2022年もっとも売れたクルマ争いも佳境。ヤリスかカローラかノートか? 軽もふくめたらやっぱりN-BOXか

半導体不足やサプライチェーンの問題で、思うようにクルマが作れなかった2022年。1-11月までの累計では普通乗用車と小型乗用車を合わせて約204.3万台の新車が販売されている。前年同期比マイナス7.5%である。では、どのモデルがもっとも売れたのか? 12月の販売現場の追い込みで年間販売台数ランキングはどう動くのか?

まずは、2021年の年間ランキングを振り返ってみよう。
2021年の年間販売台数は、普通乗用車144万6,655台、小型乗用車95万3,207台で合計239万9862台だった。

2022年の1-11月は普通乗用車123万2,650台、小型乗用車80万9,861台で合計204万2,511台で、前年同期比だとマイナス7.5%である。

さて、2021年の年間販売数ランキングは以下の通りだ。

ヤリスの販売台数には、「ヤリス」「ヤリスクロス」「GRヤリス」が含まれる。

2021年 年間販売台数ランキング

1位:トヨタ・ヤリス 21万2,927台
2位:トヨタ・ルーミー 13万4,801台
3位:トヨタ・カローラ 11万0,865台
4位:トヨタ・アルファード 9万5,049台
5位:日産ノート 9万0,177台
6位:トヨタ・ライズ 8万1,880台
7位:トヨタ・ハリアー 7万4,575台
8位:トヨタ・アクア 7万2,495台
9位:トヨタ・ヴォクシー 7万0,085台
10位:ホンダ・フリード 6万9,577

2020年はどうだったかというと

2020年 年間販売台数ランキング

1位:トヨタ・ヤリス 15万1,766台
2位:トヨタ・ライズ 12万6,038台
3位:トヨタ・カローラ 11万8,276台
4位:ホンダ・フィット 9万8,210台
5位:トヨタ・アルファード 9万0,748台
6位:トヨタ・ルーミー 8万7,242台
7位:ホンダ・フリード 7万6,283台
8位:トヨタ・シエンタ 7万2,689台
9位:日産ノート 7万2,205台
10位:トヨタ・ヴォクシー 6万9,517台

で、いよいよ2022年である。
発表済みなのは1ー11月まで。ここまでのランキングを見ていこう。

2022年1〜11月 年間販売台数ランキング

1位 トヨタ・ヤリス 15万7,365台
2位 トヨタ・カローラ 12万0,346台
3位 トヨタ・ルーミー 10万1,907台
4位 日産ノート 10万1,542台
5位 トヨタ・ライズ 7万9,850台
6位 ホンダ・フリード 7万3,227台
7位 トヨタ・アクア 6万6,314台
8位 トヨタ・シエンタ 5万9,574台
9位 トヨタ・アルファード 5万6,111台
10位 ホンダ・フィット 5万5,387台

ここに12月の販売台数がのってくるわけだ。とはいえ、1位ヤリス、2位カローラは盤石そう。3位の座をルーミーとノートで争うという図式だ。

2022年販売台数ランキングで3位を争う日産ノート・シリーズ。

今度は軽自動車の販売台数を見ていこう。

2022年1-11月販売台数ランキング

圧倒的な強さで軽自動車市場を席巻し続けるホンダN-BOX。2022年も「日本で一番売れたクルマ」になるのは確実だ。

1位 ホンダ N-BOX 18万5,437台
2位 ダイハツ・タント 9万5,650台
3位 スズキ・スペーシア 9万0,923台
4位 ダイハツ・ムーヴ 8万5,088台
5位 スズキ・ワゴンR 7万5,341台
6位 日産ルークス 6万6,544台
7位 スズキ・ハスラー 6万4,576台
8位 スズキ・アルト 6万2,291台
9位 ダイハツ・ミラ 6万0,523台
10位 ダイハツ・タフト 5万2,576台

軽自動車の販売ランキングのトップは、2022年もホンダN-BOXがぶっちぎりであること、12月の結果を待たずして決定的だ。

軽自動車と普通乗用車・小型乗用車を合わせてみよう

2022年1-11月 普通乗用車・小型乗用車+軽自動車販売ランキング

1位 ホンダ N-BOX 18万5,437台
2位 トヨタ・ヤリス 15万7,365台
3位 トヨタ・カローラ 12万0,346台
4位 トヨタ・ルーミー 10万1,907台
5位 日産ノート 10万1,542台
6位 ダイハツ・タント 9万5,650台
7位 スズキ・スペーシア 9万0,923台
8位 ダイハツ・ムーヴ 8万5,088台
9位 トヨタ・ライズ 7万9,850台
10位 スズキ・ワゴンR 7万5,341台

となっている。

ここでお気づきだと思うが、ここには輸入車が入っていない。JAIA(日本自動車輸入組合)の1-11月のデータを見てみよう。こちらは、モデル別ではなく、ブランド別だ。

まずは2021年のランキング(国内メーカーのいわゆる逆輸入車は除く)。

2021年輸入車ブランド別販売台数ランキング

1位 メルセデス・ベンツ 5万1,722台
2位 BMW 3万5,905台
3位 フォルクスワーゲン 3万5,215台
4位 アウディ 2万2,535台
5位 BMW MINI 1万8,211台
6位 ボルボ 1万6,638台
7位 ジープ 1万4,294台
8位 プジョー 1万2,072台
9位 ルノー 7,666台
10位 ポルシェ 7,009台

では2022年1-11月のランキングはどうなっているのだろう。

2022年1〜11月 輸入車ブランド別販売台数ランキング

1位 メルセデス・ベンツ 4万5,530台
2位 フォルクスワーゲン 2万8,418台
3位 BMW 2万7,884台
4位 アウディ 1万8,569台
5位 BMW MINI 1万7,310台
6位 ボルボ 1万4,321台
7位 ジープ 8,939台
8位 ルノー 7,999台
9位 プジョー 7,570台
10位 ポルシェ 6,319台

注目は2位争い。フォルクワーゲンがBMWを凌ぐか。BMWが12月に盛り返すか。
新車登録の窓口(運輸局)は12月28日まで。最後の追い込みでランキングがどう動くか、注目だ。

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