイブリッド車として、電気自動車で走行する場合も同様の性能を発揮する。

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